客観的な批判が出来ない人でも気づいてしまう矛盾のオンパレード

何かに導かれるように、人生の一連のイベントの偶然の連なりから何かに気づかせられることってありませんか?

順番が違かったり、イベントの間隔が長かったりすると同じイベントをやり過ごしていても気が付かないことも、最初のイベントでは自分は絶対こうだと思っていたのが、次のイベントではその反対が正しいと確信をもって夢中になっていた・・・あれ?みたいなことってありませんか?


アメリカ最高裁判事と中絶にまつわる報道

イベントA:Believe all women!!

2019年の夏にはドナルド・トランプは最高裁判事へブレット・カバノーを指名した。

保守派の白人男性ということで、リベラルは「Believe all women!!!!」と叫びながら高校時代のレイプ疑惑を1ヶ月以上引っ張って批判した。

上院議員の前で宣誓し、
ウソの証言をしないことを
誓うフォード氏

フォード氏はカバノー(今まではしろのはカヴァナーと書いてきましたがウィキペディアに合わせています)にカバノーの指名を知り、高校時代にレイプされたことを思い出し、彼は最高裁判事として人格が適していないことを憂慮し、大学教授という堅い立場ながら勇気を持って誰にも言えなかった驚きの過去を告発し、一躍時の人となりました。

メディアは大学教授として平穏な人生を遅れていたはずなのに正義感が彼女を突き動かしたのだからウソかどうか疑ってはいけない。疑いがあるだけでも最高裁判事としては失格だ!全ての女性の訴えは聞かなければならない!!とカバノーを攻撃しました。

イベントB:I am not a biologist

民主党のバイデン大統領は最高裁判事に黒人や女性のマイノリティが少ないことを考慮して黒人であり女性であるケタンジ・ブラウン・ジャクソン裁判官を最高裁判事候補として指名しました。

ケタンジさんについては、前の記事にもその承認公聴会のドタバタを記事にしています。

ケタンジ最高裁判事候補

公聴会で共和党の上院議員はなんとかボロを出させようといじわるな質問を繰り返します。批判的人種論(CRT)に熱心であり、性差によって社会進出に不利がでないようにすることに腐心してきたケタンジ裁判官には、女性とはなにかを定義してもらうことはかなり難しい質問となります。

なぜなら生物学的に女性でも「私は男である」と認識している人物にあなたは女性ですと言い放つのはその人の自由を侵害しているというのが民主党支持者の共通の思いです。

なにかしらはっきりとした定義を与えてしまうと、その定義から外れる人が女性ではいられなくなることになります。最高裁判事となる人の言葉は重いのです。

そこでケタンジ裁判官は「私は生物学者ではないので、できません。」と丁寧に回答を拒否しました。

イベントC:My body, my choice!

上の記事でもお伝えしたように、今週の月曜日に最高裁判事たちの議論がメディアへとリークし、1973年に行われた「ロー対ウェイド事件」の判決を覆す可能性が高いことがわかり、リベラル・民主党支持者の怒りが沸騰しました。

1973年にレイプされた黒人女性の被害者を巡る「ロー対ウェイド事件」によって中絶することは妊婦の健康上権利であり基本的人権から派生する当然の権利であると認められました。

1982年に、ジョー・バイデンは各州の議会が
中絶の是非を決定できる法改正に投票した。

しかし、当時にもこれは司法の行き過ぎた介入であるとかなり批判され物議を醸した経緯があり、上の記事でも詳細していますが、現大統領のジョー・バイデンも中絶施設への税金投入には50回も反対投票したと自慢し、「受胎から生命が始まる」とも主張していました(上記記事参照)。

共和党はもちろんキリスト教信者がその支持層の中核ですので中絶は人殺しという認識です。

しかし、それでは出産という生命の危険もある危険な作業へ向かう妊婦の気持ちやレイプ被害者などへの配慮が十分とは言えず、議論が炎上する難しい問題です。


カリフォルニア州知事が「女性達は黙っていないぞ。自分の体のことは自分で決める権利がある!」と、女性達の声を代弁しています。


こちらの一般人?のアカウントは民主党が下院でも上院でも主流派であり、大統領も民主党出身であるために民意を反映した新法律を制定して中絶を合法にしてしまえば良いことを指摘。最後にBurn it all down!!と言っています。

「全て燃やし尽くせ」

というちょっとおっかない言い方ですが、燃やすのは建物や動物ではなく保守派の最高裁判事の思い上がりや、保守派の努力を燃やせという比喩でしょう。


女性をキーワードにふと振り返る

ここまで最高裁判事に関連したここ3年の出来事を「女性」をキーワードに見ていきましょう。

  • 全ての女性の声を聞け!!(女性の定義は明らか。常識)

  • 女性を定義するのは生物学者のみ、素人は定義すべきではない。(女性の定義は最高裁判事でも無理)

  • 妊婦の体のことは妊婦が決定すべき!!(女性の定義は明らか。常識)

時と場合によって女性とはなにか?への正しい態度が変わっていることがわかるでしょうか?女性の権利に敏感で、この流れを詳しく追った人ほどちょっと気になってしまい、考えて戸惑ってしまうかもしれません。


「私の体、私の選択」は誰のものか?

