2020 埼玉西武ライオンズ選手寸評③(野手編)

お久しぶりです。書くネタも時間もあるのにやる気が出なかった。Jリーグ開幕から本気出します。

これまでのやつ↓

0 水口大地 D

7試合 打率.167 (6-1) 0本塁打 0打点 1盗塁 出塁率.167 長打率.167 OPS.333

内外野を守れる小兵だが、出番を大きく減らしてしまった。若手の台頭によって代走・守備固めの需要が低下し、シーズンのほとんどを二軍で過ごした。とはいえ3年振りの安打を放っているのだが、チームの若返りの波にのまれてしまった印象か。
なんだかなんだムードメーカーとして欠かせない選手だったが、現役引退→アカデミーコーチに。指導者としても明るさを発揮してほしいと思う。

1 栗山巧 S

111試合 打率.272 (372-101) 12本塁打 67打点 0盗塁 出塁率.362 長打率.427 OPS.790

衰えを感じさせないストイックなヒットメーカー。打線のほとんどが成績を落とした中で一人調子を保ち続け、時には4番としてポイントゲッターの役割を果たした。12本塁打はキャリアハイに並ぶ数字であり、打点やOPSもここ数年ではトップ。結果として10年振りのベストナイン獲得を成し遂げるなど、チームの「屋台骨」と呼ばれる所以を見せつけた。
2000安打という大記録達成まであと74本と目前に見据えており、順調であれば今季中にXデーが訪れる。西武ライオンズでは初めての「生え抜き名球会」となり、何としても達成したいところだ。

2 岡田雅利 C

29試合 打率.107 (56-6) 0本塁打 3打点 0盗塁 出塁率.138 長打率.125 OPS.263]

攻守にバランスが取れて信頼される二番手捕手...のはずなのだが、いくらなんでも打てなさ過ぎた。怪我で調整が上手くいかなかったのか、成績はほぼ全てにおいてキャリアワースト。特に打率は1割台を維持するのがやっとで、初安打もかなりの難産と深刻な打撃不振に陥ってしまった。
ただし、森が攻守で悩みを抱えている中での相談相手としての貢献をはじめ、チームにおいて重要な役割を果たしている選手であることは事実。今季はできれば信頼に応えられる成績を残してほしい。

3 山川穂高 C

102試合 打率.205 (401-66) 24本塁打 73打点 0盗塁 出塁率.357 長打率.450 OPS.807

大きく打撃成績を落とした人①。二年連続ホームラン王に輝いた不動の四番は大きな闇に飲み込まれてしまい、打率をはじめとした成績が軒並み暴落。特に中盤戦以降のプレーは目を覆いたくなるようなものがあり、日に日に崩れていく打撃フォームとチャンスを潰し続けるシーンがファンを悩ませた。今季は何としても復活してほしい、山川が中軸で輝けることがチームの躍進に繋がるだろう。
守備では恐らく新人年以来となるサードに挑戦。無難に守り抜いた。

4 山野辺翔 B

53試合 打率.233 (60-14) 0本塁打 4打点 5盗塁 出塁率.266 長打率.283 OPS.549

出場機会を伸ばし選手として大きなステップアップを果たした。内野のバックアップ役として一軍入りすると持ち味の俊足を武器にアピール、終盤戦では二塁でのスタメン出場も増えるなど必要不可欠な存在となった。攻守においてまだ発展途上、特に守備は要改善という感じではあるものの、今季は外野にも挑戦するなど更なる出場機会を狙っている
また、謎のツキがあったのもこの男。10/20~22の対ロッテ三連戦では「二夜連続サヨナラ打でお立ち台」「ファウルフライを好捕→ダブルプレー」と躍動。一気に知名度が上がった試合でもあった。

5 外崎修汰 A

120試合 打率.247 (433-107) 8本塁打 43打点 21盗塁 出塁率.335 長打率.353 OPS.688

大きく打撃成績を落とした人②。強力打線の中軸として相手投手陣を恐怖のどん底に突き落としてきた迫力はどこかに消えてしまい、ほぼ全ての数値が前年を下回った。揺れ動くシーズンの中で打線での役割も安定せず、上位だったり中軸だったりとたらい回しになったことも災いしたといえるだろう。今季は何としても盛り返してほしいところだ。
一方、今年も健在だったのは守備走塁。二年連続のフル出場を果たし悲願のゴールデングラブ受賞。チームを悲惨な状況から救ったのは彼の守備のお陰だろう。

