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横浜市×スタートアップ 繋がりをつくる場所


  9月9日、横浜市中区にある株式会社StockBaseさんに取材させていただいた。

  この記事では私がインタビューをしていて気になった、横浜市でのスタートアップ企業と行政のつながりに焦点を当てていきたいと思う。このマガジンではStockBaseの記事がもう2つあるので、そちらもぜひお読みいただければと思う。

  StockBaseは、2021年4月に横浜市立大学の大学生である関芳実さんと菊原美里さんによって立ち上げられた。

  業務内容は、企業の余った災害備蓄品や頒布物をそれらを必要としている人に繋げるというもので、フードロス問題貧困問題両方の解決に貢献している。
  現在は提供者も利用者も横浜市内の団体となっており、物品はシングルマザーのシェアハウスや子ども食堂などに提供されている。

  このような活動を継続的に行うためには多くの企業や団体と繋がることが必要だ。インタビューを通して、StockBaseの繋がりの背景には横浜市の活動があることが分かった。創業者である関さんと菊原さんは、ほかの地域と比較したことはないが、横浜市は行政と民間のつながりが強いところが魅力だと思う、とおっしゃっていた。

  ここからは横浜市で行われているスタートアップ企業支援を紹介していきたい。StockBaseも参加しており、横浜市で事業を始めるなら知っていて損はない情報だと思う。

イノベーション都市・横浜

  前提として、横浜市は2019年1月に「イノベーション都市・横浜」を宣言している。「研究者・技術者、起業家、学生などの人材が、組織を超えてネットワークを広げ、新たなイノベーションを横浜から創出していく※」というものだ。ロゴマーク「YOXO(よくぞ)」をテーマに様々な活動を行っている。このことから、横浜市はスタートアップ支援に積極的なことが分かる。

YOXO BOX

 「イノベーション都市・横浜」の実現に向けた活動を行う拠点。活動内容としては、後述するYOXO Accelerator Programや起業志望者を対象としたビジネス講座、スタートアップによる投資家等に向けたプレゼンテーションイベントなどが行われている。

YOXOアクセラレータープログラム

  YOXO BOXを拠点に行われているスタートアップ等支援プログラム。StockBaseもこの活動に参加し、専門家にメンタリングを受けたり他企業とのマッチングなども行ったそうだ。

横濱OneMM(おねむ)

  みなとみらい地区に社屋をかまえる企業の有志社員が集まり、横浜市とも協働しながら、組織の垣根を超えたネットワークを広げることで新たなイノベーションを生み出そうとしているコミュニティ。

共創フロント

  横浜市では民間事業者から提案や相談を受ける窓口を設置している。

危機管理室

  StockBaseの業務内容に関係している横浜市危機管理室では、まだ駆け出しの2人をミーティングに同席させ、会議中もフォローをしてくれたそうだ。

これまで繋がりで生きてきた

  関さんと菊原さんはインタビュー中にこのようにおっしゃっていた。彼女たちの繋がりは上記以外のところでも形成されているが、スタートアップ企業にとって行政との繋がりは自らをブランディングすることに繋がり、企業同士の繋がりが増えることで更なる飛躍にも繋がる。

  最後に、上記の活動に参加しているような志の高い人たちが社会を変えていくのだろうと思う。横浜市との協働でおこるイノベーションのその先が楽しみだ。


・参考文献は小タイトルのリンクから
・※は(https://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/kiroku/katsudo/r1/aratana2019R01.files/0002_20190926.pdf)より引用


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