『アポロ杯』提出句を白も選評してみたい。と、その前に。
第一回のアポロちゃん俳句大会が大盛況のうちに終了し、今は後夜祭が開かれている。
また、この大会運営メンバーへの感謝の想いを俳句で伝えちゃう試みも。
こういう企画が立ち上がるというのは、今回の大会が与えた影響を物語っている。
参加したみんなに、作句の楽しさが伝わったのだろうし、お互いがお互いをまるっと受け止める、そんな温かさに包まれた大会だったから、みんなも安心して句を提出できたんだろうな。
アポロちゃんはじめ運営メンバーのsumicaちゃん、かっちーちゃん(他にもいるのかな笑)、ほんと素敵な大会運営ありがとう。
みんなが俳句を続けてくれたらな
今回、五七五に自分の伝えたいことを託す楽しさを感じたので、第二回😏に向けて、今後も俳句の機微をもって毎日を過ごしていきたいと思っている。
そのためにも、俺が聞きかじった俳句の基本中の基本をまとめておく。
みんなが俳句を続けていく参考になるといいな。
まず表記のこと。
五七五ということで、その間にスペースを入れたり改行をしたりする表記が多いんだが、これはもう、一行でスペースを空けない!
❌古池や 蛙飛び込む 水の音
⭕️古池や蛙飛び込む水の音
繋げて書くことで、漢字と仮名のバランスを見たり、意味のつながりを見たりするのだ。ちなみに短歌もスペースは空けないよ。石川啄木があえて三行に分ける三行詩という表記をしているけれど、あれは表記の工夫なのだ。
俳句の重要な決まり 有季定型
五七五という音数で詠む「定型」の他に、「季語」を入れるということが基本だ。
これを有季定型という。
なぜ季語を入れるかというと、季語はすごいパワーを持っているからだ。
季語は私たちの共通感覚を呼び起こす。
例えば「ソーダ水」という季語。言葉を聞いただけで、炭酸の弾ける感覚、透き通った水にたくさんの泡立ちがある映像、喉越しの爽やかさ、など感じられるだろうし、シュワーっというような音も呼び起こされるんじゃないだろうか。
こういう言葉を使って、わずか十七音で少しでも多くのことを伝えることができるのが俳句の面白さだ。
だから例えば
ソーダ水口で弾けて爽やかだ
という俳句?を詠んだとすると、「いやいや、それ、ソーダ水の一言でわかることだから、もっと他の情報を詠もうよ」ということになる。もっと季語の力を信じることが大事なのだ。
もう一つ、五七五という定型もなるべく守っていきたい。
なぜなら、俳句や短歌は韻文だからである。韻文の「韻」というのは、音の響きとか音色のこと。平たくいうと、口に出して詠んでなんぼの文ということだ。
私たちの文化においては五音とか七音というのはとても心地よいリズムらしい。
逆にいくと、だからこそ、それをずらして違和感を持たせることをあえて狙うということも出てくる。いわゆる破調というのはその効果をねらっているのだ。
あ、いかん。難しくなってきたのでこのあたりで笑
要するに、有季定型は大事だよということ😏
さらにステップアップー言葉の吟味
ここからが、俳句としてさらにステップアップするところ。間違っていたら教えてね、先輩方😁
例えば夏の句を一句。
夏祭り花火見上げて初デート
という句を詠んだとする。
まあ、情景は浮かぶよね。自分の体験も重ね合わせちゃったりして。
でも実は「夏祭」「花火」はともに夏の季語。
で、「夏祭」といったら、屋台とか花火とか、もちろん夏の夜だよね、とか、人がいっぱい歩いていて楽しそうだとか、屋台から匂ってくる美味しそうな匂いとか、そういうことがもう諸々伝わってくる季語だ。
「花火」もそう。空に打ち上がって、みんなが見上げているとか、大きな音とか色とりどりの花が夜空に咲くとか、たくさんの人がそれを見ているなとか、祭りの最中なのかなとか、もう色々と想像される季語なのね。
だから、二つ重ねる必要はないし、そのことをわざわざ言わなくてもいいよ、ということになる。
夏祭り花火見上げて初デート
だから、まずは伝えたい情景は「夏祭」なのか「花火」なのか選ぶことになる。「花火」を選んでみるね。
花火見上げて初デート
ね、これでも「ああ、初デートで浴衣でも着てお祭りに行ったんだな」って感じるよね。
次に、花火って普通、見上げるよね笑
だから、「見上げて」はいらない。ちなみに、もし、横に見るとか、あえて下を向いているのを描きたいとかなら、それを描くのはOK。
というわけで、必要な部分は
花火 初デート
これだけになる。全部で八音。残り九音もある。この九音を使ってもっと他のことを表せたらいいね。
他にもあるよステップアップ
長くなるので、今回はもうこれでやめておくが、他にもステップアップする術はたくさん。
・説明しない
・気持ちは読者に想像させる
・近すぎず遠すぎずの絶妙な取り合わせ
この辺りを考えるとさらに楽しくなるよ😏
ではでは。
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