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絵てがみ

会社の広報誌のコラムで、「絵てがみ」をテーマに書いたことがあります。

実は会社にはちゃんとした広報部というものがなく、ほとんど有志の社員で運営していました。
そんなものですから、もうすでに消滅してしまったのですけど。

私は、その有志の者として何度か記事を書いていました。

いくつか書いた記事のなかで、とても楽しく取り組めたのが「絵てがみ」をテーマとして記事でした。

ヘッダーの絵は、実際、記事のために私が書いたものです。
今でも、玄関の壁にかけてあります。

絵てがみの描き方の基本は、筆の先っぽを持って、ゆるゆると描くこと。

昔、油絵を好んで描いていた私には、バランスを取りにくく、なかなか思うような絵が描けません。
色の調節も難しくて、最初は何が楽しいのか分からなかったのです。

でもだんだんとコツを掴んできて、筆をコントロールすることができるようになっていきました。


そして、いつの間にか、取り憑かれたように何枚も何枚も描いていました。


筆の先から生まれる穏やかな色合いと、自分の意志に反して描かれる部分があり、

そこがとても面白くて、


「予期せぬ」


色合いや、

線が生まれるんです。


そうそう、絵てがみは、書き損じ無し!
ぶっつけ本番。
線の書き直しはNG。


まるで、串揚げの「2度つけ禁止」みたい。


変になっても、線が歪んでも、それは全て、味になります。


そして出来上がった絵に魔法をかけます。


エピスキー!
(癒えよ。応急処置を施す… ハリーポッターの呪文)



それが、
「落款」です。

落款と言っても、まさか石からなんて作りませんよ。


ここは、消しゴムです。


消しゴムハンコ。


これを押すだけで、ものすごく立派に仕上がるんですよ!



名前の最初だけ、とか
好きな文字でも良いですし、

とにかく、これがあるだけで全体がビシッと決まるんですね。


ね、そう思いませんか?


来年の年賀状は、
虎のイラストに
消しゴムハンコで

作ってみようかなーっと思いました。


でき上がったら、記事にします!


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