【往復書簡企画】ハチミツ

少しクセのある甘さ。

大学生時代、友達と連れ立って二次会のBARに行くと、酒の飲めない俺が必ず頼んでいた「はちみつトースト」

一斤まるまる焼き上げた食パンBOXの内側をサイの目に切り、チューブ一本使い切っているんじゃないかと思わせるくらいたっぷりとはちみつを染み込ませているそれを、フォークでひと区画ずつ食べていく至福。

サイドのカリカリに香ばしく焼き上がった耳にはちみつをからめて食べるのも、また絶品。

アイスのトッピングもあったけれど、俺はシンプルにはちみつたっぷりのトーストにバターだけってのがお気に入りだった。

そんな頃、俺のハートを射抜いていたのがスピッツのアルバム『ハチミツ』だった。

ハチミツ

以前どっかの記事で話したことがあるが、スピッツとの初めての出会いが、友達が車を運転しながら唸るように歌っていた表題曲『ハチミツ』。

おかしな恋人ハチミツ溶かしていく

多分この辺りを歌ってたんだよな。

「なんだ、その音程、そんな歌じゃねーだろ」なんて揶揄った俺に、もう一人の友達が「いや、そんな歌やで」と返してきたこの曲の音運びは、それまで俺の知っている楽曲と全く違っていて、それでいてキャッチーな、そんな感じだった。

唸っていた友達からアルバムをかり、ヘビーローテで聴きまくって、三日後にはすっかり俺の好きなアーティストNo. 1に躍り出てしまった。そいつには俺が悪かったと詫びを入れ、スピッツと出会わせてくれてありがとうと心から礼をいった。

当時はCDを買う金もなくて、カセットにダビングしてもらって、聴きまくった覚えがある。（ラジカセはCDデッキを買った友達のお下がりだったかな笑）

だから歌詞とかは怪しいがなんとなく歌える笑

で、本題なのだが、

「このアルバムで敢えて一曲選ぶならどの曲か」

これがこの企画唯一のルールなので、これを決めなければならない。

我ながら厳しいルールを作ってしまった笑

このアルバムはスピッツの中でも名盤と名高いだけに名曲揃いなんだよなー。

01 ハチミツ
02 涙がキラリ☆
03 歩き出せ、クローバー
04 ルナルナ
05 愛のことば
06 トンガリ'95
07 あじさい通り
08 ロビンソン
09 Y
10  グラスホッパー
11  君と暮らせたら

大ヒット曲　ロビンソン　涙がキラリ☆

弾むようなギターサウンドが魅力のグラスホッパー

明るく歌い上げつつ最後のCメロが気になっちゃう　君と暮らせたら

と、ほんと選べないんだが、俺の中で双璧なのが

歩き出せ、クローバー・愛のことば

この二つなんだよな。

んー、決められない。

でも、一つ選ぶって約束したしな。

よし、今日は

愛のことば

いろいろ解釈される歌なんだけど、俺はスピッツの歌詞は解釈しないことにしている。

もう、曲調とマサムネさんの伸びやかな歌声で言葉の意味を超えてくる感覚が好きなのよね。

ということで、久々の往復書簡。

ミーミーちゃんとこの間やったのはなんと3ヶ月くらい前。

最近、note大学軽音部のMiwaちゃんのところへ遊びに行って、外部サークルを一人でやっている旨を告白してきたのだが、今日は木曜だから活動報告があったはず。

それに乗っかって、俺も1人部活動で往復書簡発信。今日はスピッツの『ハチミツ』でした！