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"イクメン"の語弊と子育てという覚悟

ある本の中に、「旦那さんはイクメンで凄いですね」と褒められて奥さんがモヤっとする場面があった。

世間はイクメンを「子育てに積極的に参加し、仕事と家庭を両立する素晴らしい父親」というように解釈する人が多いように感じる。
しかし厚生労働省の公式HPでは、「イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと」と定義されている。これは、子育てをすることは当たり前として、それを楽しめたり自身の成長に繋げられるかどうか、なんだと思う。

イクメンという言葉が流行したあと、次には批判が殺到した。それはイクメンという言葉が多くの人に誤って認識されたからであり、イクメンという言葉自体は褒め言葉であり、あってよいと思う。
実際、私がイクメンの正しい定義を知ったとき、よいと感じ腑に落ちた。しかし、子育てを楽しみ自身の成長に繋げるというはモチベーションは男女共通であるはずなのに、男性を指す言葉しかつくらなかったことには、根底にある古い考え方があるのを否めないが、、。
使うときは十分に配慮が必要とも思う。


そもそも、子育てをする父親は素晴らしいという考え方に違和感を感じる人の増えたこの時代。
よく、出産は女性にとって覚悟が必要だという。なら男性は女性ほどの覚悟が必要ないのかというと全然違うと思う。
父親が仕事をする間母親は育児をし、父親が仕事を終え帰宅すると夫婦で育児をする。ならば、父親の仕事間の育児が母親にとっての仕事なのか。
それもまた、子育てを仕事と解釈する時点で子どもに失礼なことだと思う。夫婦自身が子供を授かることを望んだのだから。

あくまでも、仕事と対等に扱われるのは仕事をしている時間の家事までだと思う。子育ては夫婦が互いに納得するように対等にすべきだ。だからこそ、男性も女性も子供を授かるならばどちらも同じくらい相当な覚悟が必要だと思う。
生活するうえで、男か女か、仕事か家事か、どっちの方が大変かなんて人それぞれだしそんなに無い気がする。

そんなことを考えた18歳の冬。
遠いようで近いのかもしれない、そもそも人生で訪れるかもわからない未来を考える。

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