河津桜に人も鳥も
のんびりと散歩に。
小一時間歩いたところで、淡いピンクの並木に出ました。
河津桜のピンク。もう、見ごろを迎えていました。
たわわに咲く姿が、七五三の時にピンクのカラードレスを着た姪っ子を思い出させ、つい笑ってしまいました。
可愛いわ。
並木と言っても200メートルほどですが、一人の花見にはちょうど良い長さです。
かさかさっ
時折、鳥が枝を揺らす音。
うすい緑で目のまわりが白いメジロ、灰色でほっぺが茶色のヒヨドリなど、花の蜜が好きな鳥たちです。
枝から枝へ遊ぶように飛び回って、シャッターチャンスを大きなカメラで狙っているカメラマンたちをからかっているよう。
そういえば田舎の実家にいた頃、春を告げるのは渡ってきた鳥の鳴き声でした。
田んぼに飛来して、甲高い鋭くひびく声で鳴く鳥は、ケリ。
その声を聞きたくて、春は実家に帰りたくなるのです。
でも今年はこの河津桜に遊びにくる鳥を見られたし、ヨシとしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?