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飼い猫との出会い

猫と飼い主は赤い糸で結ばれている。
出会いは偶然なようで必然なのでしょうか。

我が家ではアメリカンショートヘアという種類の猫を1匹飼っています。私が社会人になってから飼い始め、もうすぐ5年目になります。

アメショって純血種の良い猫じゃ?!まさか自分が飼うとは思っていませんでした。


出会いは数年前、、、

もともとグレー色の雑種猫を探していました。
以前池袋に住んでいた頃、帰り道に西口の公園で毎日みかけていた猫がグレー色だったのです。

その子はとても人懐っこい猫でした。

当時は飼える環境になく、いつの間にか姿を見せなくなったのですが、ずっと自分の心に残っていました。

話は元に戻り、ある日市内の保護団体のブログにグレー色の猫が載っていたのです。

すぐさま私は団体の方と連絡を取り、その猫に会わせてもらうことに。

その猫は保護された動物病院で過ごしていました。

とても可愛かったのですが、1人のスタッフの方が保護当初からずっと面倒を見てこられたからか「離れたくない!」と愛着がすごくある様子でした。

独身一人暮らしのあなたは論外よ、と言わんばかりの視線も厳しく、また、週に1回以上写真を送ること等の条件も色々ありました。

保護団体の方も色々説得していたものの、これは厳しいわ、と私は悟り。とぼとぼ帰宅する間際。

保護団体の方が、「グレーっぽい猫がいいのかな?だったら、今アメショって種類の猫がたくさん保護されているんだけど見て行かない?」と。

「ファッ?!」

(アメショってあのアメショだよねだよね?あの高貴そうな猫がなんで保護されているの?え??)と混乱する私。

でも何かしら猫を飼いたかったので連いていくことに。


いざ、ご対面!
実際に見てみると、本当にアメショだらけ。

『アメショ祭りやないかっ!』

入れ替わりでアメショが次々やってくるのですが、すべて同じ色、ほぼ同じ顔。さらに混乱。

はわわ。

どうやら劣悪環境で、アメショばかり繁殖させていたお家があり。近所から臭いがする等で通報されたことがきっかけで発覚。

亡くなっていた猫もいたそうです。

数が多く、すぐさまいくつかの団体で何匹かずつ分けて保護されたのがこのアメショ達でした。

猫の紹介をしてもらうのですが、どの子も似ていて、

「さて、どうしよう?」

とりあえず1匹この中から選ぶということは決めたものの、一旦家に帰って考えることに。

そうして玄関を出て帰るまさにその瞬間に、なんと、その子達の中から1匹だけささっと玄関の棚に乗り、すすーっと私のところへやってきたのです。

まるで「私を選んで」と言っているかのようでした。

その瞬間、池袋のあの猫も私の方へ同じように寄ってきれくれたことをふと思い出しました。

同じように、私に擦り寄ってくれた。私を必要としている。

猫はそんなこと微塵も思っていないのかもしれませんが、この猫を見て私は「ビビビッ!」と来たのでした。


うちに来た初日から、すぐに擦り寄ってきたり、お腹を出して寝たりなど、

「あれ?前からうちに住んでたっけ?」

飼い主もびっくり。

迎え入れたときには、この子はもう4歳で、それ以前に出産経験もありました。

子ども達もそれぞれ別の里親さんの元で暮らしています。

保護されたときはケージからずっと出てこず、一番最後にやっと出てきた子だそう。餌もあまり食べさせてもらっていなかったのか、痩せていたそうです。

苦しい時間を過ごしてきた猫、怖くてなかなかケージから出れなかったのに、今ではあんなに安心して寝ている。

この子は絶対幸せにするとそのとき誓いました。

来月4月で8歳になる我が家の猫。人生前半は劣悪環境で育った分、我が家ではのんびり過ごしていってくれたらいいなと思います。

猫との出会いは運命的。