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点と点を繋ぐと「縁」になる…Ep9  (花は野に咲けなのに…華道とは?)

ある始点は
とてもステキな
女性との出逢い

私は
お花が大好きだった
好きな花は
「イヌフグリ」
「桜草」・・・
そっと
野に咲く
小さい花たち

やっぱり
花は
野に咲いてこそ美しい
切ったりしてはダメ
私の持論だった

だから
「生け花」という手法で
元々の形を
曲げられたり
折られたり
枝や葉をもぎ取られたり
土ではなく
水に挿される花を
しかも
剣山に刺される花を
「かわいそう」と思っていた

ある時
楽しそうに
花器に花を挿す女性と
出逢う

ハサミでチョッキンチョキン
茎に針金刺してグイグイ
葉っぱの裏にテープを留めてクルクル
大きな枝は
掌で温めるようにして
少しずつ曲げる(ためる)

さっきまで
新聞紙に
包まれていた花たちが
変身していく
花たち自身が
その女性の手によって
美しく変わっていくことを
喜んでいるような
そんな声が
聞こえたような気がした

キラキラッと見えた

その女性は
「花はね、元々美しいモノなの
その美しさをね
私がちょっとお手伝いして
もっと
美しいものにしてあげるのよ」
・・・と言われた

なるほど・・・

私の持論は
変わらないとしても
一方で
より美しく
より輝く…か…

そうかもしれない
点は繋がる

それから
私は手法を学ぶ
それは
華道…という点へ

華道には
心(真)があった
支え(副)があった
根(体)があった

ずっと続けていると
ある時
私は
「名前」をいただく
華道を究めたことの証?
私ではないもう一人の私に
つけられた「名前」

私ともう一人の私の
「縁」
それは果たして
ずっと
続いていく