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ペットショップからではなく、保護施設から犬猫を引き取るのは普通のこと、と知って欲しい。

こんにちは!獣医くま子です!

今回は少し、抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれませんが
経緯から説明しますので、お付き合い頂いたら幸いです!

今回は、保護施設へ足を向けてくれる人が増えない現状を悶々と考えていた際に

「保護施設から犬猫をもらうって意識高くないとできないよねー」

と言われたのが発端です。「おっとっと...汗驚」と内心思いますが
保護犬、保護猫の里親さんになることは意識高い系ですか?(ドキドキ)
私はペットショップで犬や猫を買ったことがないので
逆の立場がわからないのですが
友達に聞いてみるとそういうイメージがあるようで、、、

日本は動物愛護後進国と言われています。
実際に我々がいた(パンダと出会った)カナダのバンクーバーにはペットショップはありませんでした。

実際、パンダはペットグルーミングのお店で働いていましたが
そこのオーナーさんは、
保護犬をタイから空輸で受け入れたり、
ブリーダーさんから子犬を引き取ったりとそれを普通の感覚で話していたことが印象的です。
そして、セレブリティーが多く住むカルフォルニア州でも生態販売を禁止していることで有名です。

実際、旅行に訪れた際に保護猫カフェや、ペットグッズを販売しているお店に多くの保護犬がいたりいい意味でカルチャーショックを感じました。

私は日本人は愛護精神がないのではなく
ペットショップで犬猫を買うのが当たり前という先入観が強いように思います。

最近はテレビでも可哀想な飼い主のいない動物の話があったり、保護施設が取材されたりで
だいぶ保護施設から犬猫を譲渡する方法もあるということが
認知されてました。それでも、です。

保護施設で犬猫を譲渡することができるいう情報を知ったうえで
結局ペットショップで犬猫を買うのは悲しいですが、現実です。
人間の「子犬から育てたい」「綺麗な犬ちゃんを」という欲やエゴ、
そして、保護犬に対する汚い、やしつけができない、などの
「偏見」「先入観」からでしょうか。
まだ保護施設がペットショップと同じテーブルで選択肢に並ぶことが少ないように感じます。😢

ではどういうイメージなのかな、と思い
我々のお友達のイヌ子さんに聞いてみました。

以下、我々の会話です。

くま子🐻‍❄️
『保護施設で犬猫をもらうことのどのへんが意識高いと思うの?』

イヌ子🐶
「そうだなぁ、、
とにかく大変そうっていうのがまず第一にあるから、
そこに向かっていくのが意識高い、社会貢献意識強いって見えるのかも。
成犬とかだと懐くのか大変そう
病気の子多そうだから世話が大変そう
病院代が大変そう
そもそもペット飼う目的は自分への癒しのはずなのに、大変さは求めてない、ってなるのかもね」

(なるほど...!貢献へのイメージが強いから意識高くなるのかな?!
そのイメージ持ってたらなかなか保護施設から
犬猫もらおうと思えないなー
保護犬猫の中にはでも懐くのが大変なのも、
病気が多いのも、病院代が高くかかるのももちろん多いです。
まぁ、だから保護してるってことでもあるんですが汗汗)

パン田🐼
「なんか保護犬を迎えている側からしても
意識高く見えちゃう??課題はある…
私の家からすると、保健所から犬ちゃんを迎え入れるのは普通なんだけど、(おばあちゃんちの犬ちゃんはいつもそうだったし…)

パートナーのお姉さん(お金持ち)はいい人だし、
気もすっごく遣ってくれるけど
2匹目の犬ちゃんを引越しを機に少しだけ検討してるみたいで、
私はシェルターから!って思うけど、
パートナー曰くはそこまで強く言わなくていいのでは?ということ。
私は言いたい気持ちしかないから、疑問だけど
どこかいい塩梅なのかわからないなー
意識高いんでしょ?って思われたらアレだな..とか
パートナー的には思われるのが嫌みたい🙄」

んーなるほど、パン田のパートナーからすると
別に自分たちが保護施設で犬を譲渡してるからといって、
他の人にそれを推し進める必要はないと。

それはペットショップで犬猫を買うことに
違和感がないのかもしれないですね。

くま子🐻‍❄️
『じゃあ、イヌ子は今、保護犬or猫を飼おうと思ったらまず何する?』

イヌ子🐶
「まず実際に近くで保護してる人の話聞きたいよね〜
保護施設はその人に紹介してもらうのが1番いいけど、
いなかったらやっぱネットかな。
ブログとかで活動読んで、応援したいとか共感できる団体見つけたい」

パン田🐼
「たしかに、シェルターに繋がりがない人は
共感できるところを探すのは最初重要かもね〜」


くま子🐻‍❄️
(まぁ、イヌ子さんはとっても良い友達なので私たちの影響を色濃く受けていらっしゃいますので一般論ではないかも汗)
『おおーなるほどね!
私は逆にそれが意識高いなと思っちゃった。
だってさ、そしたら
まず共感できる人探すまでに時間かかるし、
その後、見学して、トライヤルしてってことだよね?
そうなると、ほんと意識高い人じゃ無いと保護施設から動物もらえないね!』


そして、あげる側(保護施設)も意識は高いです汗
動物を飼うことの大変さや、命をあずかるという責任感、ある程度の経済力がある人じゃないとあげたくないわけです。
そして、保護施設はほぼ犬ちゃんのトライアルの時に
確認すべきチェックリストがあります。
家族は赤ちゃんがいないか、とか
経済力はありそうか、家は十分な広さがあるか、
日中お留守番は少ないか。中型犬以降は庭があるか、などが条件です。

ペットショップではほぼないですよね汗
気軽に買えてしまうのが、これだけ流行っている理由だと思います。

あれ、でもこの条件...
動物飼うってなったら普通では????

(動物を飼う人は)みんな意識を高く持ってほしい笑!

絶対に絶対に終生飼育してほしい!!!
飼い主になるのであればそのくらいの条件は
当たり前、普通のことと考えてほしい!

逆に無責任に確認もせずお年寄りに子犬を売ったり、
責任がわかるかどうかが分からないのに、命を購入できるペットショップが少し変わった方が良いと思っています。


結論

保護施設で犬猫をもらうことは意識高くていい!そのイメージでいい!
むしろ意識高い人たちが飼い主になってほしい!
だって、一度不幸せになっている子たちですもん。

意識低い人が動物を飼わなくなるように
ペットショップで買うのはよっぽどの理由じゃないとあり得ないくらいの価値観浸透できたらいいね!


となりました!

#保護犬 #保護猫 #保護施設 #ペットショップ




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