共鳴
【滅びの美学】
という言葉を久しぶりに目にした。
妙に納得した。
私が惹かれてたまらないのは
きっとそこだったのだと思う。
表面的笑顔の裏にある悲しみや孤独
触れたら崩れてしまいそうな脆く繊細な心
私はソレに異常に反応する。
危なくて怖くて嫌なのに
知ってしまったら
抵抗しても磁石のように引きずられて
余計に自分の中に刻んでしまう。
ソレはどんなものでも良いわけではなく
そこは針の穴に糸を通すような狭き門があって。
その狭き門をくぐった極限られたものだからこそ
余計に自分の中に刻んでしまう。
震わされてしまうのだ。
自分のものではない感覚が
自分の中に押し寄せてきた時、
同じように自分自身がそれにのまれそうになるけれど
結局は、
自分を癒し、温かいエネルギーで包んであげること
それが、
自分も相手も愛して守ることに
繋がるのだろう。
強くて丈夫な鎧を身に着けるほど、
隠したい内側の脆さを強調しているようで、
痛々しくも
込み上げてくる愛おしさでいっぱいになる。
私の中にある傷というものの輪郭を
はっきりさせられている、
そういう作業の途中にいるのかもしれない。
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