6 源田壮亮 A

120試合 打率.270 (455-123) 1本塁打 21打点 18盗塁 出塁率.327 長打率.330 OPS.656

キャプテンとしてチームを牽引した。打率はルーキーイヤーから4年連続で.270台と安定感を見せており、守備も例年通りのクオリティを発揮。何か大きく伸びたり落としたりしている成績があれば書くネタもあるのだが、正直何を書いたらいいかわからない選手である。特に守備ではゴールデングラブ賞の常連で、よく打たれる投手陣を救いまくった
この選手に関しては「打つのはいいからもうちょい守備を」「守備はいいからもうちょい打撃を」という悩みを同時に解消できている以上は特に望みは無いので、少しでも長くライオンズでプレーしてほしいと思う。

7 金子侑司 B

86試合 打率.249 (338-75) 3本塁打 21打点 14盗塁 出塁率.312 長打率.302 OPS.615

毎年こんな感じじゃねえか。毎年のようにリードオフマンとして期待されながらも、前半戦は故障でチームを離れてしまった。復帰後は頼りになるんだかならないんだか微妙な感じに収まってしまい、なかなか「壁を打ち破った」イメージが掴めなかった。ハマった時は攻守ともに手が付けられないだけにその好調さをいかに維持できるかが鍵となる。
三度目の盗塁王を狙うためにもできるだけ上位の打順に定着したいところであり、1番・センターの最有力候補たる期待を裏切らないところを見せたい。

9 木村文紀 B

90試合 打率.231 (264-61) 8本塁打 33打点 5盗塁 出塁率.295 長打率.383 OPS.677

「低くてメッチャクチャ厚い壁」として外野の定位置を守り抜いた。という最悪の書き出しをしてしまったが、本塁打こそ2ケタに届かなかったものの成績は前年から向上。打率の低さが取り沙汰されることが多い割にここ一番の場面に滅法強く、満塁弾を放つなどパワフルさでチームを救った。守備走塁でも相変わらずのシュアさを見せつけ、監督からの信頼も厚い。
若手外野手が台頭してきた中でも変わらず出場機会を確保することができるのは彼の努力あってこそであり、今季もレギュラー争いをリードするだろう。

10 森友哉 A

104試合 打率.251 (358-90) 9本塁打 38打点 4盗塁 出塁率.325 長打率.380 OPS.705

大きく打撃成績を落とした人③。MVPという肩書をつけてシーズンに臨んだが、開幕からなかなか調子が上がらず。随所に天才らしさを見せつけたが本領発揮とまでは行かず、結果としては期待を大きく裏切る数字に終わってしまった。スタメン落ちの試合も増えてしまい、誰が見ても不本意な一年間となってしまっただろう。
ただし、背負っていた重圧は計り知れない。リード面でも大きな悩みを抱え、時にはベンチで涙するシーンもあった。今季はとにかくストレスのないシーズンにしてほしい

22 スパンジェンバーグ S

111試合 打率.268 (407-109) 15本塁打 57打点 12盗塁 出塁率.326 長打率.482 OPS.807

一応三拍子揃っているタイプの選手。開幕からしばらくは恐ろしいまでのブンブン丸っぷりといかにも不慣れな感じの外野守備を見せてファンを戦慄させたが、夏場からは安定。三振こそ150と圧倒的も、中軸の打者としては文句のない成績を残して見せた。後半戦からは三塁が定位置となり、メジャーリーガーっぽい好守でチームを救う場面も多かった。
外人としては珍しくスピード型の選手で、内野ゴロでも全力疾走を欠かさない優れたメークアップを持つ。不振時は栗山にアドバイスを乞うストイックさを失わない限りは、チームに必要なピースとして輝けるだろう。

31 佐藤龍世

(ファーム) 27試合 打率.303 (99-30) 5本塁打 18打点 1盗塁 OPS.893

ノーコメント。一軍で控えよりは二軍で出番を!というシーズンを、まさかの形で棒に振った。頼むからこれ以上自分の才能をドブに捨てに行くような真似はしないでほしい。期待をされている選手だという自覚を持ち、ストイックに野球に打ち込むことが彼にできる償いではないか。相内の連絡先は消そう

32 永江恭平

(ファーム) 26試合 打率.200 (65-13) 2本塁打 5打点 2盗塁 OPS.663

「打撃さえ身に付けば...」のままキャリアの幕引きを迎えてしまうのだろうか。高卒新人ながら卓越した守備力を見せつけ、それと共に絶望的な打撃を披露。打率は2割すら危ういながらも「守備がいいから使う」状態になり早数年、源田の登場と共に完全にお役御免となってしまった感が強い。二軍でも.200ジャストと打撃は改善せず、残念ながら戦力外通告を受けてしまった。

