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【ノベルゲー感想】紫影のソナーニル(一部のネタバレあり)
ゲーム3本3000円の纏め買いで出会って購入することにしたゲームです。そして、初めてライアーソフトというメーカーを知っているおかげです。カバー表紙になんかRPGメーカーで制作したゲームだと思い浮かんで、惹かれてました。さらに、キャラクターデザインも海外のゲームっぽい雰囲気を醸し出した。
とうに数月前に購入しましたが、なんか機会がなかったせいで、全然始めていなかった。始めるまでにはこの1週間前でした。その時間はそろそろ大学での課題とか、来学期の卒制準備とかも終わりましたし、一気に完走できました。これからはこのゲームへの感想です。一部のネタバレも含めますが、ご注意下さい!
あらすじ
20世紀初頭、西暦1907年。
私たちの知るものとは異なる時代、
私たちの知るものとは異なる歴史を歩んだそこには、
無数の蒸気機関が充ちていた。
異常発達した蒸気文明が生み出す排煙は見る間に天を埋め尽くし、
人々から青空を奪い去った。
中でも、最も空が暗いとされる場所があった。
永劫に続く灰色雲と雨に覆われた廃墟、旧・重機関都市ニューヨーク。
5年前に発生した《大消失》と呼ばれる原因不明の災害によって全土が廃墟と化したかつての摩天楼、
合衆国政府によって完全封鎖され、現在では人影のひとつもないその都市へと、
ひとりの女・エリシアが足を踏み入れる。ひとつの目的を持って。
災害の中心地とされる旧マンハッタンへと向かって、女は静かに歩み始める。
一方で──
旧・重機関都市ニューヨークの“地下”とされる場所があった。
地上の誰ひとりとして、その存在を知る者はいない。
薄暗い紫の灯りに照らされる広大な地下空間。
そこには、5年前に消失した摩天楼の街並みが存在していた。
ただし、大いなる歪みを伴って。
異形へと歪み、黒色と紫影に染められた、
出口のないその地下世界《アンダーグラウンド・ニューヨーク》には、
消え去ったはずの人々が確かに存在していた。
7体の《御使い》と呼ばれる怪物の足音に怯えながら。
7体の《御使い》と呼ばれる怪物がもたらす恐怖と苦痛と死に耐えながら。
人々は、歪みの地下都市の中で、何かを待ち続けるかのように留まり続けていた。
そこへ、ひとりの少女・リリィが足を踏み入れる。
記憶の一切を持たずに。
リリィにとって、わかっていることはひとつだけ。
理由はわからない。何があるのか、誰がいるのか。なぜ、そう自分が思うのかも。
それでも、たったひとつだけ。
「マンハッタン。紫色の空の果て」
「あそこに。あたしは、いいえ、あたしだけは、行かないといけない」
──少女は目指す。遙か彼方の紫影の塔を。
──想い遺した人々の儚い影に、触れ続けながら。涙を、我知らず流しながら。
読んだ限りでは、結構切ないを感じさせるにもかかわらず、好奇心を湧いていって、早速このゲームを起動しはじめずにはいられなかったです。地上でも地下でも、彼女の目指して、やり遂げなければいけない目的はなんでしょうか、どんな形をしているか、結構興味津々になっていました。
世界観
世界観には20世紀の欧米に基づいて作ってきました。でも、実際の欧米より異なって、退廃的、儚い、謎々な雰囲気をそれに追加して、少し加工しました。地下のニューヨークの色使いはホラー系RPGメーカーゲームを彷彿とさせました。
登場人物
このゲームシリーズの展開方法は直線的なので、ルートは一つしかありません。登場人物の分はキャラクターの成長、性格に関する感想を書きます。そして、登場人物も多いため、ゲームで終始登場していたメインキャラクターとサブキャラクターを重視します。
エリシア・ウェントワース
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地上にいるメインキャラクターで、大規模な廃墟に化したニューヨークを歩み進んで、一番高いエンパイア・ステート・ビルという摩天楼を目指した彼女。述べるときには冷静のように見えましたが、実際言い出したときは状況と共に表情を表しました。
毎回毎回場所をそれぞれ歩み進んで、廃墟になる前の情景を語り継ぎます。そして、ある建物に泊まって、事情に関する何かが見つかって、そのものの主の過去を思い浮かんで、それを描きました。リリィと繋がる時点ではもう第5章の終盤までに起こりました。地下にいるリリィに見えました。
リリィ
![](https://assets.st-note.com/img/1714478353965-frrfjxJXrx.png?width=1200)
最初からこの地下ニューヨークに落ちていました彼女。そして、記憶は一切なかった。しかし、目的はエリシャと同じで、お互いに繋がっていました。
地下世界にいる彼女はたまたま無表情で可愛かった。まぁ、それは誰でも、何でも、彼女の中にある好奇心が湧いてきますね。何かを判断するときは、配慮してから行動するタイプです。言わば熟慮断行ですね。最初にはたまたまAが好きではないが、第5章以上はAとの距離感が段々近づいていました。
A
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第1章からリリィと出会って、彼女の旅の終わりまで、ずっとリリィの側にいて、寄り添った彼。
最初に出会ったときも一緒に旅に発つときもなんか真面目で、リリィの会話で率直すぎて、ちょっとリリィのことに通じないかなと思いました。さらに、過保護気味なので、ずっとリリィを見つめる事になってしまいました。守るよりもストークするくらい感じました。こうずっと見つめられるのは避けたいですね。
白い化け物に戦うとき、彼は全力でリリィを支えて、リリィのために化け物を一撃で倒しました。最初は鎧袖一触のようですが、最後には拮抗になりました。
マオ
![](https://assets.st-note.com/img/1714478766985-BSKp7Lpbtw.png?width=1200)
ハーフ猫ハーフ人間の登場人物。リリィを見るたびに、彼女を笑わせました。さらに、リリィを惑わせました。
最初に出会ったのは悪役系か、リリィを妨害するかと思いました。第5章の終盤では予想外でした。彼女はいつも悪口ですが、心底ではリリィへの心配もあるようでした。そして、第5章以上は登場しなかった。
ラッキー・ルチアーノ
![](https://assets.st-note.com/img/1714478845002-1JbFgnz4r9.png?width=1200)
どこでも幸運、運勢が良くて、幸運の女神に愛されたはずの男。
マオの感想欄に前述した通り。外観では悪役と感じましたが、最終章に辿り着いた時は全然悪役系キャラクターではなかった。さらに彼もリリィを一応支えて、リリィを目指した目的に向かって果たせました。
起承転結
全部の起承転結はなかなか興味を湧かせて、結構面白かった。最初から最終章の終盤までは耽るくらい没頭できてずっと楽しませた。誰か出会ったか、どこにむかってるか、興奮させました。最後ではちょっと予想外かもしれませんが、せっかく終わりだったのに、なんで急にHシーンが出ました。盛り上がっていた展開になるべきは、こうなって突然興醒めました。真っ最終はまぁまぁでしたと思います。
総評
総じては結構面白かった。特に世界観です。そして、言葉遣いはシナリオ作家さんにとっては結構整然としたように見えました。行列とか、空白とかは細かくて、きちんとしました。残念なところは起承転結だと思います。辻褄合わない展開が多少ありますが、たいてい結構作ってきました。
プレイする時間と各サイトでの点数
プレイ時間:18時間48分 (24/04/19〜24/04/25)
EroGameScapeでの点数:78/100
VNDBでの点数:7.4/10
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