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『12 樫、刺青、皮膚』 * (寺山修司から谷川俊太郎へ) 谷川さん、 丁寧な葬式を 最…
『11 葬儀、藻、服喪』 * 死が間近に迫っているというのに 死という主題が寺山に迫…
『10 避暑、臨死、猜疑』 * 風、まさに大気として 世界を駆け回る<透明>。 無意識のま…
『9 万有引力、通報、感染』 * 谷川俊太郎は三度結婚して、 三度離婚しているので、…
『8 田園、廃木、そら豆』 * 谷川によって行く手を阻まれた液体、寺山修司は、 19…
『7 いるか、配線、夏蝶』 * 1954年、大学入学と同時に 未来を嘱望される有望な…
『6 帽子、忘我、液体』 * <歌詞>においてあれほどの制御と発熱を可能にしてきた 寺山修司は、では果たして何者なのだろうか。 このように考えてみるとき、わたしたちは 再び冒頭に立ち戻っているのだ。 この追跡はこのように書き始められてはいなかっただろうか、 「わたしたちは寺山修司を迷宮の使者、虚構の錬金術師、 前衛の覇者として信奉し、ジャンルを越境するに勢いあまって、 五十歳を待たずして彼岸へと跳ねていった 疾風怒濤の人と理解しながら、しかし彼の思惑通りに
『5 濁流、孤独、曼珠沙華』 俳句は盗作の始まりであり、 短歌が闘争の道具であるというのな…
『4 夏帽、唇、放浪』 ひとつ誤解を解かなければならない。 現在、寺山修司として世間にその…
* 俳句と短歌が 詩と決定的に異なっているのは、 言葉のさらなる圧縮であったり、 季節…
『2 チエホフ、雪、雲雀』 * 寺山はすでに高校生にして 全国の俳句の有志を組織して…
『1 万華鏡、動悸、向日葵』 * わたしたちは寺山修司を 迷宮の使者、虚構の錬金術師…