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テンパリストが作った担々麺。

先日、久しぶりにケンタッキーに行ったんです。ケンタッキーに行くと、私は必ずビスケットを注文するんですが、真ん中に穴が空いてて、めっちゃ食べづらいですよね。だってメープルシロップが、穴からこぼれ落ちる。穴からこぼれないように食べようとすると、端っこからこぼれてくる。食べ終わる頃には手がべたべた。めっちゃ嫌。だけど、好きだから食べるんですが。

今、ネットで調べたんですけど、やはり私の記憶違いではなく、以前は穴はなかったみたいですね。ただ、形がいびつになってしまうため、中央に穴を作ることによって、熱が均一に行き渡るようにしたとか。別にいいよ、形なんか。いびつでも何でもいいから、もっと安心して、量も食べさせてくれ。

さて、最近の私の仕事について、お話します。ばれないように、内容を一部ぼやかします。
社員食堂の調理補助ということで、いわゆる社食のおばちゃんなわけですが、新しくできた食堂のオープニングスタッフということで、研修などしながら、先日無事に、プレオープンの運びとなったんです。プレオープンの日は、委託元の会社のお偉いさまがたや、委託先に当たる私たちの会社のお偉いさまがたが勢ぞろいして、セレモニー(くす玉割ったり、偉い人のお話があったり、記念撮影をしたり)をしてから、試食会になりました。
その日私は、メニューの一つであったステーキの、ステーキソースを小鉢に一定量を入れていく係でした。調理師さんが見本を作ってくれるので、その通りにやっていくんですが、どうしても小鉢の縁に、ソースがくっついてしまう。家のカレーとかもそうですが、お皿にカレーがついちゃう、あんな感じですね。え? くっつかないんですか? すごいなあ。私もその場でくっつかないコツを教わって、だいぶましにはなりましたが。これからは、家での料理でも気を付けていきたいところです。

そして無事オープンを迎え、一般の社員さんが来た、最初の日の私の持ち場は、中華麺コーナー。その日のメニューは担々麺でした。トッピングは、先に小鉢に作っておくのです。もやし、ひき肉、ねぎの順に小鉢に盛るのですが、これも見た目が悪いと注意されます。あとは、○人分と指示されているので、大体これぐらいの量で入れていくと計算しながら入れていかないと、足りなくなったり、余りすぎたりしてしまうわけです。でも、ここまでは何とか事前にセッティングが終わり、調理師さんが担々麺の汁の入った寸胴鍋を持ってきて、あとは後ろの冷蔵庫に麺があるので、それを湯がいてラーメン皿に入れて、その後担々麺の汁を入れて提供すると、そういう流れでした。

さて、オープン。担々麺は人気で、ずらーっとお客さまが並びました。それだけでプレッシャー半端ない。麺に1人入ってくれて、私は汁を入れる係になったんですが、5人ぐらい終わった後で、店長が厨房から来て「ちょっとさあ、混ぜてよ! 胡麻が全部、下にたまっちゃうじゃん!」と。
そだねえ。必死すぎて気が付かなかったよ。最初の5人の人、ごめん、上澄み液だけ提供してしまったよ。どんな味だったんだろ。
それからもう少しして、また店長が来て「お客さんによって、全然汁の量、違うじゃん。レードルきっちり一杯、ちゃんと守ってよ」と。飲食業のバイトは学生時代や、息子を妊娠するまでしていたのですが、やはり並ばれるとテンパってしまうんです、私。
しかし、私以上にテンパっていたのは、実は店長のほうだったんですよね、多分。責任者として、食堂を回していかなくてはならないから。お客さんが引いた後、私がちょっと落ち込んでいたように見えたようで(お客さんには叱られなかったので、実は落ち込んでもなくて、次に生かそうとか家で練習しようとか、結構前向きにいろいろ考えていたんですが)、店長から「大丈夫、大丈夫、これから少しずつできるようになっていけばいいんだから!」と励まされまして、テンパり店長の時と、全然表情も声色も違って優しいんですよね。
でも、同じ調理師さんや栄養士さんでも、どんなに忙しくても私たちへの接し方が変わらない人もいて、こういう時に、人の本質って垣間見えるものだなあと思った次第です。いいか悪いかは別として。

今夜のわが家の夕食はカレーです。早速、お皿のふちにカレーを付けないよう、実践したい所存です。

 

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