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七夕の 杜の都で 舌鼓

8/8
用事と用事の谷間のために実家へ帰省するほどの暇はないが、少し遠出をしたいきぶんのじぶんに、ちょうどよい楽しみが見つかった。というのは仙台七夕まつりである。8日は祭りの最終日であった。

午前中の用事を済ませ、そのまま東京駅に向かう。14時の東北新幹線で仙台へ。仙台には16時過ぎの到着。

仙台は東京より少し涼しいかなとは思ったが、それでも依然として暑いことには違いなかった。夏の暑さにしては暑い、という感じで、祭りの熱気がいい仕事をしていたのかどうかはわからないけれど、少なくとも仙台駅はものすごいひとで埋め尽くされていた。

さっそく七夕を巡ることにする。駅の外に続くペデストリアンデッキを降りてメイン会場の商店街へ。絢爛な七夕飾りを撮るためカメラを取り出すも、シャッターが切れない…

…SDカードを家に忘れた。

スマホで我慢しようかとも思ったけれども、もともとSDカードを買い換えようと考えていたので新たに購入することに。近くのコンビニに駆け込み、大枚1600円ナリを叩く。

…商店街に戻る。

気を取り直して撮影開始。


豪華な七夕飾りと、それを楽しむたくさんの人々という組み合わせは、祭りに求めていたものそのものだった。


しばらく進んでいくと、ちょくちょくアニメやマンガのキャラクターが描かれた飾りがある。自分はサブカルにほとんど興味がないのだけど、ゴールデンカムイの飾りがあって興奮。唯一きちんと読んだマンガなのである。アシㇼパちゃんかわいい…

七夕飾りの雰囲気を楽しみつつ、会場の端にあたる勾当台公園駅に着いたので仙台駅に戻る。夕飯を買って、ホテルへ。

夕飯は駅弁の「炙りえんがわ寿司」にした。脂がのっていて非常に美味しかったけれど、少し量が多い。

お口直しに喜久福のずんだ生クリーム大福を食べる。安定のうまさ。ずんだコンプリート。

早く寝る。

8/9
7時に目を覚ます。地震のニュースを追う。漠然と大変そうなのが伝わってきたし、割と早めに帰りたい事情もできたので予定していた松島観光は諦める。小学生以来の日本三景制覇の野望達成を(最近三度も仙台を訪問したのに)またもや逃す。

青葉城に向かう。去年の訪問の際は修理中だった伊達政宗公騎馬像を拝みに行く。地下鉄で行くのが時間的に素直だったが、暑いので仙台駅前から路線バスの観光系統に乗って歩く時間を節約する。

30分のバス乗車と5分の徒歩で伊達政宗公に辿り着く。うむ。これこれ。

松島は行けなかったが、こちらも三度目の仙台で初めて拝めたのでコンプリート感は得られた。こういう感覚は旅の大事な要素である。

私は青葉城から見下ろす仙台の街並みが好きである。それはもう前言語的感覚なんだけど、確かに言えることは緑の多さが心にしっくりと来ているということ。

あまりに暑いので早々に退散する。乗ってきたバスの20分後のバスで帰る。

次は「晩翠草堂」へ向かう。土井晩翠の生前の住まいである。

街中に緑に囲まれた古くてシックな建物があるって最高すぎない???しかも詩人の家。仙台という街は、街中にストーリーが溶け込んでいる。

ここでは、土井晩翠の作品や私生活について簡単に資料を展示してある。管理人さんが親切に案内してくれる。

展示量が多くないおかげで、頭が疲れないで済む。むしろ空間で楽しませてくれるので、旅で立ち寄るのに非常に良い。

仙台駅に戻る。新幹線に乗るためではない。舌鼓を打つために戻るのである。

仙台駅3階では、牛タンや寿司といった地のものが食べられる名店街がある。牛タンはもちろん魅力的だが、今回は寿司と決めていた。「仙令鮨」の行列に並ぶ。

11時30分くらいに並び始める。立ち食いだしすぐ入れるかと思ったが、食べ始めは12時10分。かなり並んだ。

まずはオススメの真いわし、カツオにヒラメ。ネタのレベル高くね???

お次に「鮪三貫セット」。赤身、中トロ、中落ち。今回は鮪が大本命。

最高。もう、口の中で溶ける。ひとりで楽しんじゃってごめんね、誘う予定はなかったけど誰かへ

鮪を楽しんだところで、次は白身系が食べたいなぁと。キンキ炙りと金目鯛。贅沢な野郎である。あぁ脂が口の中で溶ける…塩が最高…

そろそろ〆よう。その前に鮪もう少し。カマトロと頭肉。

もうね、wpdpd!!!!!!!!
わかります?前言語的なんですよこの感覚は。美味すぎる…

頭が幸福で満たされたところで、あら汁を頼む。1人で頼みやすいプチお味噌汁サイズなのがありがたい。

温まったところでお会計。立ち食いは長居しなくて良いのが気楽だ。お会計はなかなかな額だったが…

幸せだったので良いでしょう。

最後駅ナカでお土産を物色。善治郎の牛タン、三全の萩の月、喜久福のずんだ生クリーム大福。

ついでに帰路のオヤツも買って帰る。

さいご美味のあまり昇天しかけて危うかったが、あまりに充実した一人旅だった。この満足感を求め続けていくと、いつかは自分が某孤独問題の対象になって行くのかなぁ、知らんけど、とか考えてしまった。いやはや、楽しかった。

p.s. 萩の月 冷やして食うと まじうまい

俳句読む回だったの今回?
今回は筆が意のままにならない…


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