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【noteで自己紹介】京都しるべのあれやこれや~しるべの路とは~

「京都しるべのあれやこれや」について

初めまして。京都しるべの香職人といいます。
本ブログでは京都のこと、季節のこと、お香のことなど気ままに「あれやこれや」と書いていこうと思います。
写真だけでなく、動画をつけたり、有料記事に挑戦したりと、京都から楽しみながら発信してまいりますので、是非フォローをお願いします!

本日の内容は

  1. 私が代表をしているしるべの路について

  2. 私がお香を作るまでについて

  3. その他の香り商品の開発について

  4. しるべの路の使命について

しるべの路とは

皆様は「お茶」と言われて何を思い浮かべるでしょうか?
「飲むもの」でしょうか?
「抹茶味のお菓子」でしょうか?
「茶道などのお茶」でしょうか?

多くの方はこのような「口に入れるもの」を思い浮かべたのではないでしょうか。そうすると、賞味期限が切れてしまうとどうしても捨ててしまいがちかもしれません。

このような賞味期限切れのお茶を「食べる」以外の方法で活用しているのが
一般社団法人しるべの路(みち)です。
具体的には、消費期限切れのお茶を使ったお香関連製品の制作や体験の提供をしています。

しるべの路は、この6月でようやく設立から2年を迎えました。
創業してから今まで、しるべの路はたくさんの企業や個人の皆様に支えられてきました。

しるべの路の活動主旨を理解してくださり

  • 匂ひ袋用の端切れを提供して下さる方々

  • 着物や帯をそのままくれる方々

  • 畑や工房などに呼んでくれて素材のできるところを見せてくれる方

  • 香り体験開催の場所を提供してくださる方々

  • お香のアクセサリーづくりにおける研磨の技術を指導してくださる方

  • ねね様の400周年遠忌の記念品匂ひ袋の制作依頼をしてくださった高台寺の皆様

  • 究極のエコアクセサリー京KOUとしるべの路の取り組みを取り上げて頂いた、KBS京都の皆様

引用元:KBS京都 Kyobiz内コーナー「スグレモノ」にて
引用元:KBS京都 Kyobiz内コーナー「スグレモノ」にて

などなど・・・
いろいろな方々の協力なしには、私達は今ここに存在する事もできなかったでしょう。

私がお香を作るまで

香りへの関心から京都へ移住を決意

私達がお香等を中心とした香り関連の事業を行なっているのは、冒頭で説明した通りです。
そもそもこのような「香り」に着目したのには理由があります。
代表理事の私は、北海道大学大学院医学研究科(現在の医学研究院)にて
社会医学研究の中で健康と香りについて関心を持っていました。
そして、日本の香りの歴史や生活の中での「香り」について一層興味を抱き、お香文化が花開いた平安時代の舞台である京都に移住することを決心しました。


北海道大学理学部総合博物館前私の大学の学部は北大理学部でした
北海道大学理学部総合博物館前
私の大学の学部は北大理学部でした

京都からMade in Kyotoのものづくりに挑戦したい!

さて、1000年以上都であった京都に引越した私は
京都の住民として京都のことを沢山知りたいと思い毎日色々な場所を歩いて回りました。
その過程で、ご近所で伝統的な産業を手掛けている方からたくさんお話を伺う事ができました。

さらに、伝統産業を含めた京都市全体の産業を知りたいと思い、京都市都市計画審議会の市民委員の公募に応募し、市民委員として2年間まちづくりに関して色々と携わらせて頂きました。

引用元:Yahoo! JAPAN内 MBSニュース記事

その中で、お香文化を含む伝統産業の抱える問題(敷居の高さ・後継者不足)を知り、その現状をなんとかできないかという思いを抱くようになっていました。

コロナ禍が生んだ!?エコなお香の原点

ーそんな時でしたー
移住前に京都に遊びに来ていた時に知り合った友人から
「お茶を使って何か商品を作れないか」
と相談を受けたのは。

和束町の茶畑より
和束町の茶畑より

お茶の国内消費量は年々減少しているところに加え(※1)
コロナ禍により、お菓子類や飲料業界での緑茶(抹茶)使用量が大きく減少したためお茶農家はお茶の取扱に大変困っているとの事でした。

