嫌いな銀行を嫌いなわけ

本稿は、某銀行に対する偏見に満ちた感想をテーマにしたエッセイです。そこに勤めておられる方や、関係者、ならびにその銀行を好きな方も居られると思うので、そういう方はお読みにならないことをお勧めします。
※ 本稿は、実在する団体・その他に、一切関係あります。この「まえがき」が、私なりの最大限の配慮ですのでご容赦ください。

ちょくちょくnoteでエッセイを書かせてもらっているが、タイトルを付けるのにけっこう気を遣う。理由は以前にも述べた通り、note全体に「意識高い系」の気配を感じるから、それに合わせようとしてキュークツに感じていた。

私は自分のことを、変人で少数派だという自覚がある。ある程度、意図的に「空気を読まない」ことをポリシーにしている。とはいえ、いくらなんでも、自分が書いたことを読んでいただきたい、という願望は強い。

だから、これまで、無理してタイトルをnoteの雰囲気に合わせようとしてきた。

…のだけど、そろそろそれも面倒になってきたので、こないだから、あまり奇をてらうことを辞めている。まぁそのへんはその時々の気分で変わってゆくだろう。では本題へ。

具体的な銀行名を出したくて仕方ないが、すこし前に、SNS等で迂闊なことを書くと、名誉毀損などで訴訟されるかもしれない。という話題を見たばかりだ。

基本的に、本稿に書く内容は事実なので、訴訟されたところで問題なさそうな自信があるのだが、とはいえ、それも面倒なので具体名だけは控えておく。わかる人に分かればそれで充分だ。

サテ、一部で悪名名高い某銀行。日本国民で、知らない人のほうが少ないのではなかろうか。という超大手だ。私は正直、そこが大嫌いである。

私は基本的に、あらゆる人と平和を保ちたいし、何かを嫌いたいとも思っていない。できることならなるべく好き嫌いを持ちたくない程度には、博愛主義者的な気持ちで生きている。

…というのはただの願いであって、実際には常人よりも好き嫌いが激しい。

私が何かを嫌う場合、それにはやはり相応の理由があり、人によるだろうが、誰かに伝えれば、まず納得いただけるくらいには筋の通ったものだ。と、自分では思っている。

私は昔から、この銀行を大嫌いだ。

手短にいえば「殿様商売」だからだ。

歴史に疎いため、想像でしかないが、超大手なので、しだいに客を尊重しなくなったのだろう。今回、あまり深く考えずに雑に書いているから、文章に対して責任を取る気もない。

というか嫌いすぎてきちんと考えたくもない。

では、なぜそんな銀行を利用しているかというと、多分、いぜん派遣社員だった頃、給与の振込先として、そこの口座を強制的に開設させられたからだ。そうじゃなきゃ、あんな銀行を私が利用するわけがない。

なにかわけがあって、この銀行口座を「２つも」持っていたが、ひとつは解約した。もうひとつは、仕方なしに今も維持しているはずだ。

この銀行、やることなすこと、全てが不快である。まぁ、そこに勤めているひと全員を嫌いなわけじゃないし、むろん、良い銀行員さんも居られる。ので、本来は十把一絡げに全体を否定したくはない。

そのあたりを踏まえた上で、どちらかといえば「企業としてのこの銀行の在り方」を嫌いだ、というほうが、より的確だと思う。

かなり抽象的にしか書いてないので、読者には、理不尽に、子供がピーマンを嫌がるような、幼稚な理由で私が一方的に嫌っているような印象を与えているかもしれない。具体的エピソードを書きたいんだが、記憶が古く、うろ覚えなのが悔しい。

ともかく、「何から何まで客をなめている」というのが、私の知る限りの、この銀行の印象だ。口座開設時から、サービス内容、また、あまりに対応が酷いので解約しようとした際にも、頭に来て大揉めした、という記憶だけがある。

ここまで読まれても、読者にはおそらく、私がモンスタークレーマーのように見えるかもしれない。本稿のオチはそこじゃない。

まず、本稿に着手したキッカケは、この銀行が先日、またろくでもないことで話題になっており、その「不快さを懐かしく感じた」こと。また、「エッセイにしたいけどどうしようか」と迷っていたら、読みたいと言って下さった方が居たからだ。

ちと数年前に遡る。私はこの銀行があまりにも嫌いで、いつものように、SNSでこの銀行を名指しで酷評していた。

するとあるフォロワさんがこんなコメントをくれた。

「獅子さんがこの銀行を酷評しているのは、失礼ながら、これまでてっきり、獅子さん特有の一方的な偏見だと思っていた。でも私も実際に体験して分かった。あそこは控えめにいってもク○ソです。間違いありません。これまで獅子さんをモンスタークレーマーだと思いこんでてすいません」

我が意を得たり。

私は口が悪いため、平生から、よく「理由なくヘイトを撒き散らす異常者」という誤解を受けやすい。それ自体は事実だ。しかし、私は自分の審美眼には、いささか自信がある。異常者であることは否定しないが、ものごとの理屈においては、べつに間違っていないつもりだ。

このフォロワさんも、私の日頃の言動から、私が偏見に満ちているせいで、その銀行に対し「いわれなき悪意を持っている」と誤解なさっていた様子だ。というか、事実そう言われた。

「獅子さんのことだから、何か過剰な思い込みで、一方的に罵倒してるもんだとばかり思ってました」

…辛辣すぎる。

たしかに私にそういう面があるのは、私も認める事実だ。しかし、この銀行に限ってはそうではない。読者も体験してほしい、この銀行のク○ソさを。

なにぶん記憶が古いので、上のフォロワさんが、具体的にどういう体験をなさったかも忘れてしまった。しかし、少なくとも、私が常日頃から、親の仇のように「ｘｘｘ銀行は悪」と、botで連投していたのには、深いわけがあるのだ。

タイトルに反して、具体性がまるで無い、意味不明なエッセイになってしまった。ただ、出来事の具体性は、どちらかというと本稿において重要ではない。

ここまでお読みの読者も、まず「獅子さんという人は、理不尽に特定銀行をこき下ろす変なやつだな」と思って頂いてかまわない。

だが、この銀行に、実際に関わって頂けば、先のフォロワさんのごとく「自分が間違っていた、獅子さんの言う通りでした」と思うはずだ。そうあってほしい。百聞は一見に如かず。

最近の銀行のルールをよく知らないので、間違ってたらすみませんが、もし今でも、千円くらいで口座開設できるようなら、千円と印鑑を持って、この銀行に口座開設してみることをお勧めします。

その後、しばらく利用なされば、本稿のオモチロさを、読者は理屈抜きで分かっていただけると私は信じる。案外そうでもなかったら、ごめんなさい。