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木造昔話

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木造のそんな遠くない時代のお話。過去の雑誌などからピックアップして紹介していきます。
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#耐震

マイホーム作りは、新技術に飛びつくのはリスクを伴います

マイホーム作りは、新技術に飛びつくのはリスクを伴います

おはようございます。さまざまな年代の木造住宅の耐震診断を行ってきました。また最近は特に案件が多く飛び回っています。耐震性を高めるのは大切なことですが、逆に未来が見えてくることがあります。

新型の建材や、工法が出ると、建築家やビルダー、工務店はそれを取り入れるのは自然なことです。しかしそれが長年住み続けるにあたって良い物なのか?はその時点ではわからないことがあります。また施工方法を間違ってしまうこ

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危険な木造の間取りの例(3)

危険な木造の間取りの例(3)

第1回 北側玄関に多い例
第2回 2階建ての壁なしビルトインガレージ
第3回 階段が短辺にある建物
第4回 ビルトインガレージの外壁線が2階とずれている

第3回 階段が短辺にある建物

昭和後半に多い間取りです。間口が更に狭い場合が多いです。北側は居室にしにくいので階段にしてしまうパターンです。

間口が比較的狭くて、玄関の並びなどの短辺に階段がある建物は、実は危険です。今回の例は、北側玄関で、

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危険な木造の間取りの例(2)

危険な木造の間取りの例(2)

第1回 北側玄関に多い例

第2回 2階建ての壁なしビルトインガレージ

 今回は新耐震に多い、2階建てのビルトインガレージの例です。木造3階建てだと構造計算しているので、全面に1枚くらい壁があるものが多いのですが、2階建てだとその制約がなく、壁量計算もしない場合、このような間取りの建物が建つ場合があります。揺れますし大丈夫なのでしょうか?

 一応、玄関の通りの浴室に一箇所壁が作れそうですが、ガ

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