アメリカのリベラル・民主党支持者はつい先週まではこう言っていました。

「コロナワクチンは安全であると専門家が決めた。射つか射たないかはあなたの偏狭な思想で決めて良いものではない。周りの人に脅威にならないため、そしてあなた自身のため、家族のためにすぐにマスクをして、接種しなさい。赤ちゃんにも責任をもって親が接種をするべき。」

しかし、皮肉なことにこの主張はウーマンリブの中絶の権利のスローガンである「My body, my choice(私の体、私の選択)」と真っ向から矛盾しているのです。

それが、月曜日の情報リークを境に思い出したかのようにまた「My body, my choice(私の体、私の選択)」と忙しくも方向転換を成し遂げたのです。


・・・ちょっと待って下さい。保守派の人はこう言いたいのではないでしょうか?

「私の体、私の選択」というのは妊婦だけに与えられた権利なのか?私もコロナワクチンの接種について「私の体、私の選択」と言ってはいけないのでしょうか?


今、左翼と右翼は和解してどちらも身体の自律性を求めている?

After spending the last 2 years claiming that they know what’s best for our bodies and everyone should be vaccinated regardless of religious or personal beliefs; now they must contradict themselves to say “my body my choice” so they can justify slaughtering their unborn children. Just as during the Kavanaugh smear campaign, they cried “believe all women”. Now they can’t even define what a “woman” is.
リベラル達は、私たちの体に一番良いものは何かを知っていて、宗教や個人的な信念に関係なく誰もが予防接種を受けるべきだと主張して、この2年間を過ごしてきました。今では、胎児を殺すことを正当化するために、 「私の体は私の選択」 と言って自己矛盾しなければなりません。カバノーの中傷キャンペーンの時、彼らは 「すべての女性を信じろ」 と叫んだ。しかし今では 「女性」 とは何かさえ定義できていない。

BioCladestineさん
https://t.me/bioclandestine/267
あなたは身体の自律性を望んでいます。
それはあなたが生まれていない子供を
屠殺できるように。

私は身体の自律性を望んでいます。
そうすれば、既に自然免疫を持っている
ウイルスのために、安全性が実証されていない
実験的ワクチンの接種を
政府が強制することはできません。

…私たちは同じではありません。
動画へのリンク

保守派とリベラルでは同じ身体の自立性でも、だいぶ違いがありますね。

Born-Alive Abortionの実態

中絶が女性の権利となったロー対ウェイド事件がアメリカへもたらしたものは、中絶手術を開始したが赤ちゃんが死なずに生まれてしまったレアなケースでも母親の意向どおりに中絶を続け赤ちゃんに生命維持の努力をせずに消極的に殺すBorn-Alive Abortionというものがまかり通っている現状です。

大都市があるリベラル州では中絶をしてもよい月齢がどんどんと上がっており、ニューヨーク州のようにBorn-Alive Abortionですら明示的にOKとなっている州があります。共和党の州では逆にそれを法律で違法にしようという動きがあり、オハイオ州などでは記事の通りにそれが州法となりました。

赤ちゃんにも「私の体、私の選択」があると想定すると、健康な妊婦で出産にあたる健康リスクも無いような場合に中絶するのも「権利」なのでしょうか?疑問です。

レイプされた場合なら分りますが、避妊するの面倒くさいからしなかったら妊娠しちゃったけど、Planned Parenthoodに行って中絶するとたくさんお金がもらえるから中絶しようという発想をした人は自分勝手と言われるかもしれません。

20.4%の中絶が経済的な理由から
74.9%は特に理由なし。
母体への危険は数%
という調査結果


ワクチンの開発には胎児由来の脳細胞が重要。
ヒトに感染するウイルスの培養にとっても便利。
胎児由来の幹細胞も美容に良い。
非営利団体だけど中絶で大儲け。
民主党への政治献金もドカドカやります。
多額の税金で運営されています。

2300万人を対象としたワクチン研究で、ModernaまたはPfizer Jabによる「心臓問題」のリスクが示される
スウェーデン医療製品局の疫学者リカード・リュング教授は、2020年12月下旬から2021年10月上旬にかけて、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの計約2310万人を対象に健康データを調査した。
その結果、心筋炎1,077例、心膜炎1,149例を確認しました。
コロナワクチンを接種した対象者を調べたところ、研究チームは、mRNAワクチンの2回目の接種後に心筋炎を発症する可能性が高いことを突き止めた。
特に、BioNTech/Pfizerでは75%、Modernaでは557%リスクが増加した。
さらに、2回接種後の心筋炎リスクは、16〜24歳の若い男性で最も高いことが判明しました。

カバノーにレイプされたと主張したフォードさんの弁護士は「フォードさんの告発は彼女の強い中絶支持が動機の一つ」と認めています。

それに比べて、

「私は生物学者ではないが、常識からいってまだ実験段階の薬で、しかもまだ人には使われたことのないmRNAワクチンという新技術の安全性が確立されたとは言えない可能性があるし、自分はコロナには既に自然免疫があると思うから、ワクチンは様子を見よう。」

と常識的な判断をしたつもりが、会社からは解雇されたり、飛行機に乗せてもらえないと脅されたり、家族や友人にも陰謀論者だといわれ理解されず孤立したりした人が大勢いますよね。そういう人と避妊をわすれちゃった人とでは状況がかなり違いますよね。一方は自分に過失がなく憲法で認められている権利を主張していて、もう一方は自分に過失があり憲法で認められているかどうかが再議論になっている権利を主張しています。

どちらの権利が守られるべきなのでしょうか?

マスコミの言うことが正しければ、守るべきは全ての妊娠した女性の権利であり、わがままなワクチン懐疑派でもお腹の中の肉の塊でもありません。そしてそれはテレビの多数の専門家の意見とも、政府規制機関の最高権威の意見ともよく一致します。でもなにかがおかしいかもしれませんね。