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サピックス:4年生:夏期講習1日目:社会のメモ

北海道の農業

1. 北海道の概要

  • 面積: 83,424平方キロメートル(九州の約2倍)

  • 特徴: 広大な土地を活かした大規模農業が行われている

  • 世界自然遺産: 知床(半島ではなく、海域も含む)

2. 北海道の気候

  • 冬: 寒さが厳しい

  • 夏: 平均気温20度を超える(稲作可能)

  • 降水量: 梅雨や台風の影響を受けにくい

3. 主要な農業地域

3.1 石狩平野

  • 特徴: 米作りが盛ん

  • 問題点と解決策:

    1. 水不足 → 石狩川の水を利用

    2. 寒さ → 品種改良(寒さに強い稲の開発)

    3. 泥炭地 → 客土(栄養のある土を運び入れる)

    4. 過剰な水 → 暗渠排水(地下に排水路を作る)

3.2 十勝平野

  • 特徴: 畑作が盛ん

  • 主な作物: てん菜、じゃがいも、小麦、牧草

  • 農業の特徴:

    1. 大規模経営(日本平均の10倍の面積)

    2. 大型機械の使用

    3. 輪作(連作障害を防ぐため)

3.3 根釧台地

  • 特徴: 畜産業(特に酪農)が盛ん

  • 背景:

    1. 火山灰土

    2. 泥炭地

    3. やませの影響

  • 発展: 戦後の食生活の多様化に伴い開発が進む

4. 北海道の農業の特徴

  1. 広大な土地を活かした大規模農業

  2. 気候や土壌の問題を技術で克服

  3. 食料品工業との密接な関連

  4. 酪農における乳製品生産の重視

5. 農業用語解説

| 用語 | 説明 |
|------|------|
| 泥炭地 | 寒冷のため植物が分解されずに堆積した土地 |
| 客土 | 栄養のある土を運び入れること |
| 暗渠排水 | 地下に排水路を作ること |
| 輪作 | 作物を周期的に変えて栽培すること |
| やませ | 夏に吹く冷たく湿った東風 |
| 酪農 | 乳牛を飼育し、牛乳や乳製品を生産すること |

6. 北海道の農業の変遷

graph TD
    A[戦前] --> B[稲作困難]
    B --> C[畑作中心]
    C --> D[戦後]
    D --> E[食生活の多様化]
    E --> F[酪農の発展]
    F --> G[大規模農業の確立]
    G --> H[現在の北海道農業]

7. 重要ポイント

  1. 北海道の広大な土地を活かした大規模農業

  2. 気候や土壌の問題を技術で克服(品種改良、客土、暗渠排水など)

  3. 地域ごとの特色ある農業(石狩平野の稲作、十勝平野の畑作、根釧台地の酪農)

  4. 輪作による連作障害の防止

  5. 酪農における乳製品生産の重視

  6. 食料品工業との密接な関連

8. 復習のポイント

  • 北海道の地図で主要な農業地域の位置を確認する

  • 各地域の特徴と問題点、その解決策を理解する

  • 農業用語の意味を正確に把握する

  • 北海道農業の変遷を時系列で理解する

  • 北海道の農業が日本の食料生産に果たす役割を考える

北海道の農業に関する1問1答クイズ

  1. Q: 北海道の面積は九州の約何倍ですか?
    A: 2倍

  2. Q: 北海道にある世界自然遺産の名前は何ですか?
    A: 知床

  3. Q: 石狩平野で米作りを可能にした川の名前は何ですか?
    A: 石狩川

  4. Q: 北海道の農家一軒あたりの耕地面積は、日本の平均の何倍ですか?
    A: 10倍

  5. Q: 十勝平野で行われている、連作障害を防ぐための農法は何ですか?
    A: 輪作

  6. Q: 根釧台地で盛んな農業の形態は何ですか?
    A: 酪農(畜産業)

  7. Q: 冷凍のため植物が腐らずに堆積した土地のことを何と呼びますか?
    A: 泥炭地

  8. Q: 土の中に見えないところに水路を作って余分な水を排出する方法を何と呼びますか?
    A: 暗渠排水

  9. Q: 夏に北海道太平洋側に濃い霧を発生させる冷たく湿った風を何と呼びますか?
    A: やませ

  10. Q: 北海道で生産される乳製品と生乳(飲用牛乳)を比較した場合、どちらの割合が多いですか?
    A: 乳製品

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