37 柘植世那 B

17試合 打率.184 (38-7) 2本塁打 5打点 1盗塁 出塁率.262 長打率.342 OPS.604

健大高崎→Honda鈴鹿というエリートコース育ちのルーキー捕手。主に同じルーキーの浜屋ら若い投手とバッテリーを組み、リード面はまだ発展途上だが守備力では既に一軍レベルにあることを証明した。打撃でも2本塁打と長打力を見せつけたが、全体的にまだまだ成長していくことが必要。まずは岡田に追いつけ追い越せ、の強い気持ちでプレーしてもらいたい。
Honda鈴鹿出身ということで大先輩である平井とバッテリーを組む機会もあり、社会人野球ファンが歓喜していた。

38 牧野翔矢

(ファーム) 22試合 打率.161 (62-10) 0本塁打 3打点 1盗塁 OPS.407

高卒二年目のシーズンは夏場の怪我で終わってしまった。イースタンでは正捕手格として期待され、ベテラン投手ともバッテリーを組むなど幅広い経験を積んだが、それを発揮して一軍を目指す!となる前に無念のリハビリ組行き。とはいえまだまだ伸びしろは無限大であり、将来的なレギュラー入りが見込める選手だ。今季はキャンプA班と受ける期待は大きく、着実なステップを重ねたい。

39 呉念庭 B

51試合 打率.227 (44-10) 0本塁打 5打点 2盗塁 出塁率.320 長打率.295 OPS.615

内野の控え兼代打としてシーズンを通して一軍でプレーし、自己ベストの一年となった。出番としては試合終盤の守備固めや代打起用が多かったが、限られた出場機会の中でしっかりと堅実さをアピール。かつて多くのファンが頭を抱えた守備力は大きく改善されていることを証明した。打撃でも出塁率でキャリアハイを記録するなど成長。最終盤ではスタメン出場で期待にこたえる活躍を見せた。
右の長打型が活躍しがちなチームにおいて左の巧打者タイプは貴重なだけに、自分の居場所を確保していきたいところだ。

46 鈴木将平 B

46試合 打率.207 (140-29) 1本塁打 10打点 0盗塁 出塁率.261 長打率.286 OPS.547

金子不在時のセンターを埋めたのはこの男。広い守備範囲でファインプレーを連発してチームを救うと共に、打撃ではコンパクトに打ち分けるスタイルを披露。一時は「1番・センター」に定着してみせた。しかし守備でフェンスに激突した際に故障し、以降は悔しい二軍暮らし。アピールポイントを確立しただけに、何とも勿体ない結果となってしまった。
この人も呉と同様にチームにとって貴重なタイプの打者であり、外野の定位置争いに食い込んでいくだけのポテンシャルは秘めている。まずは安定感を身に付けていくことが必要か。

51 西川愛也 C

3試合 打率.250 (4-1) 0本塁打 2打点 0盗塁 出塁率.250 長打率.500 OPS.750

待望のデビューを果たした将来の天才打者。8月に昇格を果たすと、いきなり初出場でセンターオーバーの2点タイムリー二塁打(+三塁で憤死)と鮮やかに躍動。往年の名打者・石井義人と訪仏とさせるリストの柔軟さを武器に二軍でもOPS.731とそこそこの成績を残しており、更に打撃に磨きをかけていくことが一軍定着のカギとなっていくのではないか。
一方、高校時代に痛めた肩の影響から、守備には不安な声も多い。少なくとも見た限りでは無難にこなしていたが、出番を増やすためには信頼を勝ち得る必要があるのだろう。

52 山田遥楓 D

8試合 打率.200 (5-1) 0本塁打 0打点 0盗塁 出塁率.200 長打率.200 OPS.400

内野のバックアップ要員、それ以上でも以下でもない成績に。度を越したレベルのムードメーカーとして注目を浴びる機会は多いものの、一軍で躍動できないことには始まらない。とはいえようやっと監督の頭の中に「源田の控え」という概念が生まれてきたらしく、出場機会を勝ち得るチャンスは与えられるだろう。キャンプでは一塁に取り組むシーンも多く、そろそろ「二軍の帝王」を脱却していきたい。
打撃は既に二軍レベルを超えており、兎にも角にも安定感を身に着けたい。

