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【映画を見た2】ストロベリーショートケイクス

こんにちは。まだ映画ブームは続いています、ししどです。

今回見た作品は"ストロベリーショートケイクス"です。

<目次>
1.映画のあらすじ
2.感想(ネタバレあり)
・人には人の乳酸菌、人には人の痛み
・心打たれて苦しくなったシーン
・神様ってなんだろう
3.後書き〜ベランダを魔改造したくなった〜(ネタバレあり)

1.映画のあらすじ

イラストレーター・塔子
塔子と一緒に住むOL・ちひろ
風俗嬢・秋代
秋代の職場の電話番・里子

この4人の恋愛や仕事などのリアルな生活模様を描く物語。

基本的には塔子・ちひろ、秋代・里子のペアで物語が交差していきます。

派手なシーンは多くないですが、妙に胸をざわつかせるリアリティが見所です。

友人におすすめされた作品の中の1つだったのですが、偶然にもR15の作品が続きました。

摂食障害の描写があるので、苦手な人はご注意ください。


2.感想(ネタバレあり)

・人には人の乳酸菌、人には人の痛み

あらすじでも述べた通り、リアリティが見所の作品だと思いました。

べったりとした仄暗い感じの生活感。

超絶ハッピーでワンダフルなエンドになる感じでもないので、前回の映画に続いて「こんなに鬱要素を摂取するはずじゃなかったのに…」となりました。

でも今回の作品は共感できる部分がちらほらあって、そこは良かったと思います。

ストーリーが進んでいくにつれて感じたことは、「人には人の痛みがあって、簡単に理解されるものでもなければ、簡単に理解してほしいものでもない」ということです。

塔子のイラストレーターとしての苦悩と過食嘔吐、ちひろのいわゆる普通を追い求める恋愛体質。

里子の純朴に恋に恋する姿勢、秋代の叶わない恋路。

全員違う息苦しさを抱えていて、それは多分私たちも同じはず。

他人を完全に理解するなんて到底無理で、でも理解できると錯覚するとき不和が生じる。

塔子とちひろがベランダで喧嘩するシーン、そしてその後嘔吐する塔子をちひろが抱きしめるシーンは、まさにこの人間模様を描写していたと思います。


・心打たれて苦しくなったシーン

心を打たれたというか、心を掴まれたというか…

とにかく強く印象に残ったシーンは、塔子の「神様」のイラストを紛失したあとの編集部でのシーン。

編集部は「ちゃちゃっと書き直してくれ」とか言うし、担当の謝罪は的外れだし。

その後塔子が嘔吐しながら「私は私の作品が大切なだけなのに」というセリフ、本当に苦しかったですね。(うろ覚えかもごめんネ)

やっぱりプロの表現者・創作者にとって、生まれた表現や作品っていうのは一つ一つが子どもみたいな感覚だと思います。

それを蔑ろにされることの辛さ、きっとこれは同業者にしか分からないでしょう。

そりゃあちひろに「華があって羨ましい」なんて皮肉も言われるわな。そこまで含めて共感しました。うぅ、苦しい。


・神様ってなんだろう

全編通して、4人全員に唯一共通していたのは「神様」という認識だったと思います。

神様がいるにしろいないにしろ、神様とは何か、という問いに対してそれぞれの答えを持っているように感じました。

じゃあそもそも神様ってなんだろう、とか私にとっての神様ってなんだろうって少し考えました。

これはきっと答えが何かということよりも、その答えを自分の中に持っているということが大切なんじゃないでしょうか。

自我があるということは、大人になるということだと思うので。私も大人になりたいものです。

ちなみに私にとっての神様は、私自身です。(自己肯定感カンスト女!)


3.後書き〜ベランダを魔改造したくなった〜(ネタバレあり)

里子が風俗店の店長に迫られるシーンとか、秋代が好きな男と会うきっかけ作りにトマトを買うシーンとか…

好きな演技やショッキングなシーンはたくさんありましたが、一番好きなシーンは里子が自宅のベランダでブランコに乗りながら酒を飲むシーン。

趣の塊だし、私もやりたい!!!!!となりました。おこちゃまなので。

ベランダを魔改造して、さらにおうち時間を楽しんでやると心に決めたのでした。


まさか映画鑑賞・感想作文が続くとは自分でも思わず。ちょっぴり感動しています。

ベランダ魔改造したら何かの形でレポしますのでお楽しみに。

とにかく次はもう少しハッピーな映画が見たいです。
おすすめ教えてください。

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名古屋を中心に活動するラッパー、もといエンターテイナーです。