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本棚は段ボール Vol.3 『なぜ人を殺してはいけないのか?』/永井均×小泉義之

はっきり言って、はじめの対談は何を言ってるのかあまりよくわからなかった。
私が無学で、ニーチェも他の哲学本もあまり読んだことがないし勉強をしていないから、理解できる範囲が少なかった。

くやしいので、ニーチェを読もうと思う。

けれど、そのあと対談している本人方も相手の言っていることが分からなかったということが分かって、少しホッとした。

人を殺さない趣味だから人を殺さないというのは、たしかにそうで、なぜ人を殺さない趣味をもっているのだろうと考えた。
私が人を殺さない趣味なのは、人が悲しんだり、苦しんだりする姿を見るのが辛いからだ。私は幸せでいたい。私が幸せであるためには、周りの人にも幸せであって欲しい。
なぜ人が悲しむところをみると悲しいのか、それは勝手に心が共感してしまうからだと思う。
共感は道徳から生まれた社会的産物か、それとも人にもとから備わる生物的機能なのだろうか。なんとなく、後者であって欲しいなと思う。共感が、先入観や世論による一種の思い込みであるよりも、人間の機能であってくれた方が、世界がやさしい色であるような気がするから。

人を殺してはいけないことは本質的にはないと思っているけれど、あなたも殺されたら嫌でしょう?という返答に対するさらなる問い、なぜ自分がされたらが嫌なことを他人にしてはいけないのか、それについての考察も興味深かった。

また、主観から見る自分の世界について触れ、そこから相互作用についての考察を展開するのが今まで思いついたことがなくて、とても面白いと思った。

永井均さんの「自分」に関する考察が面白かったので、他の本も読んでみようと思います。

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