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【コラム#4】ことわざっておもしろい

私たちは実にたくさんのことわざを知っています。「猿も木から落ちる」「猫の手も借りたい」ということわざを知らない人はいないのではないでしょうか。

先日、イギリスの人が書いた『誰も知らない世界のことわざ』という本を読んでいて面白いなーと感じたことがありました。

あなたのレバーをいただきます

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『誰も知らない世界のことわざ』は、さまざまな言語で使われていることわざが紹介されている本です。日本語に訳すと不思議な感じのすることわざがたくさん出てきます。

その中の一つに、ペルシア語で「あなたのレバーをいただきます」ということわざが目に止まりました。文字通りあなたのレバー(肝臓)をたべるという翻訳になるのですが、家族や友人の間で使われる「心から愛している」という愛情表現のことわざだそうです。

意味のある外国のことわざだとわかっても、言葉だけを聞くとちょっと怖いですよね。

日本のことわざ「猫をかぶる」

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日本のことわざとして紹介されていたのは、「猫をかぶる」でした。下心を隠していい子ぶるとか、普段と違って良い子のふりをするといった意味です。

「アイツは猫をかぶっている」なんて、告げ口やうわさ話なんかで使われますよね。

ことわざのおもしろさ

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もし日本のことを知らない外国人が、この本を読んで「猫をかぶる」ということわざを知ったらどう感じるでしょう?

へぇーそんな意味なんだ面白いなぁ、なんて感心するかもしれません。それと同時に、その人はこのことわざを読んで、猫を頭に乗せる(あるいは皮をかぶる…どうやって?)ことをイメージするのではないでしょうか。

私たち日本人には、猫を頭に乗せるようなイメージはあまり浮かばないように思います。

レバーのことわざを読んだときとちょうど逆の現象です。ペルシア語を話すことわざを使っている人たちにしてみれば、「きみのレバーなんて食べないよ?hahaha!」(というかどうかはわかりませんが)ということになりそうですよね。

どうやら、ある言葉が「ことわざ」になると、本来の言葉とはまったく違うイメージが結びつけられるようです。

このことが私には面白く感じました。

しろくまことわざ

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最後に、新しいことわざ作りに挑戦してみましょう!

「シロクマのしっぽみたい」          意味:いわれてみると付いていたかどうか思い出せない。転じて、実はちゃんと付いている・ある、という意味

ググってみるとシロクマのしっぽ、かなりかわいいですよ?みなさんも、ことわざを作って遊んでみてください。


【常識ってなに?コラムはこちら】

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