「糸」

「縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない」

中島みゆきさんの名曲「糸」。ご存知でしょうか。
私はこの曲が大好きです。
最近映画にもなっていますし、たくさんのアーティストがこの曲をカヴァーしています。

布製品は生活の中に溶け込んで本当に身近な存在ですよね。
服・靴下・ベッドシーツ・枕カバー・カーテン・テーブルクロス・ハンカチ・バスタオル・ソファー・最近は布マスク・・・下着はいつも肌に触れています。
生活に密着している「布」それを織りなす「糸」の在り方をこんな風に歌えるんだ・・・と感動してしまいます。

「糸」は私にとって本当に近く、特別な存在です。

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大学は染織テキスタイル学科を卒業しています。
染物・織物・テキスタイル(布)デザインを専門的に勉強していました。
染色では糸を丁寧に染めて乾かし、織ではその糸を織機にかけて縦糸に横糸を通していき、1枚の布を完成させます。
まさに「糸」の歌詞のように縦の糸と横の糸が肌を包む布へと変わっていきます。
大学の時の課題で自分で織った布でワンピースを作ったり、ファブリックパネルを作ったりしました。
その作品の一部に刺繍をしたのが、私の刺繍活動のはじまりです。

現在はもう、染物や織物はやっていませんが、刺繍作家として「糸」と一緒にいます。
糸は私の生活に欠かせません。

1本1本手刺繍で作る作品が、いつか誰かの心に響けばいいな。と願っています。

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