幸せの代償

私は高校生時代が一番幸せだった。優しい友達、親友、先生、たくさんの素敵な人たちに囲まれて本当に、本当に幸せだった。特に、ソウルメイトだなんて言い合える2人の親友ができたことが幸せだった。だけど、今はもうその親友はいない。価値観の相違で私から離れて行ってしまった。私は心の底から悔いた。本当の自分を隠していれば、こんな事にはならなかったと後悔している。
そのことを思い出しては後悔してを繰り返しているうちに、ふととある考えが浮かんだ。これは、「幸せの代償」なんじゃないかと。
私は幸せになるのが怖かった。最初の頃は、「こんなに幸せに生きられるなんておかしい!学校は裏で悪の組織と繋がってるんだ!」とか、「友達も親友も、みんな私の事嫌いだけど上辺だけで付き合ってるんだ!」と思い込んで一人で怖がっていた。しかし、その考えも徐々に薄れ、幸せを素直に受け入れられるようになった。
それから時は流れ、高校卒業。その後も親友との関わりはあったが、あることがきっかけで縁を切られることになる。一人目は、私がODを辞められなかったから(それ以外にもあるがセンシティブな話なので割愛)。そして二人目は、私がパパ活をしたからだ。全部私のせい。全部私が壊した。そしてこれが幸せの代償。親友を失うことが代償。やっぱり私は幸せになんてなっちゃいけなかった。全部が間違いだったんだ。
それから私は専門学校の社会福祉学科に進んだ。そこでの環境も最高に幸せだった。優しいクラスメイト、先生。私が鬱であることに配慮して辛い時には休ませてくれる環境だった。そんな環境で勉強に励み、私は専門学校を卒業した。
幸せには代償があるって気づいてしまった今、凄く怖い。専門学校で得た幸せはどのような形で私に牙を剥いてくるのだろうか。また友達を失う?それとも私の夢が叶わなくなる?怖い。凄く怖い。このnoteを書いている今、心臓がバクバクして、ギュッと締め付けられている。私はきっと、幸せになってはいけない存在なんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?