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心の避難所を作る

しがない関西人です。

中学2年の通知表。担任からのコメントにはこうありました。

「我慢しがち。溜め込み過ぎて爆発する節がある」

一人っ子で、基本「自分で考えて行動しなさい」との環境で育ったせいか、人に相談することは年に1度あるかないか。人に頼るのは今でも不得意です。

小学生〜中学生時代はクラスで孤立。高校時代は家庭崩壊に両親の家庭内別居、大学では両親の別居からの離婚を経験。でも中学は皆勤賞、高校では遅刻1回で精勤賞でした。

これらの時間を過ごす中で身につけた、自分を守る術。

第二の居場所を絶対に作ること

小学生時代は、学内ボランティアや通っていた塾。
孤立してるクラスにいるのが嫌で、絵本の読み聞かせボランティアに参加したり、塾に通い出したり。

中学時代は、通っていたスイミングや好きなお笑い。
中学もクラスで孤立したので、好きな水泳と新たな趣味のお笑いにのめり込んで実質現実逃避。

高校時代は、アニメに没頭。
部活で思いっきり孤立したけど、オタクの友人のおかげで楽しい思い出もたくさん。

大学時代は、課外活動に没頭。
大学は自由にできることから、思い切って一人で山梨行ったり、「自分の気になるものを見に行く」ことを繰り返してたので、家族関係はしんどくても、なんとか過ごせていました。

「我慢」だけしか選択肢がなければ、間違いなく爆発どころではなかったと思います。でも幸いなことに、その時々の趣味や通っていた習い事が、心の避難所になっていました。絶対に「好き」でいられる場所を絶やさないこと。これが16年の学生時代を通して得た大きな経験です。

じゃ、どうやってこの“居場所”を見つけるのか。私自身「いかに嫌な環境から逃げ続けるか」が基本的な行動理念(場合によってはダメ人間の思考でもある)でした。周りに相談できる、頼れる人がいないのなら、自分が“嫌だ”と思う環境から逃れるしかない。だから外に出ていくことは常に意識していました。今自分のいる環境は嫌でも、他に行けば自分が落ち着ける場所はあるはず。物理的でもネットでもなんでもいい。とにかく自分の居場所を探す、見つける、ないなら作る。何が好きなのかわからない、どこに落ち着ける場所があるかわからない。それでも、今の場所にいるだけでは嫌な気持ちがずーっと続くのは確かです。だから、少しでも早く抜け出したい一心で、いつ見つかるかわからない居場所を探し続けていました。

元は幼少期からの私が、しんどさから逃れるために身につけた術です。でも、社会人になってから「複数の居場所」によって得られることの多さにも気づけたので、今となっては結果よかったなとも思っています。

もし、何かしんどいけど、我慢するしかないと思っている人がいるのなら。その殻からほんの少しだけ、外にも目を向けてみてほしいです。ほんの数センチでも外に出られたら、今感じているしんどさが変わるかもしれません。

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