柴舟

心象スケッチ。独白です。 punkでtifosiなBuddhist✩

柴舟

心象スケッチ。独白です。 punkでtifosiなBuddhist✩

最近の記事

8月の終わりに

平泉世界遺産ガイダンスセンターへ。 道の駅へはしょっちゅう行っているので 完成するまでの間ずっと気になってはいたが 今回ようやく訪れることが叶った。 世界遺産である平泉文化に関する資料や遺跡の展示と 藤原氏の浄仏国土への歩みが紹介されている。 資料を閲覧できるコーナーも設けられていて 関連する書籍を購入できるブースもあった。 ガラス張りの明るい光を受けながら御所跡を眺められる開放的なロビーが 堅苦しいイメージになりがちなガイダンスセンターを柔らげてくれる印象的な空間だ

    • 燃実

      熟れた果実は やがて蜜の雫を滴らせすぎた 確かにそれは更なる変容への 過程だったのかもしれない されど  己が望まぬ理の上での事象は もはや深慮させることも出来ぬほどに その身を弱らせていたのだ 毟り取られ 抉られ 無惨に落とされた果実は 灼熱の草原に捨てられた 繋ぐ生命 生きる為の取引に 満身創痍になりつつも 顔をあげ 光を見ようともがいている身に 我良しのしがらみで 踏み潰してくる愚者ども その足下の紺青は やがて一番相応しい時期 相応しい形で 因果の報いとなっ

      • きらうみ

        北の海はやっぱりまだ冷たいから 泳ぐのは難しいけれど とても久しぶりにマリンシューズを履いて 波のなかでしばらく遊んできた。 海のいいところは 理屈が必要ないところ。 好きか嫌いか。 行くか行かないか。 入るか入らないか。 死ねるか死ねないか。 そんな単純なところ。 海の日じゃなくっても たとえどんな日だって やっぱり海がいい。

        • 大雨の週でしたがやっと金曜日 明日から三連休 一年に一度の海の日があります その前後には各地で海開きがあるそうです 海開きが行われない数年間は本当に寂しいものがありました あたりまえの日常があることが今なおうれしく思う私です 事故がないよう海のレジャーをみんな楽しんで欲しいな

        8月の終わりに

        • きらうみ

        • 大雨の週でしたがやっと金曜日 明日から三連休 一年に一度の海の日があります その前後には各地で海開きがあるそうです 海開きが行われない数年間は本当に寂しいものがありました あたりまえの日常があることが今なおうれしく思う私です 事故がないよう海のレジャーをみんな楽しんで欲しいな

          ようこそやもりちゃん。 はじめてあったね。 ゆっくりしていってね。 なんならすみついてもいいよ♪

          ようこそやもりちゃん。 はじめてあったね。 ゆっくりしていってね。 なんならすみついてもいいよ♪

          INOUI

          バブルの余韻がそこはかとなく残っていたあの頃 そこ見えするほど使い倒したブランドがあった。 デザインもクオリティも アイデンティティ的にも とても気に入っていた。 時代の流れと共にいつしか廃盤となったが 華やかな時代の銘品というその存在は コスメフリークの知るところとなっていた。 あれから25年近くの時を経て あらたにまたエクスクルーシブブランドとして 市場に出回ることとなった。 とてもうれしい。 あの頃の私は何を想い 先の未来をどんな風に描いていたのだろうか。

          真夏のミステリー

          開店休業放置しっぱなしの昔のブログ。 ここひと月くらい何故か閲覧者が増えている。 何事か。 これまでも何かのきっかけで そんな事もある事はあったけれど 今回は期間が地味に長い。 一応、どの記事がどれくらい見られているか 把握できる機能がついているので 人気のモノなど久しぶりに読んでみた。 見られているのはメインで開設していた頃のもので 今から20年近く前のものが多い。 それにしても 何故、どこからこんな物がヒットしているのか。 不思議に思いながらも読み進めていると

          真夏のミステリー

          六月の薔薇

          家を囲むように咲かせた薔薇を いつも羨ましく眺めていた。 様々な種類と色とりどりの花弁。 一朝一夕では完成できない 人の手間暇の要る生命の饗宴。 その過程までもが羨ましく思えていた。 いつの頃からか目で楽しませてもらってきた薔薇を 香りと共に手に取ることができるようになった。 心優しいお姉さまのお陰である。 貰ってくれてありがとう。 彼女はいつもそう言って大切に育てた薔薇を 手折って渡してくれる。 その素直な美しい心持ちを つくづく見習いたいと思う今日この頃。

