できもの

右肩に大きなできものができていて痛い。そのうち治るだろうからほっといているんだけど、定期的に背中とかにできるこの大きなできものはなんだろう。

芥川賞、直木賞の候補作が発表された。

京都ジャンクションというサークルで書かれている高瀬さんが候補作になっている。文学フリマで見かけたことのある方がまたしても芥川賞になっていて驚いている。

https://www.amazon.co.jp/【第162回-芥川賞受賞作】背高泡立草-古川-真人/dp/4087717100#

前はこちらの古川さんだった。

驚いている、と同時に、ずずーんと重い気持ちにもなる。率直に言っていいなあ、すごいなあ、という気持ちだ。

振り返ってみると、同じ長崎県にゆかりのある古川さんの小説を読んでから、僕は方言を使った物語を書いていない気がする。

悔しいと思うほど何かを書いているわけではないんだけど、小説を、物語を書くということに対する気持ちは、背中にできる大きなできもののように、時々痛い。特にこうやって見知った人の活躍を見た時は尚更。質の低い嫉妬だ。

この、物語を書けという軽薄な呪いのようなものと仲良くしながら、これからもコツコツと物語を書いていこうとあらためて思った。

週末チャンスがあったら、本屋さんで候補作たちをパラパラとめくってみよう。千葉雅也さんと一穂ミチさんはなんとなく気になる。


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