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春になると思い出す予知夢

わたしは、無人駅のホームにひとりで立っていました。
日差しが柔らかくて風のない、春の日でした。
しばらくすると、1両しかないローカルな雰囲気の電車が、ゆっくりとホームに滑りこんできて、停まりました。
ドアが開いて、先客は小さな子どもひとりだけでした。がらがらの車両なのに、子どもがわたしに手招きをしてきて、隣に座るように促してきます。わたしは特に躊躇することもなく、その子の隣に座りました。
するとその子は、手に持っていたマドレーヌのようなお菓子を半分に割り、片割れをわたしにくれました。わたしはそのお菓子を食べながら、この子と一緒ならこの旅は寂しくない、楽しいものになりそうだと、わくわくしはじめていました。

そこで目が覚めました。
母になるのだと直感しました。

あれから12年と少しが過ぎて、きみはもうすぐ中学生になりますね。
子育てが大変じゃない日はほとんどなかったけど、きみの母でいる毎日は楽しいです。
これからも楽しく過ごそうね。

そうだ、今度マドレーヌを半分こして食べようよ、あの夢の中での出来事のように。

#夢 #予知夢 #電車 #旅 #人生 #子育て

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