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【留学×就活】”自分が主体になれば、不可能は可能にできる”

#知るカフェ就活体験談  Vol.3

就活を終えた先輩のリアルな体験談を発信する「知るカフェ就活体験談」。第3弾では、1年間の交換留学と就職活動を両立させ、今年卒業するNさんにお話をうかがいました!
留学を考えている人や留学予定の人はもちろん、そうでない人も必見!キャリアや人生について考える上で大切なことを語っていただきました!

Nさんのプロフィール
大阪大学経済学部4年生。3年生の9月から約1年間イギリスへ留学した。留学と就職活動と両立させ、今年3月に卒業、4月から大手IT企業でエンジニアとして働き始める予定。

1年生から始めた留学準備


ー留学に行こうと思ったきっかけは何ですか?

私は、ユネスコスクールの高校に通っていたので、海外の人や経験が身近でした。ユネスコ主催の世界高校生会議議長を務めるなど、多くの海外経験に触れる中で、日本では学べないことが海外では学べるということを強く実感しました。こうした経験から、環境問題や難民問題に興味を持つようになり、高校1年生の時から国連で働きたいという思いを持っていました。

海外の大学への進学をいきなり目指すことは難しかったので、まずは日本の大学に入ってそれから海外の大学に留学しようと思いました。

ー留学準備はどのようにしていましたか?

私は、環境経済学や開発学を大学で学ぶために交換留学をしましたが、交換留学は私費留学に比べて情報収集がとても難しいです。サイトなどで十分な情報は集めることができないし、年度によって提携校や受け入れ人数が変わることもあるので、学部の国際科に1年生の時から通って担当者の方や先輩から直接色々なことを教えてもらっていました。

また、留学先で就職活動をして、4年で卒業するつもりだったので、就活のことも早めから考えておく必要がありました。しかし、1,2年生から就活を始めたくても、就活イベントは3年生限定のものがほとんどだったので、全学年対象の知るカフェMeetupを利用していました。1,2年生の時は、まだ業界や企業のことをあまり知らなかったので、Meetupでは社会人の方の就活や仕事の経験談や人生についてのお話を聞くことが多かったです。社会人の方が「自分のこと」をフラットに話してくれたことで、自然とキャリアパスや働くことについてのイメージをつかめたと思います。

【留学と就活の両立】海外選考について

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ー留学先での就活のために準備することは?

海外で選考を受ける場合、日本にいる間になるべくキャリアについて考えたり、情報を集めたりしておくことが重要です。1,2年生の時はMeetupに参加、3年生からは合同説明会にも参加し、できるだけ情報を集めました。合同説明会では、ただ企業の情報を聞くだけではなく、直接社員の方と話せる機会を自分で作って、留学先で選考を受ける場合の個別対応があるかなど、海外選考について質問しにいくようにしていました。「合同説明会は、ただ企業説明を聞きにいく場ではなく、自分の必要な情報を自分で取りに行く場、自分の顔を売りに行く場」ととらえることは、国内で就活する場合も絶対に役に立ちます。国内で就活していた先輩からも、合同説明会で社員の方に社内で力を入れているプロジェクトについて直接質問しにいったり、自分のやりたいことについて話したりすることで、その後の面接に役立てていたという話を聞きました。

ー海外選考に向けた対策は?

海外選考は、主に「キャリアフォーラム」への参加と「個別対応」に大別されます。キャリアフォーラムは数日にわたって行われる合同説明会で、そこで本選考まで行われるというイメージです。個別対応は、選考を希望する企業に直接連絡し、Skypeなどオンラインの面接で対応していただく形で、日本に戻ってきてから続きの選考を対面で受けることもあります。どちらの方法でも、事前に企業の情報を知ることや、受ける企業を絞っておくことが重要です。選考フローは基本的に国内選考と同じなので、とにかく早めに情報を集め、キャリアについて考えておきましょう。

考えを口にすること、聞いてくれる人の大切さ

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ー留学の前後でキャリアに対する考え方は変わりましたか?

留学にいったことというより、就職活動の中で色々な大人と話すことで、少し変わった部分はあります。

留学に行く前は、将来的に国連で働きたいというところから逆算して、必要なスキルは何か考えていました。やはり、会社の看板ではなく「自分でスキルを持って」働けるようになりたいという思いが強かったです。また、「色々なことをハイブリッドに考えられるようになる」ことも重要視していて、IT系もぼんやりといいなと思っていました。

就活を通して、自分の考えを口に出すことで、自分でも気づかなかったことに気づいたり、考えを整理したりすることができました。「バリバリ働いてキャリアを積む」ことに重きを置いていましたが、自分は家族のことを大事にしたい気持ちも強いなあと気づいたり。ただ、家族のことを大事にするには、「自分はどんな状況でも働けるようにならなくては」と思うので、やっぱり「自分でスキルを持って」働きたいという部分は変わりませんでしたね。

周りに自分と同じ就活生が少ないという点では留学はいい環境だったかもしれません。確かに情報から遠ざかってしまうというデメリットはありましたが、精神的に追い詰められることも少なかったんです。同じような就活生と話す代わりに、就活のことばかりを意識せずに、純粋に私の話に興味を持って聞いてくれる社会人とたくさん話すことができました。国内で就活をする場合も、同じ状況の就活生とばかり話すのではなく、純粋に自分の話に興味を持って聞いてくれる社会人との出会いは大切なのではないかと思います。

また、留学では自分の未熟さを実感することがあり、20代のうちは自己投資に時間を使える仕事がしたいという思いも強くなりました。エンジニアという職種は、今から学ぶことばかりになるとおもうので、その点でも魅力的でした。今もいつか国際系の仕事がしたいという思いは変わらずありますが、就職活動を通して自分の考えを口に出すことで、より自分の考えや大切にしたいものがはっきりしたように感じています。

まとめ

ー就活を控えた学生にひとことお願いします!

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留学に行ったからといって、いきなり価値観が大きく変わることはないんじゃないかと思います。とりあえず行けば何かが得られるだろう、と環境任せにせずに、自分の中でたくさん考えることはとても大切だと思います。私は留学に行く前に内定先企業のサマーインターンに参加しましたが、そのきっかけは、あるイベントで海外選考のことやキャリアのことなどを自分から質問しにいったことでした。話を聞いてくださった社員の方が私のことを社内で伝えてくださり、縁ができてインターンにも参加することになりました。留学と4年で卒業という大きな目標があったので自然と自分から動けていたのかなと思います。

留学に行く人もいかない人も、環境に任せず、自分から考え、自分から行動することで道は開けると思います。がんばってください!

Writer:Mayu Konishi(Osaka University)

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