53 愛斗 C

7試合 打率.154 (13-2) 0本塁打 3打点 0盗塁 出塁率.143 長打率.154 OPS.297

毎年こんな感じって気がする。二軍ではチームトップの10本塁打を放っているのだが、その豪快な打撃がどうにも一軍で再現できない。怪我で離脱した期間があったのも影響しているのだろうが、高校時代やこれまで二軍でファンを魅了してきた迫力満点のバッティングを見せることが出来ればレギュラーの椅子は手元に近付くはずだ。
守備は(失礼ながら思ったよりも)上手く、臆することなくダイビングキャッチにも挑戦する。守備固めにいるべき選手ではないはず、なんといっても打力アップが課題だ。

56 川野涼多

(ファーム) 58試合 打率.242 (149-36) 3本塁打 12打点 3盗塁 OPS.682

イースタンリーグで光を放った両打ちのショート。プレースタイルや球団に共通点があることから松井稼頭央(二軍監督)と比較されることが多く、その松井からも大きな期待を受けている。二軍ではルーキー組で最多の出場機会を得ており、「ポスト源田」争いにおける最右翼といえるだろう。本人は「松井二世」にとどまらない大きな決意を胸にしており、まずは一軍デビューの切符を掴みたい。

58 熊代聖人 C

38試合 打率.100 (10-1) 0本塁打 0打点 2盗塁 出塁率.182 長打率.100 OPS.282

「居るに越したことはない」器用な万能選手。卓越した走塁センス+内外野おそらくどこでもハイレベルで守れるユーティリティ性+いざという時には捕手もこなせる=というスーパーサブの象徴たる選手になりつつある。肝心の打撃は正直イマイチではあるが、守備に重きを置くチームにおいては特に重要な意味合いを持つ選手だ。
試合前の「訓示」に代表されるように、ムードメーカーという言葉では形容しきれない程の存在感と信頼を誇る。ベンチに居てくれるだけで大きな戦力であり、頼れるベテランだ。

59 森越祐人

(ファーム) 40試合 打率.112 (98-11) 0本塁打 2打点 1盗塁 OPS.359

なんのために獲得したのか、と言われたら多くのファンが返答に困る選手。恐らくはイースタンリーグの数合わせ要因だったのではないかと推察するが、二度の戦力外通告を乗り越えて真摯に野球に取り組む姿勢は若手選手達にとって最高のロールモデルとなったはずだ。内野はどこでも守れるため、ベンチ入りするだけでも大きな貢献を果たしていた。と思ったらシーズン終了後に現役を引退。お疲れ様でした

60 中村剛也 C

79試合 打率.213 (258-55) 9本塁打 31打点 0盗塁 出塁率.310 長打率.372 OPS.682

キャリアの終盤に差し掛かり、往年の勢いを保つことがそろそろ難しくなってきたか。満塁では相変わらずの強さを見せてはいるものの、OPS.682は怪我で離脱した2013年に次ぐ低水準。7年振りに2ケタ本塁打に届かず、夏場には二軍調整も経験した。守備では軽快なハンドリングを保っているが、守備範囲は年々小さくなっている気がする。
年齢的にもそろそろ「引退」の文字がちらついてくるころではあるが、同期の栗山が勢いを取り戻したならば負けていられないのが中村。もう一花咲かせることはできるか。

62 駒月仁人

(ファーム) 29試合 打率.246 (69-17) 3本塁打 9打点 0盗塁 OPS.758

念願かなって一軍の舞台を経験したシーズンから一転、二軍暮らしに戻ってしまった。恐らく守備力の改善が目的だったのだろうが、映像を見た限りであればあまりその効果は見込めていないような気がする。打撃に関しては少ない打席数でも結果を残せているため、今後のキャリアを占うシーズンをいかに良い方向に持っていけるか、が重要だ。
願わくば今季、一軍の投手陣からの信頼を得て森を脅かす存在になってほしい。

63 綱島龍生

(ファーム) 44試合 打率.261 (134-35) 2本塁打 15打点 2盗塁 OPS.716

一軍の舞台に向けて着々と歩を進めている。川野が入団したこともあり二塁での出番が多くなったが、三拍子そろったプレーを披露。まだ20歳ながらも早期デビューが見込める活躍を残した。ただし気がかりなのは選球眼で、もう少しだけどっしりと構えて打席に立つことが出来るのであれば更なる出塁率の向上に繋がっていくと思われる。
二遊間のバックアップは常に競争が激しく、今季は二軍から羽ばたけるシーズンにしたい。

65 戸川大輔 D

4試合 打率.111 (9-1) 0本塁打 0打点 0盗塁 出塁率.111 長打率.111 OPS.111

もうそろそろ真価が問われるシーズンになるはずだが、未だに実力を発揮しきれていない。二軍では打率.300と高水準を保ったのに対し、一軍ではそもそも出番を掴み取ることが出来ず。恵まれた体格とセンスを生かしきれないまま6年目のシーズンを終えてしまった。
打撃は粗削りだった頃と比較するといくらか堅実さが生まれ、アベレージを残せるだけの実力はある。まずは生涯年俸で実家が生んだ競走馬を超えるくらいの活躍を見せたい。

