短歌と徒然なる小話3

レポートを書かなかった予習すら終わってない頃アメリカを思う


レポートが書けてないし、予習も終わってない、なんにもできていなくて焦りだけがたまって絶望する。自分の不自由な生活に心が蝕まれる。

これは誰しもにあると思う。焦りだけが募るときは、きっと、自分の世界に焦点を当てすぎているんだ。

日々の変哲もない生活にすら追いつけなくなったとき、そんなときはアメリカの研修旅行で出会った人のこと思う。ハイスクールの生徒、小太りの陽気な先生、横断歩道でお金を要求するホームレス、チョコレート屋さんの店員、ガイドさん。みんなそれぞれの生活を今日も歩んでいるのか、と思うとなぜだか少し安心する。

そうだな、もし明日も明後日も上手くいかなかったら、明明後日からアメリカで生活するのもありだな。そんなことを考えながら陽気に眠る。こんなことをしていると、世界は広くてどこまでも自由なのに、私たちは案外、そんな自分の不自由さを大切にしていることに気づくのです。まあそんな日々も、変わらず愛おしいですね。