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スマホの交換と日本シリーズ

 ようやく故障したスマホの交換品が届いた。このnoteは交換品で初めて書いている。

 交換品が届いたはいいものの、故障した旧電話機が充電器に繋いでもうんともすんともいわない状況なので、iCloudの2ファクト認証が使えず、パソコンへの接続やらあれこれ試して、iPhoneの立ち上げだけに2時間以上かかった。幸い連絡帳と写真データ、iTunes経由で音楽データだけは復旧しダウンロードできたが、ほとんどの機能やアプリを手動で設定し直す羽目になった。

 そういえば、MNPを利用してソフトバンクから他キャリアに乗り換えたのも数年前のこの時期だった。たしか、もともとiPhoneがソフトバンク独占だったので仕方なくソフトバンクにしていたのだが、日本シリーズで毎年のようにセ・リーグを蹂躙するソフトバンクに月々の支払いをすることに堪えかね、怒りのまま乗り換えたのだ。
 あれから数年も経ったが、セ・リーグはなにひとつ進歩することなく、いまだに醜態を晒し続けている。

 小学生の頃から、ずっとセ・リーグを中心に野球を見てきた。テレビの地上波で中継されるのはたいてい巨人戦だったし、東京で働く父に観光で連れていってもらったのは神宮と東京ドームだった。
 転機となったのは、やはりセとパの2リーグ制を維持させた球界再編騒動だろう。「人気のセ、実力のパ」といわれていたのも、いまや昔。パ・リーグは経営努力と革新を重ね、恒常的で圧倒的な実力と、セ・リーグに比肩するほどの根強い人気を兼ね備えるようになった。交流戦の戦績はいわずもがなパ・リーグの圧倒的優位を示しているし、海を渡ったメジャーリーガーに明らかにパ・リーグ出身者が多いのも、そのひとつの証左だろう。
 田中投手を擁する楽天が優勝、日本一になった年は心から賞賛できたが、それ以降はセとパの実力差が顕著になりすぎて、見ていられなくなった。
 かたや昭和の旧態依然のままの殿様商売を続けてきたセ・リーグは、自リーグ内での戦力引き抜きによる他球団の弱体化ばかりを図った挙げ句、先細りする一方。もはや有力なパのFA選手はほとんどパ・リーグ内で還流するだけで、セには来なくなった。忌避されるのもむべなるかな。パ・リーグの育成や戦力外といったおこぼれを集めては「パリコレ」と自虐するようでは、未来はない。

 いい加減、根本的な改革をすべき時期に来ているのだろう。いま実現できそうな付け焼き刃の策としては、セとパのCSをまとめてひとつのポストシーズンにするのはどうだろうか。その後で、抜本的な改革に乗り出す。しがない個人の身勝手な妄想だが、たとえばこんな案。

CSファーストステージ
①セ2位vs.パ3位 セ2位主催
②パ2位vs.セ3位 パ2位主催

CSセカンドステージ
パ1位vs.①の勝者 パ1位主催、1勝アドバンテージ
セ1位vs.②の勝者 セ1位主催、1勝アドバンテージ

日本シリーズ
セカンドステージ勝者同士で従来通り対決

 これを暫定措置として、5年間続けてみる。そして、以下の方式でポイントを計算する。

ファーストステージ敗退:1点
セカンドステージ敗退:2点
日本シリーズ敗退:3点
日本シリーズ優勝:4点

 5年後、このポイントの上位6球団を1部リーグ所属、下位6球団を2部リーグ所属とする(6位と7位以下が同点の場合は当該球団間の対戦成績、リーグ順位等であらかじめ優劣のつけかたを決めておく)。以後、入れ替えありの上下2部リーグ制とし、毎年ポストシーズンに昇格・降格を賭けた入れ替え戦を行なう。

 というのは、どうだろう。
 本音をいえば格差が離れすぎているのですぐにでも上下2部リーグ制にしてもいいくらいだと個人的には感じているが、そこは無駄に年俸とプライドが高そうなセ・リーグの選手、球団が黙ってはいないだろう。ならば向こう5年間はCSの興行数・興行権が減らないかたちで、かつ日本シリーズで一方的な虐殺が生まれないように、セパ混戦のCSとし、本当の上位6球団を決するための戦いとする。その間、パ・リーグは圧倒的優位性を見せつけるべく引き続きセ・リーグを蹂躙し続ければいいし、危機感を持ったセ・リーグの球団だけが、上部リーグ入りのために奮戦できるかもしれない。

 スマホが劣化するように、旧態依然とした保守のままではなにも変わらないどころか、制度的な疲労を起こしてコンテンツ自体がつまらなくなるのが目に見えている。現に、今年の日本シリーズが面白いといえるだろうか。ソフトバンクファンですら、もはや手応えのなさに呆れているのではなかろうか。
 つまらない日本シリーズは、もう要らない。


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