音楽なんて嫌い。
2016年に下町ノ夏という名前で活動をはじめました。
今年4月で7年、8年目に突入しました。
よくがんばった、と言いたいです!
なぜここまでがんばったのか、
ライブに来てくれるからです。
それだけです。
たったそれだけで私は音楽を続けられました。
逆に、それがなければすぐ辞めています。
この活動は、辛いことの方が多いです。
私は小さい頃から音楽を習っていたことはありません。音楽の学校も出ていませんし、勉強も出来ないし頭も悪いです。
今活躍している周りの人たちより、遥かにスタートが遅いのです。
楽しくない、辛い、しんどい、逃げ出したい。
どうやったら届くのか、どうしたらライブに来てもらえるのか。
宇宙の果てを彷徨うような、卵が先か、鶏が先か。
答えなんかない答えをただひたすら探している旅。
音楽なんて嫌い。
そう思っていたこともあります。
ただ、それは全て、自分で決めたこと。
よくないことがずっと続いた後に、
すこしだけ光が見えて、
「もう少し頑張ってみようかな」
そしたらまた下り坂。
これが7年続きました。
産まれた子が小学生です。
下町の路地裏を、虫かごを肩から掛けて駆け回った「平成生まれ、昭和育ち」のキャッチコピー。
あの頃のわたしから、だいぶ路線が変わりましたね(笑)
ここでわたしは「昭和歌謡シンガー」を貫かなかった。
ダメだった。じゃあ次はこういうのはどうか?
シングル、2枚同時発売っていうのはどうか?
アルバムをクラウドファンディングしてみよう。
ライブ配信をやって、知ってもらおう。
テレビに出たい、イベントに参加してみよう。
ブッキングライブに出るのをやめて、
主催ライブをたくさんするのはどうか。
やるのなら面白い会場で歌いたい。
銭湯とかで歌いたい。電車も貸し切ってみよう。
可愛いワンピースをやめて、パンツスタイルで
かっこよく演出したい。
バンドを組んで、シティポップを知りたい。
歌詞に注目したライブをやりたい。
50人の会場ソールドアウト、
次は100人規模の会場にしよう!
ファンの方にもっと音楽を深く知ってもらいたい!
もっともっと、新しくて面白いことをやりたい!
最高のエンターテインメントを見てもらいたい!
そんなPDCAが私の音楽活動の芯になっていました。
シンガーソングライターは、
ただ作詞作曲歌唱してるだけではありません。
お客さんに表面だけ見えているその下で、
膨大なボツ企画とボツ作品があります。
7年、2ndアルバムがついに全国流通です。
みんなにとって「当たり前」に思うことが、
実はとてもすごいことなのです。
これを読んでいるあなたに聞きたい。
下町のファンになってどれくらいになるかは分かりません。もしかしたらとても長〜く応援してくれている方や、つい最近知った方もいると思います。
だけど、これを読んでいるあなたに聞きたい。
あなたは、下町ノ夏のファンになってから、
どれくらい成長しましたか?
子供の成長は早いと言います。
大人になって、歳を重ね、
なにか成長したことはありますか?
ぜひ振り返って考えてみてください。
たまに言われるのです。
「あの頃の方が良かった」と。
その人の中で、時間が止まっている。
なにも成長していなかった。
私と共に、ファンの方も「成長」して欲しいのです。
そしてわたしは「きっかけ」を与えていきます。
新しい事に対して「わかんないけどなんか面白そうだからそれワイも乗ったるで〜!」と言って欲しい。
上に書いたような事を実行するまでは、結構死ぬほど考えてるんだけど、
「お、いいね」くらいのリアクションで終わると
ものすごくショックです。そうか、こんなもんかと、あんまりだったのかと。答えを導くまでに、相当な企画が練られているのです。
「新しい景色を共に見て、共に成長していく」
これが、下町とファンの方との在り方、そしてこれからの活動だと感じています。
これは7年活動してきてやっと感じられるようになりました!
わたしひとりでどうのこうのして、売れる時代じゃありません。音楽が多様化した昨今、ミリオンヒットした時代に戻れるなんて思っていません。
ここまで読めば、伝わったかと思います。
音楽活動というのは、毎日が綱渡りです。
一日でも多くファンの方に良いお知らせをしたいし、やったね!すごい!と笑ってもらいたいです。
8年目のスタートを、一緒に切りましょう。
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