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陰翳礼讃


垂れこめる雲は雨粒を含んで
重々しく陽射しを遮るこの頃。



低気圧がそうなのは勿論で
ひたひたと纏わりつく湿気が
不調に繋がるのは否めない。





読書づけの私と違い
紫陽花だけが尚一層活き活きと色付く。








日本には 陰翳礼讃という言葉がある。


その本質を知るのにあまりに相応しい時節。






ならばいっそ
言葉の指すその翳りというものやらに
身を潜めようかとも思う。





この国の女ならば
魑魅の眷属にもなり得るだろう。









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