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広告の奥から感じるオタクの熱 2023/01/23の日記

 インターネットをやっていると、どうしても広告に直面しますね。実際はプラットフォーム側にお金を払うだとか広告を非表示にするツールを利用するなどして回避できるのですが、前者は積極的に広告削除する人はいないだろうし、後者は仮にいたとしてもあんまり公の場で「オレっち広告削除ツール使ってるもんね〜」なんて言うのは品が悪いので置いておきます。つまるところ僕たちは日々広告を出す側と闘っていると言えます。

さて、今日も元気にTwitterをしているところ、こんな広告を見かけました。

 この日記の読者層がぜんぜんわからないので簡単に説明しますと、なぜ不動産会社の広告にすしざんまいの社長が出ているのかというと、半年か1年くらい前に、すしざんまい社長がNHKの取材を受けたときに「すしざんまい」の名前を出せなくて不自然なカットになった放送がネットでバズったからです。

 そう、起用された要因は「ネットでバズったから」です。しかしバズといってもちいかわとか100日後に死ぬワニみたいないわゆる「オモテ」までに知られたようなものではなくてあくまで音MADとかクソコラが大好きで雰囲気でスカイピースとかコムドットをバカにしている「アングラ」という限られた範囲内でのバズです。

 広告でこういうネットネタを使ったものはこれが初めてではありません。日清がすでにやってます。しかもテレビCMでも。ネットオタクのリビングは日清のCMが流れると空気が凍ったことも何度かあることを何度が聞いたことがあります。
 
 家族とテレビ見てるときにネットネタが出るとかなりキツイのですが、Twitterで見ると随分気が楽になるのか、上の広告のリプ欄には肯定的なものが多いように見えます。つまり広告を出した側の勝ちです。基本嫌われる広告が好印象を持たれるのはデカい。

 そこで自分が考えるのは「この広告を企画したオタクがいた」ということ。
この規模の広告となるとおそらくオタク一人あるいは広報部のオタクグループだけでなんとかなるものではないでしょう。広報部長に「さっぱり意味がわからん!大体、どうして寿司屋の社長なんか出す意味があるんだ」と言われても「大丈夫ですよ部長!絶対ウケますって。ネットでも人気なんですよ!」とオタクが押し切ったのでしょうね。部長もそんな謎に目を輝かせているオタクに困惑の表情を浮かべながら、「まぁ、そこまで言うんだったら……」と折れたんだと思います。

 リプ欄の好評を博しておそらく広報部での評価を上げたであろうオタク。今後もネットネタを使った広告を提案して制作しやすくなったのは間違いないでしょう。彼あるいは彼女(ら)は今後どのような広告を作っていくのでしょうか。

ライフルホームズのこれからに目が話せませんね。

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