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OSHA:全社員は来年1月4日までにワクチン接種を完了せよ

バイデン政権が課した民間企業へのワクチン義務化ですが、以前のこちらの記事でその法的根拠を疑問視していました。大統領令とか無いみたいなんですよね。


連邦職員のみならず、100人以上の従業員がいる会社についても従業員についてワクチン接種を義務化するという宣言をしたのは9月7日でした。

連邦職員については大統領令を出してましたので、法的根拠があって合法だと踏んでいることが分りますが、一般企業については大統領令が見当たらず迷子でした。

それでもマスコミを通じて大プッシュしたので、企業は自主的にこれを率先して行って来てましたが、11月になって漸くどうやって実際に政府としてこれを施行するかがみえてきました。

なんと労働省の中にある部局である労働安全衛生局OSHAに丸投げしていたようです。こちらがOSHAからのアナウンス。

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労働安全衛生局OSHAは、来年1月4日から100人以上の雇用者がいる会社がワクチン義務をちゃんとやっているか取り締まるのだそうです。上の記事みてもOSHAからのアナウンスをみても、どんな法的根拠でこれを実施しているのかが私にはよくわかりませんが、とにかくするのだそうです。

1月4日までにワクチンを完全に接種済みじゃない会社は重い罰金(従業員一人に付き$14,000の罰金)を受けるのだそうです。接種済みじゃない人は毎週のテストをしなければならず、テスト費用は会社持ちじゃなくて良いそうなので自腹になりそう。


OSHAのアナウンスに大して、激おこなのがこちらの議員たち。


こちらはSen. Roger Marshall (R-KS)とあるので上院議員ロジャー・マーシャル(共和党・カンサス州)です。

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“I hope was President Biden was listening to the people in the state of Virginia yesterday, in a state that he won by double digits, a Democrat governor lost,” said Marshall, a medical doctor. “I think the Virginia people were telling the President we still value our freedoms, our individual liberties.”
「バイデン大統領が昨日バージニア州の人々の声を聞いたことを私は願っています。彼が二桁の差で勝ちた州で民主党の知事候補が負けたのです。」と医師でもあるマーシャルは言った。「バージニアの人々は、自由、個人の自由を大切にしていると大統領に訴えていたのだと思います」。

“I want the people of Kansas, I want Congress, I want the President to know that we are going to use every tool in our toolbox, every arrow in our quiver to stop Joe Biden’s unlawful vaccine mandate,” said Marshall.
「私はカンザスの人々に、議会に、大統領に、私たちがもっている手段の中のすべて使い、矢筒の中のすべての矢を使って、ジョー・バイデンの違法なワクチン命令を阻止するだろうことを知ってほしいのです。」とマーシャルは言った。

“Including, if we have to, stopping cloture on the CR to fund the government unless they take out this language which harms hard-working Americans.”
「もし必要なら、政府が勤勉なアメリカ人に害を与えるこの文言を削除しない限り、政府に資金を提供するためにCRへの関与を停止することも辞しません。」

CRってなんだと思ったら連邦下院議会の法案H.R. 5305の事でthe continuing resolution (CR)と呼ばれているもので、これがOSHAを含むコロナ規制の予算となっているようです。なのでこの法案を上院が葬れればOSHAには予算が回らなくなるわけで、実質ワクチン義務化を止めることになるかもしれません。

しかし、上の記事によると

The U.S. Senate tonight failed to invoke cloture on the motion to proceed on H.R. 5305, the continuing resolution (CR) that would have funded the federal government until December 3, 2021. The bill passed the House last week by a vote of 220-211. In the Senate, however, a motion to invoke cloture, a procedure that requires 60 votes and is needed before the Senate can vote on the bill itself, was defeated on September 27 by 48-50.

9月中に下院を220対211で通過したこのCR法案が上院に上がってきて、これを否決するには反対に60票獲得しないといけないところ48対50で失敗したのが9月27日とあったので、やっぱり無理っぽい。ただ、先日のヴァージニア州の結果をみれば民意は歴然だろうと言っているのが今となります。

また、the Congressional Review Actというものがあるそうで、これは40人程の共和党上院議員が連名で行っている運動で、マーシャル議員もこれに加わって、バイデンの違法なワクチン義務化に意義を唱えていて、これを無効にする法案を上院から準備もしているらしいです。

Sen. Roger Marshall (R-KS) announced on Wednesday that he was joining 40 Republican senators in an official move to formally disapprove and nullify President Biden’s vaccine mandate on private employees Wednesday under the Congressional Review Act, which is the official process for Congress to eliminate an executive branch rule.

そして、その法案が遂に議会に提出されたようです。

こちらのおっさんがRep. Andy Biggs (R-AZ)つまりアンディ・ビッグス上院議員(共和党・アリゾナ州)で、この方が法案を上院で提出したようです。

“OSHA’s existence is yet another example of the federal government creating agencies to address issues that are more appropriately handled by state governments and private employers.”
「OSHAの存在は、州政府や民間の使用者により適切に処理される問題に対処するために連邦政府が機関を創設したことを示すもう1つの例です」 。(みらい翻訳)

自動翻訳だと分かりにくいので意訳しましょう。

OSHAは連邦政府が本来は州政府や私企業が行うべきである問題に口出しできるように連邦機関を創設してちょっかいを出す良い例と言えるでしょう。

と言いたいのだと思います。

つまり、アリゾナ州では自分らでコロナのルール決めるから口出すなと言っているわけですね。そしてそれに賛同する共和党議員が40名ほどいるわけなので他の共和党の州も同様だということです。

ただこれ、喜んではいけなくって、上院で法案が通るかというと民主党がまだギリギリで過半数だったと思うから微妙だし、もし通っても下院では民主党がまだ多数派だから、そこで差し止めになるのが目に見えている。


でもそう言えば、連邦の予算自体がいま宙吊りになっていて12月始めまでに下院から新しい案が提出されて、上院で認可されないと政府シャットダウンになる状況だったはずですよね。

上の記事だと12月3日までに政府の借金の上限を引き上げないと政府の財政が破綻することになり、政府シャットダウンになる。つまり、こっちが来たらOSHAも含めてほぼ全部の政府機能が止まりますぞ👀。

あの空気読めない民主党の超共産主義革命のAOCとかが現実的な案に反対しちゃうとまたポシャるからな。そしてペロシもなぜか3.5兆ドルの無理難題予算案にこだわっているから失敗しちゃうかもねー。

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アレクサンドリア・オカシオ=コルテス


ちなみに日本でつかわれているファイザー・ビオンテックがFDA承認済みであるかを情報開示したところ、「そのような事実はございません」wですからね!


続報です。

連邦仲裁裁判所(最高裁のひとつ下)が、バイデン政権のワクチン義務化をOSHAを通じて施行することはOSHAが持つ権限を大幅に逸脱しており、違憲であるという判断をし、OSHAの計画を裁判所命令で正式に停止しました。

つまり、憲法上もバイデンのワクチン義務化には法的根拠がないということになります。バイデンは裁判所命令であろうが、人命を救うことが優先であるようで、実行を続けるようにコメントしています。