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【ノーベルゲーム感想】漆黒のシャルノス(一部ネタバレあり)

この間は仕事量が減っていますが、いつも通りインターンシップ中です。(二か月間)上旬に多忙が極まったと言っても過言ではありませんね。観光商談に関するセミナーを手伝ったりし、別のイベントのプロモート用のポスターを編集したりしました。今週に入れば、空いてる時間は少し増えるお蔭で、早く完走できました!

このゲームといえば、個人的には第二作ですね。現実にある都市をスチームパンクのテーマにして、ダークファンタジー的なものにも混ぜることと始終出る丁寧に繋がった文章の行と列のことが相俟って、なんとなく独特です。しかし、文体と世界観はともかく、話の進め方とか、展開し方とは、なかなか感想を書くのに相応しいでしょう。

ここからはこのゲームの感想となります。

あらすじ

比類なき蒸気都市とうたわれる大英帝国首都、ロンドン

そこは、我々の知るロンドンとはいささか違う。

機関革命によって、世界は一変していたのだ。異常なまでに発達した蒸気式の機関(エンジン)は、今やエネルギー発生装置としての役割だけでなく、
超高度な演算を果たす情報機械や飛空挺、巨大飛行船までをも生み出すに至った。

そして20世紀初頭。現在の人類は繁栄をきわめている。
けれども人々は失っていた。無数の蒸気機関群の生み出す灰色雲によって、
かつて空に広がっていた青色は消え去り、人々は青の意味するものを忘れてしまった。

けれども。けれども。

例え空を失っても、都市に充ちる機関(エンジン)が生み出す排煙によって
形成された灰色雲が空を覆っても、機関工場の廃液がテムズのせせらぎを澱んだ黒色に変えてしまっても、
それでも、霧と蒸気の満ちるロンドンは美しい──

訪れた旅人は、皆そう言う。

テムズのほとりのコンドミニアムに暮らす女学生、メアリ・クラリッサ・クリスティ
彼女もそう、ロンドンのすべてを愛していたし、第2次産業革命こと機関革命によってもたらされるであろう人類の発展を、他の皆と同じように信じて疑っていなかった。

あの日、あの時までは。
そう、運命の1905年の10月のあの日

あの夜、機関街灯の明かりも及ばない暗がりの中でメアリは男と出会った。
黒色に身を包んだ男。彼が差し伸べた黒い手は、メアリを非日常へと誘った。
すなわち、夜闇に潜む《怪異》と言う名の“誰も信じていなかった”はずの幻想の化け物たちが牙を剥き、
無辜の人々を次々と襲う、愛されざるべきロンドンの暗黒の一面へと。

──夢見るような暗黒と、ささやかな輝きとが混在する日々へと。

公式サイトのストーリー紹介より

スチームパンクシリーズに含まれるので、喪失感がして、曖昧な、空漠たる暗闇の中を歩いて、踏み続ける空気になる訳ですね。このゲームはゲームプレイがあるけど、始める前にスキップできます。

舞台・世界観

今回の世界観はヨーロッパに位置するイギリスの大首都、ロンドンです。前にやったのは大規模の廃墟になったニューヨークですが、今回のロンドンはまだ生き生きとしているロンドンです。少し安堵しますね。

登場人物

このゲームの登場人物には19世紀のイギリスの雰囲気をよく醸し出しました。女性キャラクターはゴチックらしいドレスに、男性キャラクターは背広で、外套になることなど。

声優には主人公役は完全にかわしまりのさんに独占されてしまうように見えます。(笑)ほかの役割はお同じ声優さんに担当させてました。

キャラクターの演出は様々で、よく配っていたんです。今回の感想はメインキャラクターのみ書きます。

メアリ・クラリッサ・クリスティ

このゲームの肝心で、右側に瑪瑙色をしている目を持つキャラクターです。

最初はMさんとであってから、別々のチャプターの鍵くらい感じさせます。なぜなら、Mからの扱いは餌としての扱いでその怪獣を釣らせて、モランと一緒にいるMのところへ来させて殺すことです。他人に餌の扱いさせるのは結構心配させてしまったでしょう。

性質といえば、彼女は才媛で、優しくて、他のキャラクターに接する時は温かく見えました。よくMに仔猫キティーと呼ばれていました。結構いらいらと感じながら、そのまま耐えてきました。最後は言い出すの分は面白かったです。

Mエム

もう一つのメインキャラクターで、ミステリアスで、よくメアリのことを仔猫キティーと呼ぶキャラクターです。なぜMと呼ばせるかは何を秘めていると予想させました。

最初から道中まではまだ同じで、一応何もないかなぁ、無辜に見えそうと思いきや、最後にとってはすごくあべこべになって、気が変わった分も脳裏に戻しました。なんと意外だなくらいでした。

シャーロット・ブロンテ

このゲームの一応サブキャラクターですが、最後にはメインキャラクターの気がさせるキャラクターです。頭脳明晰で、才媛で、メアリの親友で、よく助け合って、学校も通学の時もメアリと一緒にいました。

それでも、とある怪異という怪獣と出会って、目と目に対峙してから、それから眠り姫の如く目を閉じました。この展開からは滅多に現れなりませんでした。しかし、メアリの過去を遡って、記憶が蘇る時はたまたま現れます。メアリとの再会はゲームの最後でした。腕の周りで茨を成した剣で剣戟を交わしていました。なんと暫くの百合シーンに入る程度だと思います。

モラン大佐

Mの側に寄り添ってきた人間らしく形を持つ機関人間です。ただの寄り添うというより、Mの右腕と言っても過言ではありませんね。そして、見た目は無表情なのが勿論ですが、実は彼女は密かにメアリをサポートしていました。無表情でありながら、サポートするなんて優しいでしょう。最後にはなんか切なかったです。

起承転結

起承転結ならば、普通に楽しくて、たまに期待させて、次の出来事を予想させます。時に良かったですが、しかし、ある部分に特に「承」と「結」はなんか早すぎたと思います。話の道中は緩急があって、まだ予想したりしながら、最後の解決方法は剣戟を交わした後、少し言い出して終わりになってしました。それでも、最終はいつも通りに戻って、いい一日をもたらしました。なんとなくめでたしめでたしです。

総評

今回の漆黒のシャルノスは普通に楽しかったです。世界観とゲーム内の雰囲気は興味を湧いてきましたし、道中に予想したりすることも出来ますし、文体、テキスト表示はこのシリーズならではの書き方で、丁寧に繋いで書きました。しかし、最終に展開するときは少しがっかりしましたが、総合的には悪くもないと思います。

プレイ時間と各サイトでの点数

プレイ時間:16時間37分(24/06/26~24/07/15)
ErogameScape:7.2/10
VNDB:72/100

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