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オタク・カラオケ・8時間 2023/02/20の日記

 第一志望大学合格!よかったね。喜びよりも入学手続きのめんどくささによる気の滅入り方のがデカかった。先を見据えて生きるのは良いことばかりじゃない。


 カラオケ行きました。受かる気でいたけど、受かっても落ちてても行く予定でしたよ。確か、9ヶ月前に「シン・ウルトラマン」を見に行った帰りに寄ったのが最後だからかなり久しぶりだ。もし人なら「あれ?結構久しぶりじゃん」ってなってそこからお茶するくらいの時期の空き方だ。
 それくらい久しぶりなので今回は思い切ってフリータイムにしました。ひとりで8時間歌いたい放題。これが自由だ!

 カラオケは幼稚園生の頃家族と行って高校生になるまで行ってなくて、何回かは友達とカラオケに行ってたんだけど、誰かと行くより一人で行ったほうが楽しいことに気づいてそこから一人でたまにカラオケに歌いに行ってます。
 中学生の頃の合唱コンクールで、「お前は声がデカい」とか「良い声してる」と言われて、声帯を通じて空気を振動させる行為に自身がないわけじゃないけど、歌うのがうまいかと聞かれると、そうでもない……。90点を超えたことないかもしれないです。

「青春コンプレックス」をデカい声で歌う

 安い居抜きのカラオケだからか、部屋に入っても他の部屋から、うっすらと歌声と低音が聞こえてくる。あぁ〜、この低温は確実に千本桜だ……あ、これは多分妄想感傷代償連盟だ……オタクが歌いに来ているな……自分もオタクだけど……。
 他人の歌声が聞こえてくる分にはいいんだけど、同じように自分の歌声も聞こえてくるのは恥ずかしい。ホントに。自分の「檄!帝国華撃団」の喋るパートが誰かに聞かれていると思うとヤバイ。ヤバイと思っているけどどうしょうもなかったりするので諦めるしかない。

 アニメの主題歌を歌うと、ただ聴いてみたり歌詞を眺めるのとは違う「理解」ができるような気がしますね。オタクみたいなこと言ってゴメン。
 「ぼっち・ざ・ろっく!」の主題歌の、「青春コンプレックス」は主人公の後藤ひとりが作詞したという形をとっていて、ひとりが劇中で抱える正しく青春コンプレックスや、それにひっついてくる焦燥・憧憬がよく詞に表れているなと思います。
もちろんアニメを見てるときのOPとして聴いたり、サブスクで歌詞を見てみるのも良いですが、実際に喜多ちゃんみたいに、結束バンドに入ったみたいな感じで(伝えたい!みたいな感じで)歌ってみると、なんとも言葉では表せないような、「こういうことだったのか!」(池上彰の特番ではない)という感覚になりました。
2週間ほど前に京都で座禅体験に言ったときのお坊さんの説話で、「禅宗において悟りは口や文字で説明できない。それぞれが体験するしかない。そういう意味で自力本願という」みたいなことを言っていた気がします。厳かな説話をこんなふうにオタクに引用されたらバチが当たりそうです。
しかし、自分もカラオケを通して「ぼっち・ざ・ろっく!」についてさらに理解を深められたのでそれだけでも非常に良かったです。

 「青春コンプレックス」も歌うことを通じて理解が深まったんですけど、もう一曲歌う中で「理解」をした曲がありました。
それは「ウルトラマンレオ」です。

 カラオケで歌う前からギャラファイとかでレオ兄弟が活躍したり、レオの主題歌が流れるとグッと来てしまうくらいレオのことが好きなんですが、実際に映像つきで歌うと、レオの不遇な人生、それでも「これ以上失わないため」に戦って、戦って、戦って、それでも報われなくて、でも失わないために戦うというのが本当に染みて、特に2番の歌詞の、

誰もが勇気を忘れちゃいけない
やさしい心も忘れちゃいけない

「ウルトラマンレオ」より

が、戦い抜いてきたレオからの強い強いメッセージに思えて、歌いながらめちゃくちゃ泣いてしまいました。前回こうやって感動で泣いたのは「ウルトラマンZ」の最終回なので、ウルトラシリーズには泣かされてばっかりです。

 8時間もカラオケボックスにいたので、後半の方は喉がほとんど死んでしまいましたが、帰ってしばらくしたら治りました。よかった。

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