米国のマネタリーベース、マネーストック、FRBのバランスシートは金融引き締めにより縮小傾向にあり、今後もその傾向が続きドルは強い動きを
示すと思われていた。しかし、銀行破綻という厄介な問題が浮上、既に3行が破綻しさらに増えることが予想される。FRBによる資金供給の規模がどの程度まで膨らむのか現段階では判断できないが
マネタリーベース、マネーストック、FRBのバランスシートの拡大は避けられないことからドルは
弱ぶくむ。金融引き締めと資金供給という相反する金融政策を同時に進めることになるFRB、当面厳しい舵取りとなる。
