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【週末燻製日記】 最高のツナ

 土曜日の夜、二度目の燻製に挑戦した。
 今回の材料は3種類。
 6Pチーズ、豚肩ロース肉、そしてツナ缶だ。

 じつは6Pチーズは先週も挑戦していたのだが、熱燻し過ぎたのか溶けてしまって赤茶けた色で、薫香もあまりよくなかった。そこで再挑戦というわけである。

 今回は、2つの新しい道具を導入した。
 まずは温度計。スモーカーに付属の温度計や、温度計専用の穴は存在していないため、あくまで参考値に過ぎないが、100円均一ショップでたまたま見かけた揚げ物油用の温度計(200℃まで計測可)を買ってきて、ときどき鍋の蓋の隙間から挿し入れて測ることにしたのだ。チーズが溶けすぎてしないよう、目指すのは60~80℃の温燻である。

 もうひとつはザラメ。ウッドチップに混ぜれば照りがよくなるという噂の、燻製では定番のテクニックだ。
 使ったのは引き続き、キャプテンスタッグ製のミニ燻製鍋。

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 風の強い日だったが、ウインドスクリーンなる結構なものは持っていないので、段ボールを立てて錘を置いて代用した。
 サクラのウッドチップ7g、ザラメ2gをアルミホイルの皿に入れて鍋底に敷く。
 鍋が小さいのでチップも節約できるだろうとの予測のもと、先週より3g少なくしてみた。

 1回目はツナと豚ロース肉。
 ツナ缶は、油が落ちることのないようにノンオイルのものを買ってきた。開封したら水気を切ってキッチンペーパーの上に開け、10分ほど放置してさらに水気を抜く。アルミホイルで作った皿にほぐしたツナを移したら、ブラックペッパーをやや多めに振りかけ、カットチーズをまぶす。これで下準備は完了だ。
 豚ロース肉は、あまり書籍やネットの燻製のレシピでは見かけないが、安かったので買ってきた。キッチンペーパーで水気を拭き取って塩とブラックペッパーで下味をつけ、やはり10分ほど風乾。
 これらを金網の上に並べて強火にかけ、燻煙が出てきたところで蓋をして中火から弱火に。60~80℃の温燻で15分。火を止めて余熱で2分ほど放置。

 今回は、たまたまキャンプ用品店の安売りコーナーで買ったコールマンのリゾートチェアを導入し、束の間の庭キャンプ気分を味わいつつ優雅に待ち時間を過ごした。

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 できあがったのがこちら。

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 ツナは乾燥させたかったので、できあがったものを室内で乾燥させつつ、2回目は豚ロース肉の残りと6Pチーズ。これらは下準備要らずで、金網に置くだけ。
 やはり温燻で15分、余熱で2分。
 できあがったのがこちら。

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 チーズはもう少し色が変わるのが理想ではあったが、これで味を試してみることに。いったん室内に入れて乾燥。

 その間に鍋一式の機材を撤収して洗い、台所が綺麗になったところで最後の仕上げ。豚はさすがに怖いので、サラダ油を大さじ8分目くらいでフライパンに敷いて焼く。焼くことで薫香が飛んでしまわないか心配だったが、これも実験だ。

 最終的に盛りつけたのがこちら。

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 ツナは思いつきでクラッカーにのせてみた。

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 ビールを開けて、子どもたちが疲れて寝ている隙に妻と一緒に晩酌。
 どれもビールにぴったり合って美味しかった。
 とりわけクラッカーにのせた燻製ツナが絶品。ちょっとした居酒屋気分だった。お店でも出せるんじゃないかと自画自賛。
 豚肉にも香りがしっかり残っていて、杞憂だった。
 調子に乗って飲みすぎ、夜は珍しく早く寝てしまった。

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