ジム通いで花粉症が消えたらしい

はじめに

twitterなど見ていると、ひどい花粉症に悩まされているという話をよく見かける。「大変だなあ」という感じで見ていたが、私も以前は当事者だったのに、いつの間にか改善していたので経緯を書くことにした。

いつもの「おことわり」だが、このことが万人に適用されるかどうかの責任は取れない。ただ事実として「私はこれで治った」という自分の体験を書く。

以前の私

これは私のもともとのクセだが、「自分はこういう人間だ」という思い込みが強い。それは万事に渡ってそうであり、たとえば嫌いなものはずっと嫌いだと思い込んでいる。しかし試してみたら案外好きになったりする。

このことは「体質」に関しても同じで、私は小柄で運動も苦手だったので「そういうものであって、変わるものではない」と長らく信じてきた。

成人してから35才くらいまで、160cm42kgほどだったのだが、じっさい太るのも大変で「体重を増やすことはできないものだ」と信じていた。花粉症の話をしたいのだが、ついでに体格などについても書いておきたい。

ジム通い

ある時期、実家を離れて独居していた。鬱で退職して大変だったのだが、復職することも難しくいろいろ努力していたのだ。元来ストイックな私は、運動することで体を丈夫にして鬱を治そうと思っていたらしい。10年以上前のことだ。

もともと生活の中に運動する、という行動が「自然に存在していない」のだが、そういう人間が急に体を使うというのはあんがいに大変だ。かなり奮起して、月1万円くらいの会員制スポーツクラブに通うことにした。

私はケチなので「お金を払ったら、元を取りたい」と思う、その心理も利用したと思う。また、幸い、そのジムには、「主(ぬし)」ともいえる美人の常連客がおり、彼女を目当てにできたのもかなり大きい。色白で可愛らしく、人当たりのいい方なので、誰からも好かれていた。

ともかく、これまで全く運動しない人間が、週3くらいはジムに通った。振り返って思い出すことが色々ある。まず、筋トレすると異常に腹が減る。もとが少食だった私だが、かなり食べたくなった。今みたいに筋トレブームではなく、当時プロテインも高いものだったので使わず惜しいことをした。

当時は気づいてなかったが、「鬱」はジム通いで改善しない。我ながら本当に努力家なほうなので、思い返すと「鬱状態」であっても無理して運動していた。ジム内の休憩場でしばらく倒れていたこともある。

体質改善

おそらく2−3年は通った気がするが、もともとがガリガリで、体脂肪率が10%前後だったんじゃなかろうか。筋肉量を定期的に計測させてくれる仕組みだったのだが、最終的に、体重が10kgくらい増えた。昔のことなのでうろ覚えではあるが、ほとんど筋肉だけ増やしたはずだ。

なにせ少食で、あまり脂肪が付きやすい体質でもなかった。たぶん辞める頃でも体脂肪率20%は無かった。せいぜい15とかそれくらいじゃなかろうか。(※ 執筆現在は、47才で、中年太りするようになった。体質的に、40前まではそのようなことは無かったです)

さて、体感したこととしては、「重いものを持ちやすくなった」これはハッキリある。自分は非力なもんだと思って生きてきたわけだが、さすがに長く通ったので、力は以前より付いた。

それから、ふだん体を使わない人なら分かるかなと思うが、体を使っていないと家のどこかにぶつかったりする。部屋と部屋の間仕切りに肩をぶつけたり。これが、スッと避けるようになった。

花粉症

まず、私はいぜん花粉症であった。これは間違いない。職場で苦労したのをハッキリ覚えている。鼻から、水道のように水がポタポタ垂れてくる。仕方ないのでティッシュで栓をするのだが、すぐ水浸しになる。それくらい酷かった。

かゆみもあった。目がグズグズしてこすってしまう。ノドもむず痒い。

これらが「治って」しまって久しいため、冒頭で人ごとのように「大変だなあ」と書いたのだが、当時は痒みなどについても、たしかに当事者として「目を取り出して洗いたい」とか「ノドをひっかきたい」と思っていたはずなのだ。

だが、治ったので、ちょっと悪い癖で「そんな、おおげさな」というか、当事者視点での苦しさを体感的に忘れてしまっている。

まったく意識していなかったので、正確に、いつから治ったか、という記憶がない。ただ、思い返すと、ジム通いして体重を付けた頃からであろう。と思っている。ここ十数年は、当事者の皆さんのように「痒くてたまらない」とか「涙や鼻水が出て苦しむ」という記憶がないからだ。

なお、私は近年、各種アレルギーに関する、精密な血液検査をしたことがある。花粉に関しては間違いなくアレルギー陽性に該当しているし、「蛾」とか「ダニ」といった項目でも数字上、該当している。

全くアレルギー症状が無いかというと、そうでもない。薬疹のような気もするが、年1くらいで腕・脚に鮮やかな蕁麻疹が出たり、入浴時に肌に真っ赤な引っかき跡が出ることはわりとある。ただこちらは内臓由来かもしれない。

ときどき、激しいクシャミが連発して鼻水が垂れることもあるが、たいてい一時的で、どちらかというと風邪を拾いそうな瞬間のソレみたいだ。また、花粉症の時期に、以前よりはるかに軽いけれど、目やノドが痒いかな?と感じることはある。

おわりに

なにぶん「それまで全く運動していなかった者が、筋肉量を10kgぶんくらい増量するほど、しばらくジム通いした」というケースなので、誰にでも当てはまるのか確証がない。

また「気づけば治っていた」感じなので、どれくらいの期間でそうなるのかも分からない。ただ、花粉(症)のことを蛇蝎のように憎む話はよく見かけるので、可能であればジム通いなり、筋トレなりを、できる範囲でしばらく続けてみられる、というのは改善につながる可能性があると思う。

気になって、筋トレ+花粉症で検索してみると、やはり筋肉量を付けたり、基礎代謝を高めることで、完治ならずともそれなりに改善するはずだ、という医師の意見も書いてあった。

私のジム通いは、ふつうのマシントレーニングと、自由参加型プログラムの両方があった。勝手な憶測だけど、週2−3回できるようなら数ヶ月くらいで免疫力がそれなりに高まるものではなかろうか?筋肉量を増やした方で、花粉症を持ったままの方もいるのだろうか?

筋トレそのものが悪いことではないので、「花粉症に文句を言うのがただの習慣(?)であって本当に改善したいわけじゃない」ということでもなければ(私はアスペルガー当事者なので、花粉症の方が花粉症に対する不満を述べている真意が読み取れない)筋トレや運動をお勧めしたい。

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