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思わず二度見! 芸人さん出演MV21選

アーティストの楽曲の世界観を表現するMV(ミュージックビデオ)
そんなMVを何気なく見ていたら、アーティスト本人ではなく意外な人物が出演していて「えっ…?」となった経験はないだろうか?

個人的にMVに俳優さんが出ていると「お!」となり、芸人さん出演のものを見つけると「えっ…?? おおおおお!!!!」となるケースが多い。

今回はお笑い好きの筆者が選んだ、独断と偏見たっぷりの二度見してしまう「芸人さん出演MV21選」を紹介する。

【アーティスト本人に似ているから出演…?】

▼シソンヌ出演「YONA YONA WEEKENDERS/終電で帰ります」(2021/10/06)

シソンヌ・長谷川さんとボーカルの磯野さんが似ていることから、実現したであろうMV。上司役の長谷川さんもいいが、女将役のじろうさんも登場シーンからサイコゥだ。

終盤にいくにつれて不穏さが増していく映像と、オシャレな楽曲とのギャップが個人的にツボ。
(長谷川さんや磯野さんが働く会社は、一体どんな業種の会社なんだ…?)

▼メイキングもあって嬉しかった。
じろうさん談「長谷川さんは後頭部が、ふきのとう」


▼ジェラードン出演「レキシ/たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」(2022/4/20)

これまでも多くの俳優・芸人をMVに起用してきたレキシ。
「今回は、こう来たか!」と毎回こちらのテンションを上げてくれる楽曲と、MVでの良い意味での裏切りが大好きだ。

上記のMVでは、かみちぃさんのキレのあるダンスやレキシネーム「角刈り幕府」と名付けられたアタック西本さんによるヘアカットの場面が見もの。
ツッコミの海野さんが復帰したら、今度は3人そろって出演してほしい。

▼「レキシ/KATOKU」には、この2人も出演(2017/4/18)

『80’s オマージュとなる笑撃作』と動画解説文に記載がある通り、MVの雰囲気や撮影場所、衣装などすべてTHE・昭和だ。この映像内でひときわ存在感を放っているのがマテンロウ・アントニーさんとデニスの行雄さん。特徴的なボブヘアーのカツラが良い味を出している。

【複数の芸人さん出演のMV】

▼ハリウッドザコシショウ ・コウメ太夫 ・ アキラ100% ・ 錦鯉出演「ユニコーン/スペースカーボーイズ」(2021/8/07)

こちらも80年代のような画質のMV。出演している方々は、SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)所属の芸人さん5人。渋い表情でそれぞれ登場したかと思えば歌ったりツイストしたりと大忙し。白塗り&つなぎ姿でムーンウォークをしているコウメ太夫さんを拝めるのは、このMVだけではないだろうか。

▼ウエストランド・ダニエルズ・大島 育宙(XXCLUB)・舘野 忠臣(ネコニスズ)出演「SLOTH/なんにもない」(2019/11/08)

タイタン所属の芸人さんが多数出演した本作。しかし、このMVでの主人公はウエストランドの井口さんだ。

「馬鹿にされてもいい、笑われてもいい、でもこれだけは譲れないんだ」

という歌詞と井口さんがリンクする部分も多く、見ていると思わず胸が熱くなる。そして特筆すべきは、このMVが2019年に作られたものであること。
昨年のM-1で見事チャンピオンの称号を勝ち取ったウエストランドだが、初めてM-1の決勝に進出したのは2020年だ。言いかえれば、彼らが世間の注目を浴びる前にキャスティング・制作された映像なのだ。

先見の明ともいえるブレイク前の芸人を起用したMVが、今後もっと増えることを願ってやまない。

▼飯尾和樹(ずん)・小島よしお・とにかく明るい安村・チョコレートプラネット・空気階段出演「DA PUMP / Fantasista~ファンタジスタ~ (おじキャワ 芸人Ver.)」(2020/11/25)

ラテンなイントロとともに、登場するずん・飯尾さん。この曲に合わせた衣装を着ている人は一人もいない。みんな芸人としての衣装や、キャラクターに扮した姿でダンス。

空気階段・かたまりさんのみ普段着で踊っていたかと思いきや、女装になったりステップが若干怪しかったり…と個人的に見ていて飽きない。芸歴・芸風・所属事務所もバラバラな7人の組み合わせは、きっとこのMVでしか見れないだろう。

▼平成ノブシコブシ・ハイキングウォーキング・とにかく明るい安村など出演「AKB48/しあわせを分けなさい」(2016/11/16)

