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【エッセイ】G・ライル 心の概念 / #変わる時 #シロクマ文芸部

(ひとが)変わる時ってどんな時だろう。


私たちはしばしは『こころ』について考えますが、その正体を100パー正確に掴むことはできません。
こころには実体がないからです。

じゃあ普段、我々はどうやってこころを『知って』いるのか。

ライル先生によれば、その解はこう。
我々は公的世界(目に見える世界)に現れる言動の中に傾向を見ている。つまり、心とは傾向性。
というのが先生の持論です。

哲学界隈では過去に神が死んだことがあるそーですが、ライル先生は『魂』を殺しにいってるようにお見受け・・・・いえ、なんでもありません。

批判もたくさんあるようですが(詳しくは知らないけど頷ける内容)、しかし、だからといって間違ってはいない。
私はライル先生の主張が好きです。
ライル先生の主張は『使える』理論。とても現実的だと思うからです。

たとえば「自分探しを始めて早15年、いまだ影もカタチも掴めておりませんわあ」みたいな人にはぜひオススメ。
先生ならきっとこう言う。

『本当の自分』を探し回るより、『こうありたい自分』を想定してさっさと行動に移してしまえ。そのほうが遥かに簡単時短で効率がよく、あなたの望む理想の自分に近づくことがてきますよ、と。

自分探しの現場にライル流が参入するとおそらくこうなる。自力で傾向性を作りにゆくスタイル推奨。

人生など結構あっというま。
リアルな世界で踏み出す一歩の価値、プライスレス!


おまけ

こちらは最期まで頑張り抜くスタイル。しかし、これもまたよしです。本人さえ満足ならどの道選んだってかまわない。

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