          六月の薔薇

          水無月の独白

          一気にアイスコーヒー。 ぼんやりしてたら本気の夏が襲来した。 亜熱帯? そんなことは知らねえけど 春と秋の存在が極端に薄くなったのは ウツケの私にもよく分かる。 年齢を重ねると寒暖の差に鈍くなるらしいけど 日暮れが遅くなる今の時期に なんとなくザワザワと血が騒ぐような気がするのは 柄にもなく蒼さが残っているからだろうか。 それとも若気の至りのイケナイ虫が どこがでまだ巣食っているとかなのだろうか。 なんて詮なきことをつらつらと考えながら 今年も旬のさくらんぼを口に含

          水無月の独白

          ハマナスの季節。 野の花は野の花のままに。 そのままに したたかに。

          ハマナスの季節。 野の花は野の花のままに。 そのままに したたかに。

          piony

          今年の芍薬が咲いた。 圧倒的な華やかさは時に威圧的なほど 艶やかに匂い立つ。 むせかえるほどの濃厚な香りは 庭に咲いているときでさえ 芳しく漂うほどであるけれど 花束にした室内ではなお一層 甘やかに香っている。 両手足の指の数を足しても余るほどの 香水の瓶が並ぶ私の部屋でも この花の香りは決して引けを取ることなく 生命だけが放つであろう 力強さの存在を魅せてくれる。 それこそが香水の原料として使われる 所以でもあるのだろうとあらためて感じている。 気付くと緩やかにな

          近頃りんごのマークがじわじわと増えてまいりました。どこまで信者なのかといった感じでもありますが。バースデー月間ということで大目に見ていただけるとうれしいです。なんだかネタ切れというかアウトプットの気力を失念している模様です。地球温暖化のせいでしょうか。それとも歳のせいでしょうかw

          近頃りんごのマークがじわじわと増えてまいりました。どこまで信者なのかといった感じでもありますが。バースデー月間ということで大目に見ていただけるとうれしいです。なんだかネタ切れというかアウトプットの気力を失念している模様です。地球温暖化のせいでしょうか。それとも歳のせいでしょうかw

          山笑う

          光り輝く萌木の美しい季節。 柔らかな新芽は生命を育み 私たちの呼吸を楽にし 新たな潤いを注いでてくれる元ともなる。 生まれ落ちた地ではなくとも 愛しい故郷は誰にでもある。 マウントをとることでしかその価値を見出せないのであれば 己の故郷さえもまた 穢しているのと同じ。 そんな貉らの跋扈するエセものだらけの街より 彩も空も緩やかに流れるこんな場所で 恵の雫を受ける小鳥や魚と共に生きていたい。 そんな私になれてよかった。

          蒼き炎

          週末ごとの荒天。 彼岸の中日も過ぎたというのに冬に逆戻りのよう。 外出がままならないせいというわけでもないが 本の虫が再発して読書漬けの毎日。 ここも放置しがちで相変わらずアウトプット少なめの日々になりつつある。 貞任隠れ岩から帰ってきた後 取り憑かれたように読み始めたら次々と関連付いて、とうとうこんなところまで来てしまった。 私にとっては恐れ多くも大師匠の著書。 プレイボーイの人生相談のように今でも売れ続けている物とは違って、やはりマニアックなジャンルになるせいだ

          北天の魁

          今年の中尊寺金色堂建立900年を記念して 東京国立博物館にて特別展「中尊寺金色堂」が開催されている。 900年という節目の年をこの地で迎えられるという事は、なかなかに感慨深い思いがする。 この機会に奥州藤原氏の栄華の背景を学ぶことも良いかと思い立ち、本や資料の類を読み漁っている毎日。 まったく色気のないことこの上なく、一体私は何処へ趣かおうとしているのかw 阿弖流為も安倍氏も、近づこうとすればいつでも触れられるあまりに近い恵まれた地域に生まれ育ったせいで、ほとんど意識

          北天の魁

          Yukionna

          柳田國男の「遠野物語」に突然触れたくなったのは ある厳寒な冬の年の暮れのこと ________ 私は「雪女」になりたいと思った 吹雪の中から突如として現れ  純白の着物に翠色の髪 その妖艶な色香で出逢った者を魅了する 魅入られたら最期  身も心も凍えさせ命までをも奪う そんな女になりたいと思った お伽話の中の雪女は  凍える息を吹きかけその相手を眠らせて 命を奪う 実際は相手と交わった淫欲の極みに  文字通り昇天させ命を奪う 私は情欲の貪りでしかない行為の