【小説】『もうすぐ、光の玉が爆ぜる』第7話
ミルク色のお湯につかりながら、ぼんやりと天井を見上げた。真っ白い湯気で天井についている電球がぼんやりとしていて、姿を定かにしていない。何を考えるとも無くとそれを見ていると、今日の午後の怖かったことを思い出した。嫌な気分になって、お風呂に顔を半分ぐらい沈める。
ユキに言い寄ってきた人なのに、今日ユキを待っている間にアサのラインを聞いてきた人。本当に、立ってられないほど怖くなった。セカイがアサ一人の時に音を立てて動こうとしていた。
「まだ、ちゃんとユキに言ってない……」
い