指原莉乃さんの相手役として登場するのは、平成ノブシコブシ・吉村さん。等身大の新郎という感じがして微笑ましい。芸人仲間やAKBのメンバーが参列者として出演しているため、本当の式の映像を見ている錯覚に陥る。

スピーチをする相方、余興を披露する仲間たち…。
結婚式の多幸感あふれるMVだ。

▼結婚式が舞台の芸人出演MVといえば…。

今から10年前に作られた「CLIFF EDGE/壊れるくらいに I Love You」(2013/4/17)のMVについても記載しておきたい。

このMVではラジオスターになる前の向井さんをはじめ、パンサーの若かりし頃の姿が見られる。当時の3人は、今よりもアイドル的な振る舞いを求められていたように思う。神父役を尾形さんが演じていて、なんだか笑ってしまう一場面も…。

【思わず見入ってしまうMV】

▼吉住出演「ヒグチアイ / やめるなら今」(2021/12/04)

ヒグチさんのストレートな歌声と歌詞は、いつでもスッと心に刺さる。そんな楽曲の力をさらに広げるかのような、吉住さん出演のこちらのMV。MVというより、視聴後にはドキュメンタリーを一本見たような感覚になった。

終わりのきっかけに 大したドラマはない

という歌詞にグッとくる。

▼熊元プロレス(紅しょうが)出演「浜崎あゆみ / Just the way you are」(2023/1/18)

女性芸人出演のMVとして、今年4月に関西から上京したコンビ「紅しょうが」熊元プロレスさんが起用されたMVにも触れておこう。

スポニチの記事によると、かねてから浜崎あゆみさんの大ファンでモノマネも披露していた熊プロさんに白羽の矢が立ったようだ。
ただ、出演オファーはなんと撮影の3日前。急なオファーにもかかわらず、熊プロさんの頑張りや各所のスケジュール調整によって出演が実現したそう。

自分の好きなものや人について発信することは、大事だなぁと感じる。

▼ニッポンの社長出演「THEラブ人間 / 晴子と龍平」(2022/10/22)

こちらのMVも、春に上京したコンビのうちの1組「ニッポンの社長」が主人公。

辻さん演じる龍平の回想から始まり、一気に2人+時々ケツさんの日々に引き込まれる。あたたかい歌声と辻さんの自然な佇まいも良いし、晴子役の女優さんもステキだ。
それにしても、辻さんのそこはかとなく漂う色気やカッコ良さの正体はなんだろう。独特な雰囲気があるよなぁ…。

▼ニューヨーク出演「THEラブ人間 / ズタボロの君へ」(2020/4/9)

「THEラブ人間」の楽曲からもう1曲紹介させてほしい。全編モノクロで映画のような雰囲気が漂うこちらのMV。

今の金髪スタイルの嶋佐さんに慣れすぎたせいか、黒髪姿に渋さを感じる。
ボロボロだけれどカッコいい嶋佐さんのワンショットで終わるかと思いきや、ラストにはしっかりとニューヨークらしいオチが…。

▼和牛出演「め組 / ござる」(2017/9/29)

今から6年前には和牛さん出演のMVも…。

このMV内の2人の演技はもちろん、ストーリー性・バンドとして演奏する姿など見どころが盛りだくさん。元料理人の水田さんに合わせたと思われるシーンは、曲の良さも相まって思わずホロリとくる。ぜひ視聴してほしいMVのひとつだ。

▼又吉直樹出演「ハンバートハンバート  / 虎」(2018/7/11)

一言も発さず、まっすぐな眼差しを向ける又吉さん。白いシャツも相まって、人間を超越した崇高な存在に見えてくる。ラストにかけて3人そろって踏んでいる懐かしさを感じるステップが気になった(ゴムとび?フォークダンス?)

この曲に限らずハンバートハンバートの曲を聴いていると、歌声がしみてしみて泣けてくる。心が荒んでいるのだろうか。

余談だが…。
ハンバートハンバートは夫婦デュオ。お子さんが3人いるため「1年間、土日のライブ休みます!」と過去に宣言していたことが印象に残っている。

▼アルコ&ピース出演「ケツメイシ / 小さな幸せ」(2021/09/13)

ケツメイシも、MVに芸人を多く起用するアーティストの一組だ。
ケツメイシのデビュー20周年企画として、2021年に“芸人クリエイティブ”シリーズのMVが制作された。

ゾフィージャルジャルきつね狩野英孝、アルコ&ピースらがそれぞれ脚本・演出・出演を手掛け、曲の世界観と芸人さんの持ち味がマッチしていておもしろい。その中でも今回はアルコ&ピース脚本・演出・出演の「小さな幸せ」を紹介したい。