私はそのようなお茶を譲り受け、最初はお菓子や料理に使用してたものの、
使用しきれる間も無く賞味期限が切れてしまいました。

そこで私の頭をよぎったのが、京都に移住するきっかけの1つとなったお香でした。
というのも、その頃はコロナ禍の真っ最中で、「おうち時間」に注目が集まっていました。
例えばお茶をお香にして家で焚いてもらうと気分転換にもなるし、お香文化がより広く一般の方に広まりやすいんではないか…?
そう考えたわけです。
ちなみに、私自身お香が好きでたくさんのお香を家で焚いてきた経験があります。…
しかし、市販品のお香は正直匂いがキツく、部屋に香りが残り過ぎてしまい頻繁に使うことができませんでした。

そこで、心と身体にも優しく、京都らしい香りを作る事に決めました。
まず平安時代から続いているお香の練香(ねりこう)にお茶を使用して作り、続いて、燃やすタイプのお香の制作を始めました。

そこでも材料はできるだけ天然のもの、京都のものを使用する事にしました。

  • 京都の和束町産のお茶

  • 京都の井戸水

  • 京都の南丹で作られた竹炭粉

  • 自宅で採れた果物の皮や葉

など…
ただ、これだけではお香は固まりません。
たぶ粉という、水分を加えると固まるお香には必須の素材があるのですが、
京都市内で作っているある素材を利用することで、香りをほとんど変えずに固めることに成功しました。

お香立アクセサリー「香のきらめき」で焚くしるべの香
お香立アクセサリー「香のきらめき」で焚くしるべの香

さまざまな「香り」商品と体験の開発

更に、線香タイプのお香に加え、よりたくさんの方にお香に親しんでもらえるように
様々な商品を開発しました。

・インテリア様の匂ひ袋

高台寺さんのねね様四百周年遠忌記念品として販売されている『ねね様好み』
高台寺さんのねね様四百周年遠忌記念品として販売されている『ねね様好み』


・「お香絵」
  (額に入れて飾る「香るインテリア」)

着物生地でできていてリバーシブル。入れ替え可能な香る袋が入っています。
着物生地でできていてリバーシブル。入れ替え可能な香る袋が入っています。

・「包み香」
(和紙で包んで名刺入れやお財布に入れて使用)

金箔加工した包み香
金箔加工した包み香

・「京KOU(MIYAKOU)」
(乾燥の段階で折れてしまうなど、商品にならないお香を捨てずに
練り直してできた、究極のエコアクセサリー)

京KOU~MIYAKOU~ネックレス 清明/SIMEI
京KOU~MIYAKOU~ネックレス 清明/SIMEI

などなど

また、香り商品を買っていただくだけでなく
香りづくりの体験を通じて環境問題や伝統産業のよさに触れてもらいたい
と考え
これまで匂ひ袋作りや親子向け香りづくり体験(あつまれ!京わくわくのとびらで掲載)などを開催してきました。

現在では、お香素材を使った石鹸作り

しるべの路主催の体験①プリザーブドショコラづくり②無添加手作り石鹸
しるべの路主催の体験①プリザーブドショコラづくり②無添加手作り石鹸

曲水の宴を模した体験である曲水の香

しるべの路主催の体験③曲水の宴イメージした「曲水の香」
しるべの路主催の体験③曲水の宴イメージした「曲水の香」

など多くの体験を作り開催しています。

しるべの路の思い

しるべの路の目的は、自分たちだけが輝くことではありません。
しるべの路の活動を通じ、ホテルさん、旅館さんや飲食店さん、お寺さんや神社さん、様々なジャンルの会社さん、そしてしるべの路に関わる一人一人の魅力を最大限に引き出し、ダイヤモンドの様に輝かせる。
それが、しるべの路の使命だと感じています。

最後に

最後まで読んでくださりありがとうございます。
あれやこれや書いていたら、とても長い自己紹介文になってしまいました・・・
次回からはあれやこれやと色々書きますのでお楽しみに。

※1
全国茶生産団体連合会
全国茶主産府県農協連連絡協議会
茶ガイドより
https://www.zennoh.or.jp/bu/nousan/tea/seisan01b.htm



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