北天の魁
今年の中尊寺金色堂建立900年を記念して
東京国立博物館にて特別展「中尊寺金色堂」が開催されている。
900年という節目の年をこの地で迎えられるという事は、なかなかに感慨深い思いがする。
この機会に奥州藤原氏の栄華の背景を学ぶことも良いかと思い立ち、本や資料の類を読み漁っている毎日。
まったく色気のないことこの上なく、一体私は何処へ趣かおうとしているのかw
阿弖流為も安倍氏も、近づこうとすればいつでも触れられるあまりに近い恵まれた地域に生まれ育ったせいで、ほとんど意識することなく今日まで来てしまった。
1000年近い昔の出来事に比べれば、私の年齢などまだまだハナタレ小僧(?)の部類だろうから、まだまだ遅いということはないのだろうけれど、それでも途方もなく遠い日の事でぼんやりした史実なのに変わりはない。
素知らぬ顔して今生を終えても何の支障もないのだけれど、その歴史の上に今の我々の日常が成り立っているのは紛れもない事実なのだから。
そう思うと、これまで横目で眺める程度で通り過ぎてきた史跡の数々も、温もりのような温度感を漂わせ始めるから不思議。
そんなこんなでいつもなんとなく眺めていた馴染みのある、安倍貞任の隠れ岩。
看板も綺麗になり、パワースポットの文字まで見える。
なかなか良いものを見させてもらったが、パワースポットになっていたとは流石に時代の流れを感じた(笑)
何れにせよ地元の方々が今日まで守り続けている事に頭が下がる。
1000年の歴史はこれから先まだまだ学ぶことが多そうだ。