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一人と一人。

こんにちは、ハルヤギです。

いつもみたいにトークに収めようと思ったのですが、自分自身の気持ちも丁寧に汲み取りたいと思い、テキストにしました。

僕もnote始めてまだ半年足らずですが、おかげさまでフォロワーさんも増えてきました。

ありがとうございます。

また、色々な方の投稿を読んでいて感じるのですが、感性豊かで様々な価値観、才能をお持ちのクリエイターさんばかりで、とにかくすごいなぁと驚くばかりです。

一方、人目をはばからず書きなぐり、愚痴をこぼし、見えない何かと戦い、嘆いている方もたくさんいらっしゃいます。

それはそれで率直な表現として必要だと思っています。

以前にもどこかで書きましたが、調子がいい人、今風に言えばウェイウェイな人、またリア充な人達は言葉は悪いですが放っておいても平気です。もちろんメタ的な見方をすれば、そこに含みや陰りがあったり、強がりや裏腹な表現であったりすることも多々あります。ですが基本的にはI'm okay.な人達だと思っています。

それよりも視線を落とし、うつむきながらポソッとつぶやいた一言に、僕はどうしても目が止まってしまいます。もちろんそれはひとりの人からこぼれたホンネであり、本人も気づいてないような事かもしれません。

そういった人の、息をひそめてポツンと悲しげにしている人の、何か勇気づけとなるキッカケを贈ることができたらいいな。いつもそう願っています。

ここで少し仕事の話をさせてもらいますが、僕は昔から"カケモチ"というシステムが嫌いでした。

そうです、1人の美容師がお客さんを2人3人4人と椅子に座らせて同時に"さばく"ことです。

同時といっても、実際はアシスタント2.3人に手伝ってもらい、お客さんを髪を濡れたまま待たせたり、右と左を違う人がパーマを巻いたりカラー剤を塗ったり、自分を指名してくれたはずのお客さんの接客を、2時間か3時間のうちほんの数十分程度しかしないシステムのことです。

それでもお客さんはそれに慣らされていて、「人気だから仕方がない」「色々な美容師さんと話せて楽しいです」などと逆に気を遣ってくれます。

けど指名した美容師が好きで、その人にやってもらいたくて、せっかくの休日を利用し、お給料日を待って、何週間も前に予約して、楽しみにして来てくれた人にとって、本音は"私一人をもてなして欲しい"に決まっています。

なのに髪を濡らしたままおデコを全開にされて、全く関心のない雑誌を目の前に置かれ、切なそうに待っているお客さんの姿を見るたび、とてもやるせない気持ちになりました。

またホントは言っちゃいけませんが、自分一人で最初から最後まで作ったヘアスタイルと、何人かで手分けして作ったヘアスタイルの完成度は、やはり違うからです。

当時は僕も給料をもらっている立場でもあり、7年間ほど、店のためにカケモチをしていました。その予約はほとんどマネージャーに入れられてしまっていたのです。

そんな中、こんなことをたまにお客さんに言われていました。

「何百人かわからないけどハルヤギさんにはたくさんのお客さんがついているでしょ、私なんかその中のたった1人だから、きっと1回や2回じゃ憶えてくれてないと思ってました」と。

僕は努めてお客さんのことを覚えるようにしていました。ちょっとしかやってくれないんだからどうせ憶えていないんでしょ、となってしまうのが嫌だったし、「憶えていてくれたんですねっ」と言いながらこぼれるお客さんの笑みが、好きだったからです。

「ヘアスタイルのお直しの要求を言いに来てくれるお客さんは、これからもうちの店に来たいと思ってくれている人、だからクレーマーなんて思っちゃダメだぞ。ちゃんと言ってくれてよかったと思わなきゃ。」
ということを後輩に言えるようになったのも、わりと落ち着いて1人1人の接客ができるようになってからのことです。


話を戻します。
だからフォロワーさんの数に限らず、お客さんの数に限らず、生徒の数に限らず、人と人が接する時は、横に並んでも、向かい合ってたとしても、一人と一人だという事をこれからもしっかりと心がけたいと思っています。

またどなたでも、ちょっとでも何かを感じてくださいましたら、遠慮なくコメントしていただけるととても嬉しいです。仮にそれが反対意見であっても普通に述べていただければ、それはそれでありがたく受け止めさせてもらうつもりでいます。
ホントはnoteにもキライボタンがあってもいいと思っているくらいです。

そんなわけでお客さんに成長させてもらった、つまりは広い意味で今もフォロワーさんに育ててもらっている。

そんなハルヤギです。

フォロワーさんが増えたのをいいことに、つい調子に乗って昔のことを引っ張り出してしまいました。


あ、ひとつ言い忘れた、、
仕事も一本立ちしてしてからは、お客さんと2人っきりの空間で好き勝手にやらせてもらっています(笑)


今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

#エッセイ #onetoone #フォロワー #自己紹介 #一人と一人

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