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【気ままな読書日記】Audible 給食の謎 日本人の食生活の礎を探る

いちばん興味深かったのは『給食の歴史』ゾーン。

日本初の給食は、明治22年山形県鶴岡町(現鶴岡市)の大督だいとく寺というお寺の中に建てられた小学校で始まったのだそう。貧しい子供たちのために週6日、お坊様たちが無料で食事を出してくださるようになったのがそれ。
献立は、おにぎり、塩じゃけ、菜の花の漬物。
うわー、おいしそう。私ならお昼これだけでいい。
現代の基準からしてみれば品数は少ないし栄養だって足りてないのだろうけど、そこはそれ、時代の限界ってもんです。だって明治の話だ。

はじまりは誰かの善意から。
とても素敵な第一歩です。

以降、戦争によって一時的に提供が途切れたりしながらも、日本の学校給食はメリメリと進化を続け、現在ではなんと宇宙食レベルの衛生管理(ハサップ)が行われるようになっているのだそう。

う、うちゅうしょく!? 給食がっっ??(いや、管理がネ)

学校給食に携わる方々の、日々の努力と地道なコツコツの積み重ね、そして子供たちの安全のためにあらゆる『めんどくささ』を我慢できる忍耐力。
もう、尊いのひと言です。
ウン百人分のほうれん草や小松菜を根元からバラして1枚1枚洗浄するだなんて聞いただけで気が遠くなる。鋼のメンタルなくしては携われないお仕事だなあと思いました。

今日の献立は半年前にはもうできている。

やっぱり尊い。感謝しかない。
いつも娘がお世話になっております。


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