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あれを作る その2

 昨日の続きである。

 ひと晩寝かせて塩胡椒の味つけをした豚バラ肉を冷蔵庫から取り出し、表面についた塩をすっかり水で洗い流した。
 せっかく漬け込んだのにもったいないと思われるかもしれないが、これは塩抜きという必要な工程らしい。

 燻製にとって水分は大敵である。なのに、ひと晩寝かせて乾燥しかけていたところへ水をぶっかけてしまうのだから、なんとももどかしい。

 仕方ないので、再び乾燥の工程に入る。

 世の中には「ピチット」という業務用の優れものも売られているようだが、いかんせん高い。

 そこで今回は、ピチットを使わずに乾燥させてみることにした。
 じつは、先週セリアで購入してきた「ケーキクーラー」には、もうひとつ別の目的を見越していた。

 それが「豚バラクーラー」としての用途である。

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 考えてみれば「食材を冷ます用途以外でのご使用はしないでください」とパッケージに書かれてあったのだから、燻製鍋で熱するよりも、むしろこちらのほうが本来の用途に近いのだ。
 スタンドがついているので、そのまま皿にのせればいい。これに上からラップをふんわりと隙間を空けながらかけて、冷蔵庫へ入れた。
 ときどき取り出して団扇であおいだりキッチンペーパーで拭いたりしながら、土曜日まで様子を見たいと思う。もし、土曜日の段階でも水分が多く残ってしまっているようだったら、そのときは脱水シートを買ってきて、もうひと晩乾燥させたい。

 結果はいかに。

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