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梅雨を楽しむほどの気圧がない

茹だるような暑さ、の前に匂い立つ梅雨が存在する。

皿洗いをしているときに、はい!??と叫んでしまうような雑巾臭が部屋と台所と私を襲った。
排水溝の匂い、石鹸の匂い、食べた後の食器の匂いならわかるが、雑巾臭なんてあってはいけない。
(結局何から発生したものか不明なまま。こわいよ)
続いて洗面所へ行くと、ムッ!とする香りをひっさげて、大量の洗濯物が出迎える。
なにやら酸っぱいじめっとした匂いを発しているので、洗濯物に鼻をつけるが、正直、人間の皮膚の細胞が着いて時間が立った香りしかしない。

はーと思て洗顔をした後、タオルで顔を拭くと

ムッッッッッッッ!!!

どうやら寝てる間に腕の側面にダニが吸い付いた跡もあるし、これは観測せずとも梅雨が始まったと確信した。

ハローワークのジメジメした文面の求人を見つつ、
こんどはこれでもかとカラ元気な転職サイトの求人を見て、己の今後の雲行きを悲観し、湿っぽい気分で詳細検索を繰り返す。

そんな生活の中、頭上の雲が消え光がピャッとさすようなものに出会いました。

それが「スキップとローファー」
アニメ版を1話だけ3週間前に見ていて、これは、入れ込めそうだな…と確信させていただいていたので、1話から見始めることに。
書道の課題をしつつ全話観たのですが、もっとちゃんと観ればよかったというくらい鑑賞後感が凄まじく良い作品でした。

その足で職場でもらった図書カード4000円分を使って、アニメで描かれたその後の話が載っている原作5巻から10巻を一気に購入。
とりあえず、です。1から4巻はまたあとで揃えます。

人生の局面に差し掛かるときに、私は絶対に心の支えとなるコンテンツを発見し、それに生かされる。
つくづく、私の生活はコンテンツに支えられているのだなぁ。

そしてわたしは、職場の人からもらったとうもろこしとじゃがいもを蒸して食べるのです。

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