見出し画像

#13 未だ多くの成人が罹う「単位取れない夢病」について

夢を見た。
というかわたしの場合、ほぼ毎晩夢を見て、五回に一回は悪夢だ。
いわゆる「悪夢障害」というやつかもしれない。

うなされることも結構あって、乗っている夜行バスが深夜にサービスエリアで停車していた際に「たすけて! お母さん!」と叫んで車内の乗客たちを震撼させたことがある。それから現在に至るまで、夜行バスの利用は見合わせている。

恥ずかしさで降車と同時に猛ダッシュで立ち去った

多くの成人が今も患う「単位取れない夢病」

バスの車内でどんな悪夢にうなされていたのかは覚えていないが、昨夜の夢はもう五十回以上は見ているであろう、大学の単位に関する夢だ。
ふとこさん(母)もかなりの頻度で短大の単位が取れない夢を見るらしい。
実際、わたしの周りでもよく耳にする話ではあるのだが、昨夜見たのはいつもと違って示唆に富んでいたので、ちょっとメモしておくことにした。

💤💤💤

履修科目登録の最終日、シラバスを持っていないわたしは慌てていた。
ぐみという(今でも親交のある)オネエの友人をキャンパスで見つけて登録方法を教えてもらうが、どうにもこうにも間に合いそうにない。
そこで突然わたしはこれが夢であることに気づいたのだ。
私「あ、もういいや…これ夢だったわ」
ぐみ「え、じゃあ履修しないってこと?」
私「てかね、本当の(世界の)わたし、もう四十才なのよ」
ぐみ「いいなあ…じゃあきっと無事卒業したんだね…でもさあ、夢の中のみそちゃんはこのままいくと卒業できないね…
私「というと?」
ぐみ「だってさ、みそちゃんが今履修登録しなかったら、そのあとのみそちゃんは、やっぱり単位取れないわけじゃん」
私「……(頭🌀)」

わたしが目覚めてもこの夢の中にはわたしがいて、それってすなわちパラレルワールドってこと?
なんか知らんけど、夢の中のわたし、このままいくとわたしのせいで不幸な展開だな…。
どーしよ…。

そうしてわたしは結局、一度は夢であることに気づいて放棄した履修登録を、再び必死になって遂行したのであった。

「なんの因縁かカルマかは分からずとも、置かれた場所で自分がやるべきだと思われることはとりあえずやる」がわたしのポリシーなのである。

責務は果たしたぜ、あばよ夢の世界

チュンチュン、チュンチュン…(朝)

関係者各位:
本日、起きてからの作業効率が悪いのは、並々ならぬ責任感から安らかな眠りを断念して頭の中で履修登録をしていたからであり、どうかご理解ご容赦ください。
(早速上記のポリシーを守れていないわたしであった)

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?