このMV内で大きなことは起こらない。しいていえば、網戸が外れただけ。それを直そうとする男2人のゆるい雰囲気にサビの歌詞が重なり、じーんと心に響く。アルピーさんの飾らない演技が光る作品だ。

「小さな幸せは 目には見えないものだから
小さな幸せは 金じゃ買えないものだから」

「小さな幸せ」歌詞引用

▼芸人×ケツメイシMVの名作といえば…

アルコ&ピースの所属事務所は太田プロダクション。そんな太田プロの先輩であるダチョウ倶楽部も過去にケツメイシのMVに出演している。

「ケツメイシ/ 友よ 〜 この先もずっと…」(2016/4/6)
もう説明不要の名作MV。これからも、ずっとずっとこのMVを視聴できるようにしておいてほしい。

【え?意外なあの人が出ていたMV】

▼ハリウッドザコシショウ出演「ポルカドットスティングレイ / 阿吽」(2019/07/17)

MV界にも助演男優賞があるなら、このMVの「ハリウッドザコシショウ」に受賞してもらいたい。そう思ってしまうほどMV内で教師を演じるザコシさんと、撮影終了後に開放された芸人としてのザコシさん、両方が最高なのだ。このMVは最後の最後まで見てほしい。
また、俳優の小関裕太さんも出演されていて豪華なMVだ。

▼タイムマシーン3号出演「ポルカドットスティングレイ / バケノカワ」(2019/04/19)

いつも通りの漫才を披露し始めるタイムマシーン3号。しかし途中から突然の決闘モードに…。

ポルカドットスティングレイが演奏している前でもお構いなしの山本さんの飛び蹴りや、白飯をたべることで防御する関さんの謎の技も見もの。

▼テツandトモ出演「チャットモンチー / Magical Fiction」(2017/03/29)

エフェクトがかった映像内に佇む、テツandトモさん。音楽が始まると、あのおなじみのダンスや機敏な動きを披露。

「このまま2人の映像で終わるのか…?」と思っていると、後半にはチャットモンチーの2人も登場。3人が演奏する中、赤いジャージのテツさんだけが自由自在に動きまわる姿は思わず笑ってしまう。

▼山﨑ケイ(相席スタート) ・横澤夏子出演「SUPER BEAVER / ひなた」(2017/08/30)

当時、ANN0のパーソナリティーを務めていたSUPER BEAVERボーカル・渋谷さん。ラジオブースから始まるMVに、ラジオ愛を感じる。

渋谷さんが歌い始めると、悩みを抱えた女性たちが次々と登場する。その中には母親役として相席スタートのケイさん、思い悩む会社員役に横澤夏子さんが出演。見つけたときは二度見してしまった。
前向きな歌詞・曲とシンクロし、女性たちの表情が晴れやかになっていくのが印象的だ。

▼川島明(麒麟)・村上純(しずる)・トータルテンボス・山崎 静代(南海キャンディーズ)・ヒデ(ペナルティ)木村祐一など出演「中谷満男 / 浪花刑事ブルース」(2009/10/30)

時をさかのぼること2009年。秋元康プロデュースでデビューした60代男性をご存知だろうか。その名も中谷満男さん。元大阪府警捜査一係の敏腕刑事だったそう。
そんな中谷さんが50歳以上の歌手オーディションにて見事合格し、デビューしたのがこの曲だ。MV監督を木村祐一さんが務め、豪華なキャスティングが実現した。

特筆すべきは、今では朝の顔を務める麒麟・川島さんが熱意あふれる刑事を演じていること。犯人役のヒデさんを必死で追う、貴重な姿をぜひ目に焼き付けてほしい。

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他にも紹介したい芸人さん出演のMVはたくさんある。スピードワゴン・小沢さん出演の「THEラブ人間 / コント」や、さらに時をさかのぼるとおぎやはぎやバナナマンが出演している「GRAPEVINE/ アダバナ」など挙げはじめたらキリがない。

また、今後どんな芸人さんがMVに起用されるかを予想するのも楽しい。
ハンバートハンバート×男性ブランコとか個人的に見たいなぁ…。
ヒコロヒーさんとか既にオファーがあって、撮影してそうだよなぁ…
スクールゾーン出演のMVとかも見てみたいなぁ…などなど。

これからも芸人×アーティストの意外なコラボを探し続けたい。

いやぁ〜最初は「10選」くらいで済むかなぁ…と書き始めたら良作が多すぎて全く収まらなかった…。

ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました!


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