68 岸潤一郎 D

5試合 打率.000 (2-0) 0本塁打 0打点 0盗塁 出塁率.333 長打率.000 OPS.333

2019年ドラフト会議における最大のサプライズだったのではないか。明徳義塾のエースとして甲子園を沸かせた男が、紆余曲折を経て打者としてプロ入り。1年目は二軍暮らしに明け暮れたが、随所に野球センスの高さを見せつけた。出塁率.354は山田、佐藤に次ぐ数字で、プロのレベルに順応したといえる。一軍では結果を残せずも、背負う期待は更に大きくなっただろう。
走塁では既に一軍トップクラスで、スペシャリストとしての起用も見込める。

72 川越誠司 C

48試合 打率.156 (64-10) 2本塁打 5打点 0盗塁 出塁率.260 長打率.281 OPS.542

なんか話題先行になってしまった気はするが、打者として遂にベールを脱いだ。投手としては鳴かず飛ばず、外野手に転向すると急成長。開幕一軍を勝ち取り、豪快なバッティングを武器に2本塁打を放って見せた。故郷・北海道での試合でもライトスタンドに叩き込み、やっと野球選手としてのスタートラインに立てたのではなかろうか。
「話題先行」というのは登場曲の話、「青雲」のCM曲を使用したことで一躍人気に。活躍次第ではタイアップもあるかもしれないので、広告効果的にも活躍していきたい。

73 高木渉 C

12試合 打率.175 (40-7) 2本塁打 5打点 0盗塁 出塁率.175 長打率.400 OPS.575

卓越したバッティングセンスでプチブレイクを果たした。夏場にチャンスを得ると、逆方向にも強い打球を飛ばせるバッティングでファンの度肝を抜いた。特に鬼門・ヤフオクドームでの本塁打は印象的で、若手筆頭株としての大きな活躍が期待された。が、御多分に漏れず怪我で離脱。二軍では浮き彫りになった課題を解決するべく奮闘したようで、今季はレベルアップした姿が見られそうだ。
成績をいろいろ流し見したところ、40打席で四球0というおぞましいものを見てしまったため、早急にどうにかしてほしい。

78 齋藤誠人

(ファーム) 33試合 打率.085 (59-5) 0本塁打 2打点 0盗塁 OPS.341

どうなってんの?って感じの成績。一軍昇格→出番無しで降格を味わった屈辱のシーズン、二軍では悲惨なことに。不思議なことに四球は12記録しており、OPSのほとんどは出塁率が担っている。守備やリードでは着実に成長している噂を聞くだけに、とにかく打撃でアピールしていかないと出番に結びつかないのではないか。もうそろそろ猶予は少なくなってくる、一軍の舞台で光り輝いて見せたい。

99 メヒア B

74試合 打率.207 (237-49) 11本塁打 33打点 0盗塁 出塁率.273 長打率.409 OPS.682

実際頼りになる打者なのだが、この成績を見て「今年は良かった方だな」と思ってしまうことが実に切ない。15億/3年の大型契約を結ぶも見事に失敗、1億/年に大幅減俸して臨んだシーズン。夏場~秋口にかけては持ち前の長打力で打線の中軸として活躍を見せたが、終わってみればいつもの成績。不調の時期は目に見えてスイングが鈍く、以前のシャープさを取り戻すことができれば自ずと成績は向上していくはずだ。
守備では範囲こそ狭いが、的が大きいだけあって抜群の送球処理を誇る。まだ老け込む歳ではない。

127 中熊大智

(ファーム) 56試合 打率.295 (173-51) 3本塁打 19打点 2盗塁 OPS.701

育成枠指名からの躍進を遂げた。ファームでは本職の捕手ではなく一塁での出番がほとんどで、定位置争いを制すると確実性のあるバッティングで主軸として活躍。結果としては達成できなかったが、支配下登録が有力視されるほどの印象をファンに残した。他の選手と比べ三振が少ないことも魅力で、今季のプレー次第では悲願の支配下登録、一軍デビューはすぐそこまで見えてくるだろう。

気が付いたらこんな感じの備忘録を3パートも書くことになってました。一度投げ出しかけたペンを持ち、また投げ出しては持ち...みたいな中途半端なシリーズでしたが、自分向けの振り返り素材として使うには十分なものが作れたと思います。noteは細々と。

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