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寺山修司論

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なぜ、寺山修司は俳句から短歌に移ったのか、寺山修司にとって「母」という問題はどのように解決されたのか、寺山修司とは、結局なにものだったのかを谷川俊太郎との対比において考えました。
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記事一覧

寺山修司論『液体と規則性』

『12 樫、刺青、皮膚』     * (寺山修司から谷川俊太郎へ) 谷川さん、 丁寧な葬式を 最…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『11 葬儀、藻、服喪』     * 死が間近に迫っているというのに 死という主題が寺山に迫…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『10 避暑、臨死、猜疑』    * 風、まさに大気として 世界を駆け回る<透明>。 無意識のま…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『9 万有引力、通報、感染』     * 谷川俊太郎は三度結婚して、 三度離婚しているので、…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『8 田園、廃木、そら豆』     * 谷川によって行く手を阻まれた液体、寺山修司は、 19…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『7 いるか、配線、夏蝶』     * 1954年、大学入学と同時に 未来を嘱望される有望な…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『6 帽子、忘我、液体』     * <歌詞>においてあれほどの制御と発熱を可能にしてきた 寺山修司は、では果たして何者なのだろうか。 このように考えてみるとき、わたしたちは 再び冒頭に立ち戻っているのだ。

 この追跡はこのように書き始められてはいなかっただろうか、 「わたしたちは寺山修司を迷宮の使者、虚構の錬金術師、 前衛の覇者として信奉し、ジャンルを越境するに勢いあまって、 五十歳を待たずして彼岸へと跳ねていった 疾風怒濤の人と理解しながら、しかし彼の思惑通りに

寺山修司論『液体と規則性』

『5 濁流、孤独、曼珠沙華』 俳句は盗作の始まりであり、 短歌が闘争の道具であるというのな…

川畑battie克行
2か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『4 夏帽、唇、放浪』 ひとつ誤解を解かなければならない。 現在、寺山修司として世間にその…

川畑battie克行
2か月前
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『3 卵、インスタレーション、葡萄』

   * 俳句と短歌が 詩と決定的に異なっているのは、 言葉のさらなる圧縮であったり、 季節…

川畑battie克行
3か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『2 チエホフ、雪、雲雀』    * 寺山はすでに高校生にして 全国の俳句の有志を組織して…

川畑battie克行
3か月前
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寺山修司論『液体と規則性』

『1 万華鏡、動悸、向日葵』    * わたしたちは寺山修司を 迷宮の使者、虚構の錬金術師…

川畑battie克行
3か月前
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